以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

地雷だらけの毒車趣味。。。

2021-04-28 11:09:00 | 日記
最近、中古車屋が迂闊に手を出してしまったW124 500Eに仕込まれた「地雷」についての相談を受ける事が増えた寅です。。。(笑)

外観はピカピカでも中身はボロの個体が中古車市場に異常に多いこの車種。。。

前オーナーが軽い気持ちで手を出して、、、タダでさえメンテナンスコストが掛かる毒車に大排気量エンジン故の「高スペック」と言うオプションが乗っかったが故に更に輪を掛けた様な要メンテナンス箇所の多さとそのコストにお手上げとなって手放した個体が実に多いのが特徴的なのがこの車種。。。

「高スペック」と引き換えに必要なメンテナンスを受けている個体はオーナーさんの愛情も一杯と言う事の裏返しなので基本的に中古車市場に流通する可能性は殆どない。。。

って、、、事は前オーナーが資金的に維持しきれなくなった個体が市場に多く流通している訳で基本的には「ボロ」の個体が大半を占めると思ってヨイ。
故に、無知で不勉強で根本勉強嫌いな中古車屋が中古車オークションで手を出している個体の一つとも言える。。。

中古車屋、ユーザー共にこの車種について受ける相談の内容のランキング第一位は何と言っても「ASR」警告灯点灯。。。
でも、この「ASR」警告灯点灯の原因ってのは様々でキッチリと調べてみなけりゃ原因も修理に要する費用も皆目見当がつかない。

単にアクセルペダル近くに装備されているアイドルコンタクトスイッチなのか、、、
スロットルアクチュエータ&E-GASモジュールなのか、、、
はたまたASR/ABSのハイドロリックユニットなのか、、、
それともモジュール×4種の劣化トラブルなのか、、、
インヒビタースイッチなのか、、、
ATハーネスなのか、、、
スピードセンサーなのか、、、

と、まあ疑うトコは結構広範囲になる。。。

前オーナーが散々乗り倒した挙句にハーネス類がオバケ💀状態になっている乗りっぱなしの個体の場合は前述の各箇所全部だったりもする。。。(笑)
コレはヤフオクなどで素人が素人なりの狐と狸の化かし合いの結果の賜物で、後のメンテナンスコストはASR絡み以外の箇所も含めて青天井である事は間違いない。。。(笑)

コレだけ要メンテナンス箇所の多いこの車種を商品で販売して大儲けを狙ってる業者も多いが、大抵は中古車屋によくあるインチキ誤魔化しで賄える様な範疇では無く、、、
普通に概算で250万円コースのトラブルを抱えていて其れ等を解消しなければとても売れない様な個体だったりする。。。
多くは、、、オークションで落札→陸送→店頭展示までは「地雷」は業を潜めていて、、、いざ物好きな客が見に来て試乗して問題が発覚。。。ならば大抵は成約にならないので自店で問題の解決に迷走するだけであるが、最悪なのはその場は「地雷」は潜航中で問題は出ず、ヘタすりゃ祝❗️御成約❗️と、なりかねない。。。
中古車屋レベルで徹底した整備などされる訳もないのに現状販売の癖して納車整備費用80万円とか取っておいてエンジンオイル交換さえも満足にされていない状態で陸事に持込登録。。。
陸事の往復の道中、馬鹿な車屋の兄ちゃん走りで「地雷」が目を覚ます事も多い。。。😓

この時点で「ASR」警告灯点灯と言う地獄への御招待の入口に立たされた事を認識している車屋は結構少ない。。。(笑)

スロットルアクチュエータにコンピュータ×4種。。。
コレだけで既に150万円コース。。。

ってかスロットルアクチュエータは既に部品の供給終了。。。
修復対応しか手が無いが修復にも結構な費用を要する。。。だって、手間が半端じゃねーんだもん。。。
同時にボロの個体だとE-GASモジュールも修復不能な位コテンパンにやっつけられている事も多いので新品対応で約35万円也。。。
同時劣化でLHモジュールも完全にイカれていれば新品対応で約40万円也。。。
デイーラーさんだったら大事をとってASR/ABSモジュールも新品交換。
GMモジュールもエラーが出ていれば当然に同時交換。
極力現品修理対応で100万円で収まれば御の字でしょうな。。。

ボロの個体ならばメインハーネスのショートやエアマスセンサーの不良、インヒビタースイッチの不良、アイドルコンタクトスイッチの不良等も抱えている可能性も高い。。。

中古車屋は起きている故障への場当たり的修理しか行わないので例え「ASR」警告灯が消灯しても他の部分の点検修理など行う訳がないので「大古の中古車」って事で客に引き渡すがその時点で中古車屋は大赤字の悪夢の渦中にある事が多い。。。(笑)

幾ら現状販売であっても収まって翌日壊れたらユーザーは怒鳴り込んで来るだろうし、、、
販売業者側もあくまで現状販売を盾に突っ撥ねるならばエグイ商売に徹して荒稼ぎに転じる覚悟も必要だろうし。。。(笑)

中途半端な中古車屋だと「ASR」の恐怖の修理コストを理解出来ていない系が殆どで当然に自社で修理など行えず、他社に依頼するも完治せず、、、結局はウチみたいな変態隙間風産業に依頼をするが金が払えず、、、終いには当社が提示した技術料金に値引交渉をかける様な大変失礼な輩が実に多い。。。

見積額200万円の修理に「ウチなら30万円で治せる❗️」とか曰う馬鹿な車屋❗️
治せるんだったらウチに依頼何ぞして来るんじゃね〜よ❗️(笑)

治せもしねーのに幾ら底の浅い啖呵を切られても底の浅さがモロ出しでっせ〜。。。(笑)

元々はクラシックメルセデスが儲かると思って何のリサーチも無しに手を出した己の不勉強が引き起こした事案でしょ⁉️(笑)
中古車屋に500Eの委託販売の話を持って来る様な所有者もヤバイと知るべし。。。
委託販売を請ける前にその個体のDAS診断から何から徹底的に検査の上で判断すりゃあエエモノを何の検査も無しに所有者の希望金額に自店の儲けを乗せて何て簡単に考えてっから「地雷」の爆発に遭うのよ。
大体、所有者は素人なりにその個体の不調を把握していても惚けているに決まってるし、、、委託販売何て買取や下取りよりも高額で売りたいから中古車屋に持ち込んで処分するのだろうから素人特有の瑕疵を惚けて自分に痛手無しに一円でも多くの現金を手に入れようとする生き物のやり口だわな。

そんな負のスパイラルの対象になり易いこの手の個体をどうしても購入するならば、、、
中古車屋ではベース車を購入したと割り切って後は専門店などでお金を掛ける覚悟をするべきでしょう。
ウチに来るオーナーさんは「他に欲しい車が無い❗️」と言うド変態なお客様ばかりです。。。だから、一回のフル整備に国産大衆車が購入出来る位の予算を普通に投じてますね。。。

☆画像はイメージです。

自分が納得した金額で個体を購入したら後は何百万円掛かろうが言いっこ無し❗️
既にそう言った部類のクラシックカーだと言う認識が必要だと言う事です。
中古車屋に支払った乗り出し金額でマトモに乗れる毒車は無いと認識しとくべきですな。。。
其れが嫌ならデイーラーさんで新車を御購入されて「ハロー❗️メルセデス❗️」と語り合うのが一番でしょう。。。


自粛自粛で静かなG.Wに突入ですかな。。。

2021-04-25 13:42:00 | 日記
今週から全国的にG.Wに突入ですな。。。

お江戸と大阪、京都は三度目の緊急事態宣言で何でもかんでも自粛モードに。。。

百貨店🏬も飲食店も居酒屋🏮、カラオケ🎤、遊戯施設もスポーツジムも軒並み休業或は時短、飲食店での酒類提供中止等々、、、アレも駄目〜コレも駄目〜攻撃によって世の経済はどんな風になっちまうんか末恐ろしや〜モードの寅です。。。

そんな中で毒車好きのオーナーは飽きもせずに御自分の愛機の御機嫌伺いをする時間が確保出来た何て方も多いのでは❓❓(笑)

暇だから近所をちょっと一回り。。。すると、、、何か違和感を伴う症状が。。。

気付かなければそのままだったモノを気付いてしまうと気になって仕方がなくなる。。。

で、、、診てくれそうな業者をインターネットで探す。。。

其処でウチが出て来て取り敢えず問合せ。。。

素直に電話📞に出りゃあエエが営業時間中でも何らかの作業中で電話📞に出ない事も多い。。。(笑)
本気で相談したい種のお方は時間を空けて何度か電話📞でアプローチ或はメールで問合せて来る。。。
勿論、その本気さを汲んでうちから折り返す事もある。。。

まあ、不調に関する問合せの場合は「診てみなけりゃ判断出来ません❗️」で後はどうするのかユーザーが決める事なので実際にウチに持ち込むのか他の業者に行くのか判断はユーザーに委ねる事とする。。。
  



一番困るのは不動車。。。オマケにバッテリー🔋が上がっていてセルモーターも回らない何て話。。。
「エンジンが掛かりません。」って、、、バッテリー🔋が上がっていたらソリャ無理でしょ。
「積載車で御社に入庫して宜しいですか❓」って、、、おい❗️不動車じゃ積載車から下ろすにも人力で押さなアカンやろ❓
高さの問題でウチのマンションの1F駐車場に積載車は入れないから通りで下ろして押して移動と言う騒ぎになるやん。。。
単にバッテリー🔋を載せ替えたらエンジンが掛かるのだったらバッテリー🔋位乗せ替えてからのお話にしようよ。
バッテリー🔋が生きている事を前提にしたトラブルシュートの話が基本でしょうよ。

バッテリー🔋が生きていてイグニッションON→スタートでセルモーターが回らずエンジン始動が出来ないのか❓
其れともセルモーターが回転していてエンジンが掛からないのか❓
コレだけで疑う箇所は全く違う。

セルモーターが回転していてエンジン始動が出来ない状態の場合、初爆はあるのか❓初爆があるならイグニッションONで燃料ポンプが一瞬「シュッ」と回転する音が聞こえるかを尋ねる事があるがココで正確な返事を得られない事が多い。

こうなると診なけりゃ判断がつかないが当社の現場は常に順番待ち状態な事が多いので一旦、当社の置き場に現車を持って来る事になる。。。
OVPリレーやFUELポンプリレーの不良によるエンジン始動不良であれば解決も早いが、燃料ポンプ本体の不良、点火系死亡何て話になると部品手配がどうのと言った話になって相応の段取りを要する事になる。。。

其れを「入庫後数日で治せ❗️」だとか「部品は持ち込む。」だとか言い出すユーザーの仕事は全てお断りとなる。

大体、不動車に至る迄に個体を長期間放置しただとか何らかの前兆的不調を放置して誤魔化し誤魔化し乗って来ただとかのヒストリーを持った個体が実に多いね。

まあ、不動車は何かと取り扱いに困ります。
不動車で車検切れ何て放置車両を持ち込まれても公道を走れない個体で置き場〜作業場の移動さえも支障がある様な車で部品は持込みで時間ばっか掛かってサクサクと解決の出来ない状態ではウチもハッキリ言って赤字なのでお断り致します。

G.W期間中に暦通りの営業をしてるとこんな話を持って来る生き物が多いですが問題の多い個体を預けられる此方の迷惑も考えて貰いたいですな。。。




合わない部品。。。

2021-04-23 10:00:00 | 日記
只今、愛知県からお預かり中のW124 E500君。。。

搭載される119エンジンのLH制御で定番の失火症状有りの状態でしたので今回はASR/ABSハイドロリックユニットのO/H以外に点火系統のメンテナンスを。。。


先ずは永井電子製のブループラグコード。。。オイラ的にはダメ出し。。。
理由は過去ブログで説明致しましたので此方では割愛致します。
最悪は非常に¥お高いEZLまで破壊する原因にもなりかねんので此方も交換対象です。

で、、、点火プラグの取り外し。。。



先ずは右バンクの1番。。。


次、2番。。。


次、3番。。。



更に次、4番。。。

右バンクは1番〜3番の見事なカブリが出てますね。。。

で、、、5番。。。まあ、カブリは軽症な方かな。。。


次に6番。。。ちょっとカブリが激しいですな。。。


7番。。。プラグはタール状の液体でビッショリ。。。御臨終です。


8番。。。御臨終です。。。

全体的に点火プラグがカブってましたが、先ずウチ的なダメ出しはこの四極プラグ。。。

1980年代の毒な国のメーカーが点火出力を上げようと試行錯誤して極数を増やすと言う暴挙の賜物。。。
ロータリーエンジンならいざ知らず、レシプロエンジンの吸入→圧縮→爆発→排気の4サイクル4工程の中のコンマゼロゼロ何秒の爆発工程で点火プラグにイグニッションコイルからのエネルギー電圧を与えて点火プラグの電極で放電させるに点火プラグの極数が多ければ放電エネルギーは極数分分散される上に点火ラグが単極プラグと比較して大きくなる。
つまり、燃焼室でピストンが上死点に達した際に着火されるのではなくピストンが若干下がり始めた際に点火ラグによって遅れて点火しているので吸入された混合気が完全燃焼には至らず未燃焼ガスがシリンダー内に滞留する事になる。。。
排気工程でピストンが再び上死点に達した際にも未燃焼ガスがシリンダー内に滞留しているので触媒にタール状の物質が滞留して果ては触媒をやっつける事になる。。。

つまり、この多極プラグはレシプロエンジンが高回転維持状態でカムがカムアジャスターによって遅角になった際に点火タイミングのバランスが程良くなるので通常の街乗り用途の自動車には絶対に向かない。。。
ロータリーエンジンではおむすびローターが燃焼のタイミングで安定した着火が要求される。。。が、、、レシプロの様なピストンの上下運動ではない故にローターが回転周期上の点火位置にあれば混合気の圧縮比が高い状態であるので点火プラグの若干のタイムラグは許容出来ると言った理屈になる。。。
よって、多極によるラグはあれど安定した点火が得られれば結果オーライのエンジン仕様に使用されるべきモノだと言う事になる。。。

以上の事から過去に多極プラグを使用したレシプロの個体はほぼ100%の確率でカブリ状態を引き起こしてエンジン不調を招いていたのでオイラ的には絶対に奨めないし、純正指定品の単極プラグへの交換をマストとします。。。

さて、お次はイグニッションコイルの取り外し。。。

俺が一番嫌いな作業。。。(笑)

先ずは左ヘッドライトAssyの脱着だが、ヘッドライト本体をラジエーター側から止めているタッピングが昔の六角タッピングビスからトルクスタッピングビスに変更になってた。。。
現在、純正部品で発注するとトルクスタッピングビスが出て来ます。。。

コレを外すには狭スペースな故に普通のビットレンチ🔧は入らない。
かと言ってL型のトルクスレンチじゃ日が暮れる。。。

よって、今回はSnap-onのデリバリーサービスを呼んで最適な工具を調達した。。。



トルクスのビットを直接掴まえて薄型レンチ🔧となる優れモノ。。。

サクサクと作業は進み、漸くイグニッションコイルに到達。。。

イグニッションコイルを取り外すのに一苦労。。。




イグニッションコイルを装着するのに二苦労。。。😱

どちらかと言うと装着する方が地獄度は高い。。。😵

で、、、イグニッションコイルを交換完了後、プラグコードを永井電子のレッドコードに交換。。。旧車にはやはりレッドコードが適応します。。。





で、、、エンジン始動。。。


最初はエンジン排気系に滞留した未燃焼ガスの滞留物が糞詰まり現象を起こしていたので多少の振動はありましたが、、、

エンジン始動後、暫くして安定した回転に落ち着いてエアークリーナー上に載せたペットボトルも暴れる事なく安定したアイドリングになりました。。。

診断機でエラー確認をしたら、未燃焼ガスのシリンダー内滞留によって失火或は不正着火が出てフューエルカットを行った履歴が残ってましたね〜。。。
取り敢えずこのフォルトコードもリセット❗️

後はその他電装系統のチェックと各部点検を施して愛知県のオーナー様の元にお帰りです。。。





















G.W前の追込み。。。

2021-04-22 10:26:00 | 日記
2021年のG.W前の追込みでてんやわんやの寅どす。。。

その1❗️

104EgのHFM内に鎮座するイグナイター基盤の故障判定。。。
更に故障内容から修理の可否の判断。。。

ダメージの程度によっては修復可能な場合もあるから細かい試験と判定が重要な基となる。。。


その2❗️

W124 E500のASR/ABSユニットのO/H。。。
新車時から27年の垢落とし。。。















仕上げはキチンと締め付けトルク管理。。。
Snap-onの優秀なトルクレンチが此処で活躍。🤗

その3❗️

同じW124 E500の点火系整備。。。











左右のデスビキャップに結露防止の手段として呼吸用のニップル加工を施して外気導入と排出ラインを作ってみた。。。

V8モデル、、、119系エンジンのLH制御モデルでは鬼門のデスビ。。。
結露問題もあればカムシールからのエンジンオイル漏れ、、、乗らないで置いておけばデスビ接点の腐食で失火、、、エンジン回転のバラツキでとても乗れたモンじゃなくなる。。。

そりゃそうだ。。。だってデスビの中は真空状態じゃないところにゴムパッキンで密閉構造になっているから当然デスビの中は結露で汗💦をかくに決まっている。。。

国産のトヨタがまだデスビを使っていた時代のUCF1♯系セルシオの1UZ-FEエンジンのデスビも当初は密閉タイプのデスビキャップだったが、、、発売後数年の後にデスビキャップを純正部品で取り寄せたらいつの間にか呼吸穴が二つ空いていた。。。

オイラもUCF11セルシオを所有していたが、所有期間にデスビトラブルは無かったが広い市場で恐らく問題があったからであろう。。。

勿論、車が走る方向に呼吸穴が空いている訳ではなく雨水が直接浸入しない様に導入口は装着方向に対して下向きにするのが大原則である。。。
勿論、天下のトヨタの改良デスビキャップの導入口は全てが理に叶った方向に増設されていた事は言うまでもない。。。

其れを参考に119Egのデスビキャップにも導入口を二箇所空けてデスビキャップにニップルネジ加工を施して樹脂ニップルを立てた上でメルセデス純正のバキューム用ゴムホースを接続してデスビへの雨水浸入を防ぐ位置にホースを垂らすと言う手段に出た訳である。。。


本日は画像にある悪しき永井電子のブルーコードを撤去して点火プラグを全数交換。
同じ永井電子製でもこの時代のエンジンに相性の良いレッドコードに交換し、、、

この時代のエンジンに永井電子製のブルーコードを組み合わせるとブルーコード単体の抵抗率の低さがイグニッションコイル〜デスビ〜点火プラグ迄の経路でストレスリークを発する事は前々のブログでお話しましたが、、、このE500も例外ではなく大きいトコでは、、、

デスビローターがこんな事にもなっちゃいますし、デスビキャップに挿さるプラグコードとの接点周りで雷が起きる事も普通にあります。。。




落雷の痕跡。。。

こうなるとイグニッションコイルも絶縁破壊を起こしているケースも多いですし、最悪はイグニッションコイルの一次側の絶縁破壊で超高価なEZLも逝く事があります。

そしたらウンともスンとも、、、ニッチモサッチモアームストロングで車はタダの鉄の塊と化します。。。

始動時にクランキングが長くなって来たり、アイドル時にブレたり、フル加速時に妙に遠慮がちな加速になったりしたらほぼリーチですね。。。

そんなこんなで今日もこのE500君の点火系整備作業の続き開始です。。。


そんなん知らんぜよ。。。😑

2021-04-19 13:35:00 | 日記
先週の本ブログでW124の年式違いのHFMの非適合についてお話致しましたが、、、

その後の問合せで多くの地球外生命体とも思われる日本語はおろか、オイラの言ってる事が理解出来ていないユーザーからの問合せを頂戴致しました。。。

多かったのが「W124で有名な知人が互換性について大丈夫だと言っていたので当方の1994yモデルに1993yモデルのHFMを装着しようかと思っていたのですがどんな症状が発生しますか❓❓」だって。。。😑

ウチで試した事は無い。。。カムのタイミングも年式で異なるって事は点火のドエルアングルも異るし、インジェクターの噴射タイミングも異なるだろうよ。。。ヘタすりゃ回転数でカムの調整を行うカムアジャスターの動作も可笑しい事になりかねんやろね。。。

だからオイラ的には恐ろしくて実験する気にはなれない。
4サイクルの吸入→圧縮→爆発→排気のプロセスがHFMのプログラミング違いでそのエンジンに対して適正且つ正確なタイミングで行われないと言う事は果てはエンジンのシリンダー破損にも繋がる事もあるのでウチは何処かの工業系大学のエンジン損壊実験でもして論文を書いている研究者じゃないのでこれからもこんな類の実験は絶対にしない。。。

そんな危険極まりない実験をユーザーや他の車屋がやろうがやるまいがウチの範疇じゃ御座居ません。。。

そして更に、、、1993yモデルのHFMを1994y〜以降のモデルに適正化出来ないのかと言う宇宙人からの質問。。。俺は無理だと言ったべ。。。😡

1993yモデルのHFMはROM単体によるプログラミングで動作する仕様では無いのでコントロールデータの置換がほぼ不可能です。って、、、俺、言ったよな。。。

ほんでもってもっと意味不明なのは「1993yモデルのHFMが1994y車に着いていたから自分の1994yモデルに使えると思って、、、。」と言う素人の浅はかな判断で10万円も出して買っただとか、、、解体屋もモノが品薄なのは判っているからかなり足下を見てふっかけて来る事も多いらしいね。。。
第一にその1994y車はメーカーでは1993y/9月期生産モデルで1994yに登録されている1993yモデルだったりして。。。日本の車検証の初年度登録月は個体の実年式とは異る事も多くコトに中古並行輸入車などでは全くアテにならん。。。
基本、自車に装着されているHFMの品番と異なったら普通に不適合と考えるべきやで。。。

HFMの品番について知りたかったらデイーラーさんに自分の車の車台番号を伝えて照会して貰いなさいな。。。

☆画像はイメージです。。。

HFMの品番によってはメーカー供給終了品も多く新品ユニットの入手もチト厳しい。。。
そしたらリペアに頼るのも一策だが、1994y〜1995yモデルではHFMのマザーボードがエンジン種別で統一化が図られているのでマザーボードごとの移植やROMの移植、一部素子の変更などで大移植製作が可能な場合もあります。。。
勿論、その内容や適合性については此処では語れませんが、適合するドナーさえ有れば復活が可能な場合も多いですね。。。
勿論、そのコストは新品ユニット購入よりは若干¥お安いプライスタグであるとだけ申し上げておきます。。。

兎に角、品番違いのHFMユニットは似て異なるモノだと認識して戴くべきですな。。。