最近特に多い案件ですが『ショップさんで購入したばかりのW124なんですけど不具合の予兆とかが気になるので診て戴けませんか❓長く乗って行きたいと思ってますので。』と言った御依頼。
まあ、流石に中古車屋も適当こいて車の事なんか何も知らん癖に知ったか知識をひっけら化してイタリアンスーパーカーより早い燃える様な🔥口車にお客を乗せて粗悪車を掴ませてしまうと言った事例は減った気はする。って言うか毒車の個体も僅少になって来た上に維持するには相応の覚悟を要す部類に入ったって事やろね。。。
毒車を維持出来るだけの資金力を持ち合わせている様な方々は現行モデルの新車も普通に維持出来てしまう様な裕福な方々が多く、『旧いモデルには必ず故障が伴う。』と言った概念の基に弊社に点検を依頼して下さります。
何故ならば、ショップの展示車を試乗してみたけどショップの毒車を知らないスタッフに『旧いんですからこんなモノです。調子は絶好調だと思いますし、この年式ではもう出ない位の上ダマだと思いますよ。』と言われてその気になって購入と言うパターンが実に多いが、ウチに本気で入庫されるユーザーさんは不具合が有って当然だと割り切ってレストアベース車として納得して購入されている方達じゃないとウチとはお付き合い出来ませんですからね。。。
毒車の個体を手に入れて自分なりに『ナビとドラレコ装着して、アレもコレも。。。』と夢は膨らんで段々と壮大になって行くのは分かるが先ずは現実を直視しましょ❗️😎
いざ納車されて乗っていたら経年なりのガタが感じられる場合もある。
それが異音であったり、スロットルの吹け上がりであったり、ブレーキタッチの変な違和感であったり、、、ステアリングリンケージのガタであったり、シフトノブのガタであったり、、、そのモデルの新車時をご存知なくとも『コリャ変やろ❗️』と言う違和感に気付くものである。
その違和感だけかと思ってウチに駆け込んだら、、、30年以上も経年している毒車の個体である。
新車時から手を入れてない箇所については30年以上の経年劣化が進行しているのは当然ですわな。
新車時のオーナーから何人のオーナーの手に渡ったか登録履歴証明でも取得しなければ知る由も無いが、各オーナーが適宜該当箇所をメンテナンスしていてくれればガタガタの個体という事は僅少かも知れないが20年前以上前に起きたW124ブームでカッコから入ってドレスアップばかりに資金を費やして発生している不具合をキチンと治さない(治せないW124専門店を語るSPLショップも含む)で仕舞いにはエンジンチューニングなどに走ってしまった不幸な個体。。。
多くはこの令和の時代まで生き長える事なく廃車解体されて行った事だと思いますけど、、、それでもメンテナンスをサボったガタガタの個体が未だ確実に存在するから笑えない。
ショップは中古車オークションでそんな珍車を仕入れて来てメンテナンスも出来ないのに宇宙的ミラクルみたいなプライスタグを付けてユーザーの興味を惹かせて店頭に並べる。。。
エンジンルームを覗いてみればAMGとブラバスが合体した様な組み合わせの素性不明なエンジン。。。過給機まで装着されているがクリーマン製⁉️日本でメンテナンスデータ持ってるトコを俺は知らない。第一、そのタービン、ちゃんと過給するんかいね❓なんちゃって風車の弥七じゃねーの⁉️
エンジンヘッドだって何がしてあるんか不明だからウチでは面倒見れんよ‼️😎
まあ前述の個体の話は行き過ぎたケースだけどそう言う個体はそう言う方向性を得意とするメンテナンス&チューナーさんにお任せ下さいませ。。。
で、、、問題はノーメンテナンスのガタガタの個体。。。
もう、整備何て域を超越した個体、、、『良い解体屋さんを紹介しましょか❓』と言いたくなる様な個体。。。ってかヘタすりゃあ不動車でレッカー車のお世話になって入庫。。。
正直言って死亡宣告ですけど無理に乗り続けようとするならば車を作る域に入ってしまう様な個体にはその旨をお伝えしてお引取り戴く。。。そう、それがウチの商売の方針。。。
比較的手入れで許容出来る個体であれば液体系の漏れ、、、燃料ポンプ周辺の燃料の滲み。。。
エンジンリヤクランクシールからのエンジンオイル漏れ。。。ATミッションからのフルード漏れ。。。デファレンシャルギヤーのサイドシールからのデフオイル漏れ。。。
毒車ではお約束の様に発生していても不思議ではない四大液体漏れ箇所。。。
W124では右H,左Hでも異なるが共通するのはパワーステアリングの低圧側の上下ホース。。。
劣化したホースのバンド締め付け部分からジワジワと。。。
気にしないで乗っていると上の低圧ホースから漏ったパワーステアリングフルードが下に居るエアコンコンプレッサーにぶっかかって、、、今度はエアコンコンプレッサートラブルに繋がって¥高いモノつく事となる。。。コレも実に多いパターン。。。
タペットカバーシールからのエンジンオイル漏れも定番だし、モトロニックモデルにあっては点火プラグホールパッキンの劣化によるプラグホールへのエンジンオイル浸入。。。
放っておくと点火プラグがリークしてイグニッションコイルをやっつけて一次側に大電流が突き抜けてHFMモジュールをやっつける事になります。
はい❗️この場合はHFM修理になりますが現在となっては殆ど部品入手不可能なので終了です。🙏
まあ、オイル漏れを放置して破壊する様なオーナーは修理に関する資金力も無いのでこの時点で終了でしょうね。
モトロニックの点火系統完全破壊には100万円以上の予算を要すのが当たり前ですからね。
金持ち損しない。。。転ばぬ先の杖で大災害を避けてメンテナンスをケチらないのが安心して毒車に乗るコツとも言えますね。