以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

ASR/ABSの油圧システムも老朽化の時期ですね。。。

2021-03-26 21:16:00 | 日記
最近当方のこの稚拙なブログに不幸にも辿り着き、読んでしまった毒者さんからお問合せを戴く事が多くなりつつ御座居ます。。。

お問合せの内容につきましてはスロットルアクチュエータの劣化に関するモノ。。。









ASR/ABSハイドロリックユニットに関するモノ。。。






後はSCオルタネーターに関するモノ。。。


どれも知らなきゃ知らないでぶっ飛んだり故障したら路上で動けなくなる部類のモノから壊れても取り敢えず走れっけど、その車種の正常な状態じゃ乗れないモノまで実に多彩ですが知らないでそのまま使えば二次災害も起きる様なお話なんですよね〜。。。

まあ、前述の三種の鬼門とでも言いましょうか、、、でもコレ以外にもメンテナンス費用に大金を要するATミッションやエンジンヘッド等も当然に要メンテナンスの位置付けにある訳でその辺を素人考えや毒車を熟知していない修理工場などで弄ってしまうと、、、二次災害を超越した痛い思いは必須となる訳でやんす。。。

先週何かこの稚拙なブログを読んでウチのHPを見ない方がイイのに見ちゃってウチに電話でASR/ABSハイドロリックユニットに関する質問をして来たW124 500Eにお乗りのお客さん。。。
「そんな故障もあるんだね。それじゃそのうちお宅に相談する様かな。分かった。有難う。」で、電話を切った2日後。。。
晴天の昼下がりにウチの所在地の南の方の街の「路上で走行中に突然息絶えて再始動不可になってレッカー待ちなのでお宅に持ち込んで良いか❓」とのヘルプコール。。。

ウチは救急救命センターを持つ金看板病院では無いけど取り敢えず一台なら入庫可のタイミングだったので取り敢えずOKって事で取り敢えずウチの狭いマンションの駐車枠に。。。

で、、、先ずはエンジン始動不良。。。
イグニッションキーONでフューエルポンプが回ってない。。。
オーナーさんにエンストの状況を聞くとアクセルペダルをグンッと踏み込んだ時にエンジンが止まったと言う。。。
では、フューエルポンプリレーの疑いはちょっと保留して。。。

先ずはよくあるバッテリー端子部分からチェック❗️
バッテリーのプラス端子に着いている10mmのナット。。。
バッテリー交換作業などでよく分かっていない人が緩めちゃって「あっ⁉️いけね⁉️」ってなるんだ。。。
で、、、改めて13mmでターミナルを緩めてバッテリーを脱着するも先に間違えて緩めてしまった10mmをそのままにしてしまうと言うお話。。。実に多い。。。

この10mmでターミナルに装着されているラグ端子。。。
GMモジュールの常時供給電源を供給している端子なので10mmナットが緩んでいると当然に常時供給電源の供給部分の接触不良となってエンストに繋がります。。。

よってその部分のチェックをするも、、、問題無し。。。

次にGMモジュールのNo.2のヒューズ。。。
見事に切れていた。。。
このGMモジュールのNo.2ヒューズはフューエルポンプコントロールの電源も兼ねてますので当然にフューエルポンプリレーはONにならない。。。
このヒューズを交換したら取り敢えずエンジンは掛かったが、エンジン停止の原因はまだ把握出来ていない。。。

配線図を見るとF2はASR/ABSハイドロリックユニットの動作電源としても分岐している。。。
よってASR/ABSハイドロリックユニットを検査するとヒューズが飛ぶ要因があった。。。

ハイドロリックユニットがASR-ON時にONで動作する油圧モーター。。。

油圧モーター自体ではなくモーター起動回路の実装部品に問題があった。。。

コレでヒューズ切れ→突然死の原因は解消したが、ASR/ABSハイドロリックユニットの配管図を見ているとハイドロリックユニットに流入しているフルードってのはブレーキマスターのタンクから入っているが普通にブレーキマスターのタンクからフルードを入れて各ホイールのブレーキキャリパーから旧いフルードを出してエア抜きしてもハイドロリックユニットは別油圧回路になっているのでハイドロリックユニット内の旧いフルードは抜けないし勿論エアも抜けない。
逆に考えればブレーキキャリパーラインのフルード交換&エア抜きでフットブレーキの油圧回路のみのフルード交換は完了となるのでハイドロリックユニットの配管を脱着でもしない限りはエアも入らなければフルードの入替作用も無い。

と、言う事は劣化したフルードがハイドロリックユニット内に残留したままとなる訳なのでフルードの酸化が進めばハイドロリックユニット内の電磁ソレノイドバルブや圧力モーターに影響を与える訳で。。。

今回は分解洗浄修理対応が可能だったのでASR/ABSハイドロリックユニットの分解洗浄修理にてお請け致しましたけど、このユニットがやられたらDさんでは新品部品交換対応で1,290,000円(税別)だし。。。

まあ、知らなきゃ知らないで新品部品交換修理を請れば宜しいコトで。。。


スロアク故障も同様。。。

スロアクがショートするまで使い込むってクチのユーザーさんはスロアクのショートで起きる高額な二次災害について知らないユーザーも多く、、、

まあ、知らなきゃ知らないで60万円位の予算を覚悟すりゃあエエ訳ですし。。。

ヘタすりゃスロアクのショートなどさせてるユーザーさんはメインハーネスのショートの可能性も大いにある訳でヘタすりゃHFMモジュールもフェイルセーフに入ったままで乗っているユーザーも実際に居る。。。

車が動いちゃったら構わず乗っちゃう素人さんはそれこそエンストして不動車にでもならないと工場にさえ入庫せず放置してしまうケースが最近多い。。。

その挙句に数百万円の修理費用にビックリしない覚悟が出来ていれば良いが多くは高額な修理費用に喘ぐ結果となるのはユーザーである。

何が言いたいかって言うと、毒車は旧い車なんだから何が起きても不思議は無いんだから毒車を熟知したプロに定期的に診て貰いなさいって事よ。
ウチも気が向けば診ますよ。(笑)気分が乗れば修理だってしちゃいますよ。(笑)

知らなきゃ知らないで知らない方が幸せって話もあるが、毒車何て新車から30年選手の個体に手を出すなら国産の新車や高年式車に乗る様な考えは捨てて常に危機管理意識を持つ事が重要だってお話です。

知らないまま突然毒車が炎上したり、知らないままブレーキが効かなくなって来たり。。。
ステアリングの重さが妙に変化したり、交差点の右左折でリヤからゴーゴーと音がしたり。。。放置すりゃあ♪GoGo heaven だぜよ。。。

知らない事が幸せなのか現実を知るべきなのか❓❓
まあ、事故する前に現実を知れってのがオイラの意見ではあるが。。。

毒車を維持するには「他に欲しい車が無い。」と言う気持ちを中心核にして相応の予算を絞り出す姿勢が一番大事ですな。。。




掘り出し物❓❓

2021-03-22 20:29:00 | 日記
今回は限定一台❗️
W124 6cyモデル用DENSO製SCオルタネーター中古再生品の御紹介です。。。

出所は国産車の解体屋さんでリビルト交換後約3,000km走行のモノを当社が買受け、社内テストで使用の後にDENSOの技術店にて分解点検、ベンチテストを行ったモノです。

当社が通常、当社ショッピングサイトで販売しているメーカーリビルト品ベースのW124向けのSCオルタネーターは258,500円(税込)のプライスタグを着けておりますが今回のこの限定一台にあっては若干格安でお出し出来ます。(価格応談)


勿論、W124向け専用の取付アダプターブラケットと専用スペーサーも附属致します。

W124前期モデルの103系統エンジンにはほぼポン着けが可能です。

W124中期、後期モデルの104系統エンジンにはエアポンプレス車であればほぼポン着け対応です。

エアポンプ装着車の場合はオルタネーター本体のB端子に加工が伴います。

弊社では現車お預かりが可能なお客様に限り別途にてオルタネーター交換作業も承っております。


御入用のお客様は当社営業時間中の電話か又はメールにてお問合せ下さい。

お問合せの際は年式と車台番号をお尋ね致しますので車検証をお手元にご用意の上お願い致します。

尚、早いモノ勝ちですので当社の提示したプライスにて納得戴ける方向けのみの販売になります。無茶な値切り交渉は全て門前払いとさせて戴きます。
最初から半値八掛けで指値の様なお話は途中で電話を切りますので悪しからず❗️

御購入後は当社出荷日又は交換作業完了日より3ヶ月の製品保証となります。

併せてオルタネーターケーブルの劣化も年式的に考えられますので同時交換が望ましいですね〜。。。
ってか、、、オルタネーター交換作業時にB端子を緩めた時点で経年劣化で硬化したケーブルが折れたりしますがね。。。
更にオルタネーターケーブルの劣化は抵抗値が増すのでオルタネーターの充電効率低下にも繋がりますので容量UPオルタネーター装着の際はオルタネーターケーブルの更新を推奨致しますが純正品は既に供給終了なので当社製作品で良ければ御相談下さいませ。(笑)

当社製のオルタネーターケーブルは耐熱、耐油素材のケーブルにてW124 6cyモデル向けに専用設計な故、純正ケーブルと単純交換になります。
DENSO製オルタネーターと同時に発注戴くとオルタネーターケーブルもDENSO製対応仕様にて製作致します。
勿論、相応に納期は頂戴致しますので打合せ致したく存じます。

ウチはバナナ🍌の叩き売りは致しませんので特に売り急いでおりません。

オルタネーター交換の検討をされているお客様へのちょっとお得(?)な御案内でした〜。。。(笑)



ドミノ倒し❓❓

2021-03-21 18:08:00 | 日記
ウチのW140 S600お嬢様。。。

ASRが動作するとGMモジュールの2番のヒューズがプッツンと切れてASRシステム休止、、、回転信号停止によってフェイルセーフ。。。

よって、、、配線図によってASR/ABSハイドロリックユニットが怪しいとさんざん調べて果てはハイドロリックユニット下ろし。。。

下ろして各ソレノイドやポンプモーター等の回路を追ってみたが個々のリアクトル値の正常値がイマイチ明確にならんので全国の解体屋さんをあたって正常稼働品を二基購入して正常な個体のソレノイドコイルやモーターのリアクトル値を実測値平均で割り出して現車から下ろした当該の怪しいユニットを測定検査。。。



結果、ハイドロリックモーターのトラブルと断定して秘密の修理を施して机上で電流を流し込んで各部の動作状態と流入電流値を実測の上で現車に再搭載。。。

で、、、このハイドロリックユニットにはブレーキマスターシリンダータンクからスイッチオーバーバルブY61を経由してハイドロリックユニットにブレーキフルードを流入させているシステム。。。
ハイドロリックユニット内のエアー抜きも必要だがフルードの定期的な交換も必要になる。。。

その為にはブレーキキャリパー×4箇所のエア抜きの後にY61をONにしてハイドロリックユニット内にマスターのタンクから新しいフルードを流入させ、旧いフルードを押し出してエア抜きを行う必要が出て来る。。。

で、、、現車のY61を探し出してY61の動作確認。。。

ソレノイドバルブなので直に電圧を印加すればカチカチと動作音がする筈だが動作音がする時としない時がある。。。😱

其ればかりか、電源とソレノイドの間に入れたプローブのブレーカーが切れる。。。

ソレノイドの抵抗値を測定するもほぼ0Ω。。。

はい。今度はスイッチオーバーバルブY61の故障で御座居ます。。。

早速、Dさんに問い合わせましたが、、、


たかが電磁ソレノイドバルブが123,600円とはお見事ですな❗️😱

更に調べて行くとマスターシリンダーも3回改良が入っていてウチのお嬢様に装着されているマスターシリンダーはド初期品番。。。

だったらマスターシリンダーごと改良品番のモノに更新してしまえと部品の調達に入ろうか。。。


どうやら、改良品番のモノだとスイッチオーバーバルブY61もセット供給だそうである。。。部品の呼び名も何故か変わってるし。。。🤔

さて、、、この部品セット供給で一体ナンボや❓❓

今日明日はDさんの担当君がお休みなので明後日の回答やな。。。

To be continued........


W124 300Eの速度計O/H。。。

2021-03-20 15:38:00 | 日記
本日は速度計のトリップ&オドメーターが不調になったW124 300E君が入庫。。。

では、、、早速。。。






現車からメーターAssyを抜きまして。。。

秘密の製作部屋に持参して。。。

分解開始の巻。。。

トリップ&オドカウンターのメインシャフトの滑りもあったが、速度計の動力伝達系統に経年なりの劣化が見られたので全部O/H。。。

トリップ&オドカウンターの修理については当社の技術的ノウハウが入りますので画像は掲載致しません。(笑)

さて、動力伝達の為のギヤーBOXの古いグリスを撤去、洗浄して新たにグリスUPを施工。

再び組立を行い、机上で動力を与えて速度計、オド&トリップの動作を確認して完成。




後はメータークラスターに組み込んで現車に再び装着して完了❗️

今回は作業時間実質4時間の軽修理の施工でした。

先程現車をオーナーさんにお引渡し致しました。。。本日は御依頼誠に有難う御座居ました。🤗


本日もSnap-onを。。。

2021-03-17 19:57:00 | 日記
本日は定休日。

毎週水曜日に来るSnap-onの工具🛠のデリバリー販売で今日も新作工具を購入してしまった。。。






本日購入した物はSnap-onのバッテリー式電動リューター。。。

大モノはベビーサンダーを駆使してダイヤモンドカッターで鋳物の加工などを行えますが、、、どちらかと言うと細いモノが多い加工品にはリューターが適応する訳で。。。

AC100Vのリューターは既に持っているのですが鋳物でもある程度の硬質素材になるとAC100Vリューターでは役不足。。。

リューター自体に相応の回転力と回転速度を要するので何かいいモノは無いかと思っていたところにSnap-onから充電バッテリー式電動リューターの登場です。

コレに鋳物素材カットの場合、ダイヤモンド💎のデイスクローターを装着すれば十分に適応するって訳。。。




回転速度も1〜7段階で変えられるので切削条件に合わせた回転速度が選べます。。。🤗

勿論、適応するデイスク歯を選択すれば樹脂の切削にも対応出来る訳で非常に便利。

コレでちょっとした加工を伴う作業にも十分役立つ訳で即決購入。。。


コレでまたオイラの作業机の上はSnap-onの赤黒電動工具で更に彩られることと相成りました。。。(笑)

プロの工具🛠は長らく使える良いモノを選択するべきなので弊社では「道具」の類への投資を惜しみません。勿論、身の丈に合う範囲でですがね。🤗

趣味と実益を兼ねた工具🛠集めもオイラの楽しみの一つですねん。。。😂

工具は武士の刀と思って長らく大切に使う事がオイラの方針なので他人に貸す事は全く考えていない故、誤解の無き様。。。