以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

代車が返って来た〜。うん??

2017-09-26 16:13:43 | 日記
今朝、車検の代車が返って来た。。。

早速洗車と車内清掃。。。うん??

何か車内がヤニ臭い。。。ウチの車は全車禁煙車ですぞ。。。

灰皿は使用した形跡が無いものの、、、

チョイと車内検索をしてしまった。。。

で、、、ブツが出た。。。

運転席のドアポケットにタバコと100円ライター、携帯灰皿。。。セットでモロに。。。

携帯灰皿には吸殻が数本在中。。。

運転席周辺にはタバコの灰と思われるモノが足下やシート脇に。。。

車内検索&清掃後にこの車を貸してたお客様に電話連絡。。。

「♪お忘れモノですよ〜。何か心当たり御座居ませんか?」

暫く無言の後、、、「何か忘れてた?」と、惚けた感じの返答。。。

「ウインストンライトの箱と100円ライターと携帯灰皿。。。」と、此方が言うと、、、

いきなり「俺のじゃない。俺のじゃない。」と否定しまくる。。。

代車を貸し出した時点ではタバコも携帯灰皿もドアポケットに入ってなかったのだから借りた側の忘れ物としか思えない。。。
まるで、職質で車内検索を受けて良からぬお薬が出て来た時の様な否定の仕方である。(笑)

「じゃあ何方の物ですか?お客様はウインストンライトを吸ってらっしゃいましたよね?」と、優しく質問すると「分からない。」の一点張り。。。

「では、弊社で廃棄します。宜しいですね?」と同意を得た上で廃棄処分とした。

禁煙車で隠れてタバコを吸った罪悪感そのものの様な返答に「吸ってました。」と言わんばかりの否定の仕方。。。コレだから聴取尋問は止められない。。。(笑)

このユーザーさんには次回の代車貸し出しは御座居ません。。。約束を守ってくれそうもないから。。。

コレ、、、不良率高しです。。。

2017-09-23 17:06:48 | 日記
今月は故障品の検証と調査依頼が多い寅です。。。

W126のV8モデル用のF/Pリレー。。。



品番 003 545 2505 ですが、メルセデス印の純正品は既にメーカーの供給が終了しております。

で、、、現在市場にはこの品番が入ったメルセデス印の無い格安社外品が多く流通しておりますがどうも品質が安定していない様です。。。

姿はこんな↓感じ。。。



見た目は純正品のナリと酷似してますが中身は格安仕様の合理化された回路基盤になってます。

ICやトランジスタ類の出所は大陸だろうね。多分。。。

最近この社外品が装着された中古車が多く流通しているらしく、中古車購入後の不調として「エンジンが吹けない。」「加速時にカブった様にモタつく。」「スムーズに加速しない。」などの症状で検査依頼を受ける事が多いです。。。

で、、、不調を抱えた個体のF/Pリレーをウチのテスト用の純正品と交換すると大体は症状が改善されると言うオチになるコトが増えております。。。

で、不調を引き起こした現品を調べてみると、イグニッションON時から冷間、温間を問わずコールドスタートバルブリレーがONになりっぱなし。。。

エンジンスタート後、暫くしてコールドスタートバルブリレーがOFFになる時とならない時、、、同じ条件で試験して不定期なON-OFFをしてくれる。。。

又、アクセルを踏んで1500rpm位でコールドスタートバルブリレーがONになりチョークON状態で燃料が濃くなってカブるって具合。。。

この辺の症状がリレーユニットの個体によってマチマチで2000rpm位でコールドスタートバルブリレーがOFFになるモノもあればOFFにならずに高回転まで全く吹けなくなるモノもある。。。

症状がエアフロのポテンションメーター不良の症状と酷似しているので判断に迷うところだが、このタイプの社外品のF/Pリレーユニットを装着している場合は最初に疑うべきところでしょう。。。

この社外品全部が全部不調って訳でも無さそうなのでウチの判断は当たり外れが大きいって話に留めときます。。。

で、この不調の発生原因はリレーユニットの基盤上のマイコンチップICの動作不良でありますが、IC上の規格を示すナンバー等が削り取られている故に対処が不可能である。

まあ、ヤ◯オクで7,000円位で売られているモノだから修理するコストを考えたら修理の意味は無いね。。。(笑)

W126のV8モデル用の品番 003 545 2505に限っては新品交換するならば社外品しか手が無いので正直、博打ですね。。。

同じ社外品でも「KAE」製の方がまだ品質が安定しているみたい。。。(笑)
昔は酷い品質だったけど最近は結構改良されて少しはマシになったみたいだから。。。
このタイプのF/Pリレーでは「KAE」でエンジン制御不良は聴かないからね。。。

でも、元々メルセデス印の純正F/Pリレーが装着されているのならば純正品をO/Hして故障対策してしまうのが一番安心ですわ。。。
社外品のF/Pリレーは個体毎の当たり外れも考慮してO/H中の代品か緊急時の一時使用程度に留めておくのが得策でしょうね。。。




リレー類のO/H。。。

2017-09-16 14:50:01 | 日記
本日は天候もあまり良くないので屋内仕事です。。。(笑)

F/Pリレー、OVPリレーO/H無接点化作業です。。。




この手の部品は社外品が多く出回っておりますが、当時物の純正のクオリティに敵うモノは御座居ません。
経年劣化による故障が起きたら純正部品での交換が一番安心な対応なのですが、オーナーとしては格安で修理したくなるものでして、、、

ついつい格安な社外品と交換してその場を凌ぐと言うオーナーさんも多いですね。(笑)

格安な社外品やコピー品のクオリティは価格なりの粗末さであることが多く、短命に終わってくれたり新品から壊れているなど当たり前の世界です。(笑)

しかし、KEジェトロでも117エンジン向けのV8用フューエルポンプリレーはメーカーの供給が終了している為に社外品やコピー品での対応を余儀無くされています。

価格は安価でもコールドスタートが困難、突然のエンストやら高回転が全く吹けなくなる等の症状が出て社外品ポンプリレーの地獄の洗礼に辟易としているユーザーも多いですね。。。

コピー品は内蔵基盤を精査するとチャイナ特有のインチキコピートランジスタが多用されていて不安定なスイッチングを行い、ポンプリレーユニット自体の動作不安定を引き起こしていたりと、通常の目的使用が困難なモノが実に多いですね。。。まあ、価格なりなんですけど。。。(笑)


弊社では特に高価なKEジェトロ用の純正クラフトポンプリレーに関しては故障品を廃棄せずに再生修理を推奨致しております。
クラフトポンプリレー故障の原因としてトップランク不動の一位である基盤上のリレーは部品供給が無いのと欧州規格の電磁リレーの耐久性の低さを考慮して弊社ではリレー故障の究極原因、、、「リレー接点不良」を皆無にする為に弊社独自の設計にて電界効果トランジスタ(FET)による無接点化を行った基盤に電磁リレーから置換しております。

この無接点化によってクラフトポンプリレーの故障で一番多い電磁リレートラブルのリスクを解消出来ますし、電磁リレーと比較しても耐用年数が遥かに長いFETによってフューエルポンプのスイッチング不良のトラブルによる路上停止のリスクが解消されます。

又、電磁リレーでは抑えきれないスイッチングによる動作熱も大容量低Rdsトランジスターの採用によって僅少に抑えられますので基盤上の実装部品等への熱害が抑えられます。

更に故障のリスクは少ないですが、クラフトポンプリレーユニットの基盤上に装備されているコールドスタートバルブリレーもユーザーの希望があれば無接点化が可能です。

O/Hメニュー上、基盤上の劣化実装部品も同時交換で寿命の長い純正ベースのクラフトポンプリレーに生まれ変わると言う訳であります。O/H後は五年間の動作保証になります。

社外品リレーで取り敢えずその場を凌ぎ、純正リレーの故障品を弊社にO/H依頼されるユーザーさんが多くなっていますね。

OVPリレーもKE用は201 540 3745の品番が全て現行品番になりますが、此方も純正部品のクオリティは社外品の比ではないのでO/Hして無接点化して再使用されるのが賢明かと思います。

OVPリレーの役目である過電圧検出機能につきましては、オルタネータのレギュレータ不良を早期に発見する前段階と致しまして弊社ではDC20V越えの電圧検知時において緊急停止となる設計と致しております。

12V車用のオルタネータが一瞬でも14.8V越えの電圧を出力する段階で不良ですから本来なら16V越えで緊急停止でも良い位ですが、ウチでO/HしたOVPリレーを装着したユーザーが社外の某有名メーカー製のオルタネータを装着してエンストを繰り返しエンストの原因をウチの所為にされた事例があったので20V緊急停止設定に譲歩した。。。って経緯も御座居ます。。。(笑)

それでもエンストは止まなかったらしいですがね。。。(笑)

社外のオルタネータの過電圧発生を指摘しても「オルタネータは某有名メーカー製の国産新品ですから不良なワケがありません!」とオーナーに言い切られてしまったので反対にウチのOVPリレーが故障原因だと言う根拠の提示を求めたらナシノツブテになってさようならになりましたわ。。。(笑)

因みにその某有名メーカー製のオルタネータは全国的にブーイングの嵐になっていますが未だに改善されていないらしいですわ。。。(笑)

余談ですがそのオルタネータの構成部品は中国製、組立は日本だから国産品。。。
レギュレータの半導体はDENSO製のICレギュレータ使用されているモノのコピー。。。
ケースの鋳物の鋳造も荒い。。。¥安いんでしょうな。。。
如何にも的な広告をネットや雑誌で行なって、外車の有名処に格安で卸してショップは大儲け!

その後、車が不調になり嫌になったユーザーが車を手離して中古車オークションで外車販売業者が購入して店頭へ。。。
商品車の段階で不調が発覚か、、、又はユーザーに販売後に不調が発覚して弊社に検査依頼。。。
オルタネータがやらかしている故障の場合は大体、決まってこのオルタネータの仕業。。。

そんな仕事が相変わらずとってもとっても多いです。。。(笑)🤣


話を戻しまして、、、弊社ではモトロニック車のOVPリレーもO/Hしております。
O/HしたOVPリレーはO/H後三年間の通常使用における動作保証を致しております。(水没や火災、天災による故障は対象外です。)


旧車だからこそ弱点視されている箇所のリスクを解消して安心して乗りましょうってお話でした。。。