以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

やっぱ、、、そんな具合??

2014-11-26 14:43:48 | 日記
Monobee製品。。。

新品から試験通電以外は殆ど使用していないインバータ&イグナイター。。。

先日、ウチからリレーハーネスを無接点モジュール化改造して、、、秘蔵品??のMonobee製 H4 55W Hi/Loスライド切替を装着。。。

はい。右側がいきなり点灯しなくなりました。。。

どうしましょ??

インバータのDC12V入力に直電源を入れても、、、点灯せず。。。

インバータ、、、ダメね。

やっぱりMonobeeだよ~!

大陸製の本領発揮~!

使用出来るモノを売らないで消えたMonobee。。。

で、、、今更合併だか吸収だか知らんが連名ブランドで出した意味不明な左右独立の大陸製リレー。。。

大陸製品の粗悪さにビックリ!

ここまで酷いってのはよっぽど製品の製造原価を下げて、販売価格を変えず単に儲けに走った結果でしょうね。。。

見事に市場を騙したMonobee。。。

半ばヤリ逃げ的、、、凶悪メーカー!

コレで、、、結局インバータとイグナイター、バーナーを他社製に交換。。。


リスキーなMonobee製 HID。。。ψ(`∇´)ψ


「良いもの。」として認めて下さった皆様に感謝です。

2014-11-26 09:52:59 | 日記
弊社が無接点製品を市場に提案させて戴いてから間もなく丸10年の月日が経とうとしています。。。

コトのキッカケは、、、

2004年当時、新車からW126に乗るユーザーさんの一言からでした。。。

「燃料ポンプリレー交換って、、、国産車じゃあまり聞かないよね?」

確かにですね。。。

JAPAN製のリレーは自動車用に限らず工作精度や材料、接点の仕上げに至るまでかなり高いレベルで設計されています。

リレーの開閉動作時の温度上昇や、コイルに通電した際の誘導負荷について回るヒステリシス損、インピーダンス等々電磁石の性能、効率のドレをとっても単に価格が安いだけのイイ加減な製品とは全く違い、、、まさに「No.1」なモノ造り大国ニッポンの魂を感じます。

それに対し、、、メルセデスのあの年代、、、つまり1990年代前半までのメルセデスが車の電気制御化を始めた頃の電気設計、電子部品、ユニット構成、電気材料ときたら、、、
まさに過渡期と言える時代の製品ですから、、、お粗末さは見事に浮き彫りになるという結論に達した訳でやんす。。。

この時代のメルセデスのリレーに絞って言えば、、、

純正品のリレーは殆どがポルトガル生産。。。
確かに、、、金属材料から鋳物や圧延の技術はあるかも知れないけど、、、

所詮、、、鉄砲を作る程度の技術力。。。

銃身に螺旋を切る精度は高いかもですけれど、、、電流の流れの変化に対する熱のノウハウや、アークの発生における影響等々、、、電気部品としてシステムを構成する上での肝心要となる「ツメ」が甘く。。。

使用開始からのスパンの中で、当然に想定される使用環境や負荷側の変移による電気的数値の変化や影響といった部分に甘さを感じます。。。

「純正品が一番良いんだ!」

と、言う神話を唱える方々がいらっしゃいますが、電気の制御畠を歩いて来た私的には、、、この時代の欧州車の電機設計におきましては異論を唱える次第であります。

システムの設計上でニッポン人のエンジニアが重点を置く部分と言うモノがあります。

それは市場に出た後に想定される問題の解消と言う部分です。

そこには、まず安全性を優先しシステムの構成による将来発生し得る影響や故障等の負の問題等々が挙げられます。

更に、システムを構成する各パーツにおける製造時の優しさはMade in Japanの魂を感じるところです。

大陸製は論外ですが、構成される部品の金属部分のオーバークオリティにもなりかねない面取り仕上げや表面仕上げの美しさ。。。

海外製品の「動きゃ宜しい!」的発想とは雲泥の差ですな。。。(笑)

電機に関して言えば一つのユニットを完成させるのには「組み立て」が必要です。

この組み立て工程に携わる現場の方々が部品の工作精度や仕上げによって怪我などをしない様に金属やプラスチック等のバリや角を部品の仕上げ工程でキチンと行うのもニッポンのモノ造りにおける「愛情」即ち「優しさ」と言う本来の国民性なんだと思います。

この気配り、、、ニッポンは大東亜戦争に敗戦してから戦後復興の中で海外から「敗戦国」と罵られて修羅場の苦労をして来ました。。。

終戦を迎えたニッポンに来たGHQは日本人が再び戦争の道具を作り出しかねない恐怖心から、戦時中に軍事技術に絡んだ仕事をしていた者には、戦後、電気、通信、機械メーカーへの復職を禁じた位の脅威が湧いたそうですからね。。。

あの頃は勢いが凄かったんです。

そのニッポンの勢いの凄さに世界全体が気付かず、、、「敗戦国」と馬鹿にし続けられたあの時代。。。

しか~し!瓦礫の山の中で必死に立ち上がった先人達の並大抵ならぬ苦労が高度成長期を迎え、、、ニッポンのハングリー精神がもの凄い勢いを増し、、、
いつしかMade in Japanは世界の信頼を得るブランドにまで成長しました。

つま~り、、、ぬるま湯に浸かって来た輩は人を心底思いやれない。。。

思いやりって奴ですよ。

苦労してない輩に他人を思いやる精神など宿らない。。。

私はそう思います。

戦後から我々の想像を絶する苦労を味わったニッポン人の魂には「思いやり」が培われ、それは経済成長の糧となったニッポンのモノ造りと言う部分にも反映されたのだと思います。。。

それを証拠に昭和の戦前生まれの方々が現役で御活躍されていた頃のニッポン製品には設計者や製造現場の思いやりが詰まった製品が多かったと記憶しています。

故本田宗一郎氏も戦後の技術者の一人でしたが、、、

ホンダがNo.1を目指してオートバイのレースに参戦するレーサーのエンジンに無理な設計を行い、結果エンジンがオーバーヒートして焼きつき、後輪がロックして転倒。。。ライダーが怪我をしました。。。

その事態の報告を受けた宗一郎氏は火の様に怒り、エンジンの設計者を怒鳴り飛ばしました。。。

「バカモン!サーキットのラップタイムを縮めるのにライダーに命を賭けさせるなっ!同じ1秒を縮めるのはお前ら技術屋の仕事だっ!」

パチパチパチパチパチ~(大拍手~)

雷親父が居た頃のニッポンのモノ作りって、、、海外の技術者から「そこまでするか?ニッポン人はクオリティに際限の無い感覚を持った生き物だ。」とまで言わしめた位なんですから。。。

そんな技術者の先人の血統を引く私達がニッポン人だったら「試作でもこうはしない。」と思える様な海外製品の=弱点になる部分の改良に汗水垂らすのもアリじゃないかと思った私。。。

ヨーロッパは自動車先進国です。
だけど、やはり、、、と言うか何と言うか、、、1990年代前半までに限って言えば電気は発展途上だったのかな。。。

話を戻します。。。

兎に角、この時代のリレーの設計には弱点が多過ぎた事や回路基板上でリレーが発生する熱問題、車両搭載による雨風や外部及びエンジン熱の影響に対する考え方が甘かったのかもね。。。

更に余談!
当方の知人で昔のアルファロメオを雨天の第三京浜でエンコさせ、、、
JAFの積載車で♪ドナドナド~ナ~ド~ナ~っと、アルファロメオディーラーに運ばれた話。。。

アルファロメオディーラーで言われた一言。。。

「ダメですよ!雨の日に乗っちゃ!」

さすが!EU連合の国の御出身!

もっと言っちゃうと、、、イタイタの国のアルファロメオでっせ~。。。

ワイパーは飾りでしょ?必要な時に動かなかったりして。。。(笑)


そんなニッポンじゃあり得ない常識がイタイタの国じゃ普通だもんね。。。

¥高い車が横転事故起こしたら事故現場でシャンパン抜いてパーティーが始まっちゃう陽気?いや、、、ファンキーなお国柄ですから、日本人の「緻密」って単語は無駄な死語の世界かも。。。(笑)

さて、再び話を軌道修正しまして。。。

そんなキッカケや思いから、、、

W126の壊れたポンプリレーを見つめながら、、、ジーッと考えた挙句、、、

鼻ちょうちん出してうたた寝してました。(笑)

バランス崩してガツンとコケた時に机の上の電子部品ケースをひっくり返し、、、

トランジスタが机の上に散乱。。。

あちゃ~と思いながら片付けしてたら、、、「これだ!」とFETを見つめて思いついたのが、、、無接点化にドップリと浸かるスタートでした。。。(爆)

さあ、ドップリと浸かってしまったオイラ。。。

まずは壊れたW126用F/Pリレーユニットの分解と行く前に、、、生きてるF/Pリレーユニットの動作条件をKEジェトロの解説、配線図を基に追って。。。

燃料ポンプの負荷スペックを調査。。。

まずは、、、色々な条件を調査して、使えそうなFETを候補にあげて、、、

FETのスペック表を基に諸条件を設定したテストの連続。。。


で、、、実際に故障品のポンプリレーに組み付け改造をして実車装着。。。

あーだこーだと予想外のハプニングに見舞われること複数回。。。

一件一件潰した結果、、、何とか安全牌を満たしたモノを現車試験。。。

良い結果が得られた事で製品化。。。
OVPリレーにも手を出し、、、過電圧検出方式をもっと信頼性の高い回路で新設計!

で、、、リリースしてW124では結構な人気商品になりましたけど、、、

まあ、出る杭は打たれるってか、、、異論を唱える方々のバッシングの嵐も踏み越えて~♪

知ったか君の電子回路設計の基本を知る者が聴いたら突っ込みどころアリアリの誹謗中傷や、博識者ぶった所詮「くるまや」が偉そうになってウチの製品潰しに涙ぐましい努力をしちゃって。。。

しまいには地球の引力にも反する理論を提唱しちゃう大宇宙の住人。。。

この地球上で理論づけられている物理学でも化学でも数学でも証明出来ない理論に賛同している方々。。。

全て宇宙人の御意見だと思って、、、
大宇宙にアプローチするなど恐れ多いことなので私は地に足を着けた地球上のお話に限定して戴かないと対応も出来ない私ですから。。。

宇宙の話は若田光一さんにでも聞いて下さい。。。(笑)

まあ、結局この商品を使用したことの無い業者、ユーザーを問わない説得力の無い参考にもならない誹謗中傷が飛び交っただけで、、、本来の無接点化は更なる経験値を得て弊社の技術力向上となった訳であります。

私が不要と思える無益な話や説教には全く聴く耳を持たない弊社の姿勢を貫き通して早10年。。。

無接点化技術から生まれた過渡期の欧州車の電装ユニットに改良を加える、或いは方式変更を加える技術が培われた事が現在の弊社の糧となった訳であります。

さて、、、こうやって積み重ねた技術もオイラと同じ土俵で競争出来る相手も居ないので非常につまらないのよ。。。

何か新しい事、それまでの常識を覆す様なお話が出て来るとキチガイ扱い又は知識が無い方に限って要らぬ誹謗中傷。。。悔しいから??

だったら、ウチよりもっと上のモノを作って挑戦すりゃあ説得力も違いますけどね。。。

この約10年間で一つの節目を迎えるにあたり、お陰様で弊社の技術を必要とし、喜んで戴けるステージに巡り会うことが出来ました。

業界がどうあれ、何年経っても同じ色で同じ発想ばかりで前に進まないで思考の転換も図れず固定している以上は弊社の技術力など要らないと考えるのが妥当な様で。。。

妬み、やっかみで泥々した業界に旧車の維持経費の出ないユーザーが乗る旧車。。。

全てが悪循環になりかねない業界に歩調を合わせる何てオイラには無理です。。。

技術に勢いを失くし、やる気を失くしたニッポン人にアプローチしてもつまらないので、世界で求めるMade in Japanの意識の中にアプローチする事に致しました。。。

「安いモノ」だけに価値観を見出す方々との土俵は違ったトコにあると言った姿勢を明確にすることと致しました。

この10年間で学んだあらゆるノウハウの「貯金」を弊社を必要として戴ける市場に余すことなく投入する姿勢での再出発です。

弊社的にも、これから起きる型破りな話を楽しみにしているんです。(笑)

今日も、また珍しい旧車のユニットの改良設計。。。
ベース品が佐川急便で届いてます。。。

考えてる時が一番楽しいですね。。。(笑)