以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

季節モノの需要期で御座居ます。(笑)

2017-05-31 20:13:19 | 日記
今年も梅雨にも入っていないにも拘らず夏日が連続する気候になって来ましたね。。。

「今日も暑いな!エアコンが無いとくたばるな。」

と、思ってエアコンSWを入れたら温風が吹き出して一向に冷風が出て来ない。。。

はい。エアコントラブルです〜。。。(笑)

原因は一杯考えられますので「原因は何ですか?」の類の質問はやめてね!(笑)

弊社も夏の風物詩商品の注文が多くて製作作業と出荷に忙しくて無駄な問合せに回答してられまへんねん。

知識も設備も無い人がDIYで修理出来るエアコン修理何か無いので素直にプロに依頼して修理しましょう。

自分の車のエアコンシステムについて熟知していない人がキチンと的確なトラブルシュートも出来ないレベルでインターネットの無責任な情報で何とか出来る程甘くないでっせ!(笑)

さてさて、、、エアコンは調子良く効いていてもW124世代の毒車で気分悪いのは夏の水温。。。

元来、W124の水温制御は無いにも等しいモノで。。。

電動補助ファンはエアコンの冷媒圧力が規定値以上になった時に低速電動補助ファンを回し、水温が107℃に達した際に高速電動補助ファンがブオーンと全開で回る。。。

つまり、、、大都市圏で渋滞に嵌った際にはカップリングファンがラジエーターの放熱を手伝うだけで水温を100℃以下に抑えよう何て制御など入っちゃいない。。。

設計思想は「水温が107℃に達したら高速電動補助ファンを回せば良い。」なので100℃以下に水温を抑えるシステムなど存在しない。。。

でもね、、、水温って奴は上がろうとするモノを冷却して抑制するよりも、上がってしまった水温を下げようとする方が大変なワケで。。。(笑)

熱エネルギーが水に吸収され水の沸点100℃に達した沸騰の状態で水温を下げるには外部から冷却風を当てるよりも冷水を注入して水の温度を下げる方が冷却は早い。
が、、、自動車で走行中に冷水注入など無理な話なのだから冷風による冷却効率向上しか冷却方法の改善は無理。

よって水温の管理は冷却ファンでラジエーターを冷やす方法で対応するしかない。。。

つまり、水温が100℃に達する前に抑制して安定させる制御を追加してやるのが得策となる。

エンジン熱による水温上昇を抑え込む為には90℃手前で補助冷却を開始してラジエーターからの放射熱を抑え込む作用を狙うのが効果的。

10年も前には冷却水経路のサーモ近くに新たに水温90℃でONになるサーモスイッチを追加装着して水温が90℃になったら低速電動補助ファンを回すと言うシステムを考えた方がいらっしゃった。
この方法も画期的でW124の水温管理の方法として広く広まった。

が、、、この方法のネックとして冷却水経路の改造と言う作業が結構大々的で簡易な方法とは言い切れなかった事があった。。。

で、、、「もっと簡易に低速補助電動ファンを回転させる制御方法は無いかね?」と、オイラなりに考えた挙句、、、ありました。。。

W124のヒューズBOX奥の低速補助電動ファンの配線二本とボディアース、メーター裏の水温信号の4本の配線を接続して、装着したユニットのボリュームを回して任意の水温で低速補助電動ファンを回してしまおうと言うもの。。。

この方法で冷却系統が正常であれば効果的な水温管理が行え、水温を常に90℃前後で安定管理出来ると評判の製品となりました。

で、、、その後、夏期シーズンになりますと、、、



製作依頼が増え、季節モノとして赤丸人気急上昇製品となっております。。。(笑)


今年も昨年より早く、既に製作依頼が増加しておりまして製作と出荷に大忙しとなっております。。。(笑)

御入用の方はお早目に。。。

(当製品はメルセデスのW124,W126向けの製品ですので他車種への対応は一切保証しておりません。悪しからず。)


私はCAN信号になりたい。。。

2017-05-27 22:42:35 | 日記
デイーラーもサジを投げてどーにもこーにもになってしまったR129 SL600。。。



メーターの警告灯点灯トラブル。。。



DASの検査でESPモジュールやADSモジュールのトラブルを抱えてESPモジュールは新品交換。



結果、ADSモジュールで車速を読んでいないエラー。。。

コレは車速センサーの故障を診断機は宣言していたが、ADSモジュールの自然故障でセンサーからの信号を読んでいないだけのよくある故障。。。

新車から19年も経てばしょうがない話かもね。。。

コトに電子化過渡期の設計ですからなあ。。。(笑)


で、、、ADSモジュールは修理で対応。。。

が、、、今度は。。。



もう一回ショートテストすると。。。



と、、、きたもんだ〜。。。(笑)

この個体、、、以前ステアリングアングルセンサー(STアングルセンサー)のトラブルでスパイラルコンタクト不良で整備士さんが散々嵌った経緯がある。。。

この時はADS,ESP/BAS,ABSの不吉な三種の警告灯の点灯で苦しんだ。。。

今回はADSに関しては警告灯は点灯していない。。。

ADSとESPにはSTアングルセンサーの信号がターミナルで分岐されて各々に入っている。

ADSでエラーが入力されていないってコトはSTアングルセンサーの信号は正常にADSに入っているコトになる。。。

で、、、先ずはこの状況でウチのランチテック診断機で各モジュールの通信状態を確認。。。





何故かESPモジュール系統のみにエラーが入力されていた。。。

新品のESPモジュールが最初から故障ってケースもあるが、ESPモジュールと接続されている多数のセンサーやアクチュエータがあるにも拘らず、ブレーキプレッシャーソレノイドとSTアングルセンサーだけエラーってのもしっくり来ない。。。

診断機ではESPモジュール系統でのSTアングルセンサーとブレーキプレッシャーセンサートラブルを宣言しとりましたが、、、

同じSTアングルセンサーの信号を入力しとるADSは、、、



エラーなしってコトはSTアングルセンサーの信号も普通に入っているってコトで。。。

やはり、、、ADSユニットへのSTアングルセンサーの信号は入力も問題なく、、、

こりゃ、ESPモジュールへの入力信号或いは入力電源が不良と考えてトラブルシュートにアプローチ。。。



ESPモジュール周りの入力信号を一つ一つ取得して信号の状態を検査。。。

キチンと流れてモジュールに入力されて処理された信号が出力されているのかどうか、、 、

動作状態がCAN信号でキチンと出力されているのかどうか。。。

こんな時、、、いつもオイラは思う。。。

私は電気信号になりたい〜。(笑)

通電出来てるトコと断絶されてるトコ。。。

信号になって、「ココで切れてるで!」とか「ココでマイナスアースに落ちとるで!」とかシュート信号が泉谷しげるばりに文句言えたらトラブルシュートも楽なんですけどね。。。(笑)


で、、、結局は。。。



30Pソケット接続状態でソケット背面からNo.14&No.16pinを信号試験端子でグイグイ押すと。。。



警告灯は全て消えた。。。(笑)

ESPモジュールに接続されている30Pソケットをリリースして分解してみたら30Pソケット枠のスライドロックの微妙な変形による端子浮きが原因と思われる接触不良が発見されて、、、

結論はSTアングルセンサーの信号とGMモジュールから来ているイグニッション電源の入力不良。。。

30Pソケット分解修理作業になること40分。。。


修理完了!



警告灯は全消灯。。。

更に試乗して確認。。。



やっぱりV12はイイね!ガオーッとフル加速が堪らんね!(笑)

オイラのW140のS600よりもR129は車重が軽い分、フル加速時はロケット🚀やね。。。

調子良くバッチリなコンデイションで乗れば楽しくてしょうがない車ですわ。。。

現在じゃ生きている個体も僅少なのでかなりレアかもですね。。。

故にメンテナンスもこの電気化過渡期の世代を熟知しているプロに任さないと今回の様な電装トラブルで地獄を見るコトになりますわな。。。(笑)

W140もR129もメンテナンスが出来なくてボロになってしまった個体も多く、海外に渡ってしまった個体が多いのです。。。

俄かオーナーの資金力の問題か、それともメンテナンスの技術力に欠けたショップの問題かってトコですがその型式のモデルの弱点を熟知したプロがオーナーさんにキチンとアドバイスする事が出来なければ先々の維持に辟易としてしまうコトになる。。。

最近少なくはなりましたが、単に儲けだけで高額部品の交換だけを奨めて肝心な事が出来ていないバブル根性丸出し町工場の仕事の跡が目立つ個体の故障の話になるとレストアの予算レベルに跳ね上がる事も多いですね。。。

そこまでして再生する価値のある個体かどうかを冷静に見ていると、やはり2000年以前のこの世代までかと思ってしまいますね。

ボロボロの弄り倒されたW220など再生する予算を考えたらコストに見合わない型式の車種だと思えるし、よっぽどの物好きでもなければそこまでの価値観は見出せないと考える。。。
この時代からは使い捨て的な個体に化けてしまった様ですな。。。(笑)

第一にW220の弄り倒された個体に乗っているユーザーを見ていると資金力のある人達には見えないし。。。トヨタのシャコタンのセルシオに乗っている連中と同等のレベルでローンズレンジャー系の「維持費?なんですか?ソレ?」系の我々とは別世界の住人にしか思えない。

謂わば、、、旧車に乗る上で発生する修理代金も払えない系。。。
三万円の修理代金も支払いが出来ない様な身の丈に合わない系。。。

だからこういった系に乗られた個体はどんなにイイ車も産業廃棄物のゴミと化す。。。

やっぱり分相応のユーザーさんに乗って貰いたいし、旧車をピカピカにして余裕を持って楽しんで貰いたいですね。(笑)


さて、話が横道に逸れましたが、、、

手の掛かるR129 SL600君ですが、既にこの個体は大物のMEコンピュータ×2基、GMモジュール、ADSモジュールはO/H済み。
ESPモジュールに至っては新品交換済み。。。

大きなモジュール故障の確率はかなり低くなりましたね。
後は相応の消耗部品をキチンと交換してあげれば良いコンデイションで乗れるでしょう。。。


コレにて一件落着。。。



希少な上に元気な一台になりました。。。(笑)

生兵法。。。

2017-05-25 09:16:43 | 日記
最近、急に暑くなって来て今年も毒車のエアコントラブルが急増中な様です。

相変わらず、、、

「原因は何ですか?」

「エアコンリレーって何処にありますか?」

「クライメートの修理の仕方を教えて下さい。」

「お金が湯水の様に出ません。DIYで完治させる手助けをお願いします。」

等々、、 「阿保?気違い?」と聞きたくなる様なメール問合せが来てますが全て尽く無視、或いは、、、

「文面だけでは判断致しかねます。所定の点検を受けて下さい。勿論、点検費用は有償です。」と、だけ返信しておく。。。

すると大抵は金が無い方々なのでナシノツブテ。。。(笑)


自分の車のエンジンの制御システムについて全く無知な人がDIYでインターネットの受け売り情報を基に修理しようったってそりゃ無理。絶対に無理。

いい加減な情報から闇雲に部品交換に走り、中古部品をヤフオクで入手して交換するスキルも無いもんだから、、、

「交換の仕方を教えて下さい。」嫌です。

「御社に訪問して作業は自分でやりますので作業指導と工具&場所の提供を無償にてお願いします。」ウチはボランティアのレンタルガレージじゃねー!


W140のド初期のKE仕様の300SEでも無い限りエアコンリレー何て個別の物体は存在しないのに、LH制御やモトロニック制御のW140でエアコンリレーの修理をしてくれなどと宣う知ったかさんの依頼もお断りしてます。
故障原因を特定せずに素人判断で闇雲に部品交換やユニット修理何かしているケースに付き合ってしまえばその後にシツコイ問合せで此方が迷惑する。
こちとら商売でやってる仕事に、、、そんな全く金にもならない上に無駄な時間を過ごしたくないので関わり合いを持ちたくもないですね。

金が無いと宣う素人の身の程知らずの知ったかさんは結局弄り壊して終了になるのが殆どなので、そのお鉢を此方に向けられても困りますし無駄な時間という大リスクが待っているだけな案件にはお付き合い出来ません。

プロからタダで情報や技術、道具を手に入れよう何て思考は泥棒さんと一緒ですよ。(笑)

コッチも経費をかけてノウハウも道具も手に入れている訳ですから。

技術やスキルの万引き防止の為に「金が無い。」臭いを感じる問合せは全てお断り致しております。

結局はプロの真似事をしたって基本的な知識も無い人のやる仕事など殆どは根治には繋がらず、深みに嵌って行くだけですからね。。。
DIYして壊す覚悟、、、最悪は最初からプロに依頼して30万円で済む修理を弄り壊して100万円の経費をかける覚悟が無い、その余裕も無いのならば最初から無駄な抵抗は止めましょうね。

根本、修理費用が出ないのならば潔く車を手離しちゃいましょうね。それがお互いの為ですよ。(笑)

節操なくDIYで何とかしようとしてる皆様〜。今年の自動車税はもう納付されましたか〜?
今月末日が納付期限ですよ〜!(笑)

延滞はもってのほかですが。。。

毒車の15%割増税額を支払って修理代が出ないのならばこの先の毒車の維持は無理でしょうね。。。

御愁傷様です。南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。( ̄人 ̄)


追伸。。。

毒車の修理入庫時に「仕事に使ってるから。」と代車代車と騒ぐ方々に予め申し上げておきます。
弊社では代車制度というのは御座居ません。
そんなに代わりの車が必要ならばレンタカーでも借りて下さい。
弊社のお客様は毒車以外にアシ車を所有されているお客様が殆どなので代車代車と騒ぐ様なお客様はいらっしゃいませんよ。(笑)

価格で玉砕?

2017-05-21 12:27:51 | 日記
ならば、、、お金の掛る毒車などやめましょう。(笑)

W124用ブレードヒューズ化Kitにお問合せが多いですが正直まだ需要に応じた製作台数/ロットも検討中の段階なので販売価格は決定しておりません。
販売価格のお問合せには前モデルの価格をベースに回答しざるを得ませんので何卒御了承下さいませ。

需要数が多ければ多いほど単価は下げられますが何分、旧い毒車向けの車種限定部品ですから小数ロット生産となることは必至です。

純正ヒューズBOXと価格の比較をされるのならば、どうぞ純正品をお買い上げ下さいませ。

価格は純正品の価格は明らかに上回ります。

現段階での価格ネゴ交渉をされる方がいらっしゃいますがあくまでも購入層の希望価格であってその希望価格での販売が可能だとは言えませんので悪しからず御了承下さい。

メールでのお問合せに対し弊社からの現状の回答を送信後に念仏の様な「金がない。」メールを頂戴する場合が御座居ますが弊社と致しましては対応の余地も御座居ませんので諦めて戴くのが賢明かと。。。

既に弊社にお問合せを戴き、御案内させて戴いております仮予約開始の日程をご存知の弊社の常連さんは相応の御予算にて納得された上で内示を戴いております。

価格決定の後、お見積〜御入金にて正式オーダーとなります。

オーダー後、所定の納期にて発送、納品とさせて戴きます。


弊社は価格決定後も値引交渉は一切受け付けておりません。

製品の発売スケジュールは近日中に本ブログ、弊社サイトにて公示させて戴く予定です。

何卒御理解賜りたく存じます。

欲しいですか?

2017-05-19 00:56:45 | 日記







最近お問合せが多いです。

予約生産品としてオーダー受付して初期ロット分に台数が達した段階で製作するシステムで供給しようかな。。。

欲しい方は素直に声を掛けて下さいませ。

次期モデルの最終図面は出来てますので後は製造に移るだけの段階に入ってます。。。(笑)