以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

モジュールユニットのメンテナンスあれこれ・・・。

2013-12-26 07:10:30 | 日記
20年選手の毒車に装着されているコンピューターモジュールってモノですね・・・。

20年以上も前に毒な国で電子制御式フューエルインジェクションへの技術的移行が図られていた時代の制御コンピューターですわ。。。

KEジェトロが主流だった時代からモトロニックインジェクションへ・・・LHインジェクションへ・・・。

当時の技術的過渡期な時代の制御用ブレインですね。

勿論、、、コレも「経年劣化」という寄る年波には勝てず・・・徐々に故障を引き起こしているのも事実です。

人間様だって旧くなれば各臓器や消化器系統等に不具合が出て来るのと一緒で・・・。

弊社では・・・センサーやアクチュエータ、ハーネス・・・コンピューターの表の劣化部品を更新したんだったらコンピューター類もリフレッシュしてあげればW124の素晴らしい性能が蘇るという根拠を前提に推奨してます。。。

又、コンピューターの劣化に伴って毒車ユーザーさんが抱えるリスクの軽減と解消という面でも非常に有効ですからね。(笑)


先日、大阪府のユーザーさんから御依頼戴きましたHFM点検&修理です。



こちらのお車は4cyモデルのE220のベーシックVer.です。

このお車に関しましては時折「止まる」というエンスト症状があることからHFMに関しましても手を入れたいとのユーザーさんの御希望によって弊社に御依頼となりました。

点検の結果、「エンスト」とは直接因果関係は成立致しませんがHFM-CP電源の整合回路に経年劣化による不具合が見られ回路基板摘出~再生OP~回路基盤復帰という修復措置となりました。





このタイプのHFMは電源回路以外には複雑な制御を伴う上に電気的故障のリスクを抱える部分が僅少なのでイグナイターハーネスやイグニッションコイル、インジェクターコントロールハーネス、スロットルアクチュータハーネスをショートさせたりしなければハイコスト&ハイリスクなHFM修理を要すことが少なくて済みます。


さて・・・お次は1992y式 W124 400EのLH,T/LLR,GM・・・。

愛知県小牧市のユーザーさんより御依頼戴きました。。。



まずはLHモジュール・・・。

このお車の純正Dさん指定モジュール品番は・・・ 014 545 1532 ・・・。

1992y新車当時の旧品番は・・・ 012 545 3032 ・・・。

はい。途中改良になってますね・・・。

この本体品番は車の向け先や触媒の有無等・・・多種多彩な条件によってROMの設定が異なるという証であるということと・・・。

初期旧品番のROM設定に対するLH本体ハード側の設定もメーカーで合わせてあるので純正同士のROM変更であっても不調が出たりすることもあるんですね・・・。コレが・・・。Σ(o_olll


だから・・・そこまで当時メーカーのエンジニアが労を費やして排ガス問題やら何やらにムキになっていたものを吸排気系や点火、ヘッド等は一切ノーマルで「ROMチューン」とか称してROMだけを単純にハイチューンドエンジン向けにセットされた仕様に交換してバランスが良い訳が無い。。。

アイドルは何か重苦しいわ、、、ガソリン臭いわ、、、発進加速は何か遅いわ、、、まあ、よくあるお話ですね。。。

当たり前ですよ。深呼吸して落ち着いて考えてみても下さいよ。

燃焼室の一回当たりで燃えるキャパは変わってないのに純正の適正量より多くガソリンを送り込んでパワー何か上がるどころかカブる要因になるだけですがね。。。Σ(X_X;;

ノーマルなエンジンなら、結局は全ての機能が新車設計時の値に近けりゃ近いほど一番速いってコトであります。。。


さて、、、話を戻しまして・・・。

まずはLHモジュール補修前の目視点検作業。。。

DAS点検資料等も参考に「F」コードの元凶となり得る部分等を総合的に判断の上で現品を分解点検します。



各基盤上の各パートを拡大鏡等を用いて全て検査を行います。



少量の電解コンデンサー液の漏れも重大故障の引き金になっていることから絶対に見落とせません。



各部の状態から現車で現在引き起こされているであろうトラブルも想定されます。



この作業でどのパートの修復作業が重点とされるか判断を行いOPの方針が決定されます。



廃番電子部品に関しましては現在供給品と置換を前提に基盤の改造と恒久対策を見積として御提案差し上げます。


目視点検後は実際の修復に要すOPの内容と費用を明確に見積としてユーザーさんに御連絡致します。

これは全てのモジュールやメーター等の現品修復で行う弊社の手順の一環で、お客様への御提案といった部分を含めまして行わせて戴いております。


さて、それではLHモジュール基盤上の実装電子部品の撤去作業から。。。





この基盤はスルーホールと言いまして・・・。

実装部品のリードが刺さる穴・・・ランドも酸化した旧いハンダが腐食を引き起こしているケースも少なくなく・・・。

実装部品撤去後はランドの入念な清掃と補修を要します。

既に市場で流通していないタイプの電子部品は・・・。



こんな具合に現在主流のチップ部品に置換を行い、耐久性も向上させます。


こういった地味な作業で一切の妥協無しに修理品のモジュールは故障対策を含めた「完調品」に生まれ変わってユーザーさんの元に向けて出荷されます。


お次はこの400Eのスロットルコントロールの重鎮を担うとも言えるT/LLRモジュール・・・。



コチラもLHモジュールと同等の手順で内部の改良修復を受け・・・。




基本、弊社ではスロットルアクチュエータコントロールを行う部分の半導体の動作熱対策や車載用の電解コンデンサーのグレードを向上させることで将来の劣化による故障のリスクを長いインターバルにもって行ける様考慮しています。


更に・・・この時代のLHコントロールシステムで結構故障のリスクが上がって来ているGMモジュール。。。



新品が本国生産打切りな為にモノの調達が大変らしいですね。。。

ヤフオクなどで中古品が高値で売買されているみたいですが・・・。Σ(@_@;;


因みにこの下四桁・・・「9732」がW124のV8モデルの最終指定品番ですからお間違えなく!

「8932」はW140 500SEL用ですから互換性はありません。

CPクーリングモーターが回転しないなどトラブルが発生しますからね。。。


さて、このGMモジュールってヤツは人間で言ったら肝臓みたいなモノで・・・。

静かに故障がゆっくりと始まり・・・自覚症状が出た際には大事になっているケースが多いってモノです・・・。


最初は・・・有りもしないVベルトスリップを自己故障診断として「F」としてメモリーさせたり・・・。

規定温度になってもCPのクーリングモーターが回転してくれなかったり・・・。

いつの間にか熱水循環ポンプが回転してなかったり・・・。Σ(o_olll


それに気付かず・・・。

今度は夏になってA/Cのコンプレッサークラッチがいきなり「ポンッ!」と切れてみたり・・・。

エンジン停止して再始動すれば治るけどまた同じに・・・。Σ(x_x;


そんな頃にはGMモジュールが司っている制御は既に何かおかしくって・・・。

そうなったら修理しないと・・・騙し騙しで何か乗れませんよ。


今回の修理品は・・・。



やっぱり定番箇所は全てキテましたね。。。



オレンジ色のタンタルコンデンサーも風化していて・・・。



電源Dも不安定で・・・。





電源Ryは比較的綺麗な個体でしたね。。。

多分、過去に「シャクリ」とかで不安定な断続症状を喰らったモノではないのでしょう。酸化も僅少ですね。

一回でも「シャクリ」をやると絶対に接点焦げが見つかりますからね・・・。




この辺のコントロールFETはJAPメーカー製の低Rds品に置換して動作時の発生熱を抑える対策を講じます。



一旦、ゴッソリと実装部品を殆ど撤去してしまいます。。。



で・・・弊社推奨部品で実装部品を組み直ししまして・・・。



ノーマルとはまた違った基盤上の風景に・・・。(笑)


基盤上のダイオード類も全部新品対策品に・・・。




全ての実装部分の復帰が完了しましたら・・・。

以降・・・ハンダ割れや腐食のリスクを抱えるであろう部分のチェックと要耐久箇所のハンダの打替えを施工した後に基盤自体に耐腐食性コートを施工し乾燥後、完成させます。

コレはGMに限らず全ての基盤製品にて行う必須工程です。


組立完了後は・・・。



こんなお姿で御依頼者の方の手元にお帰りになります・・・。


弊社にお任せ戴くユーザー様の満足度向上に日々努力で御座居ます。m(_ _)m



PWM制御・・・でも、まだ装着しないで下さい!

2013-12-12 18:58:06 | 日記
PWM制御の理論につきましては・・・。

http://www2.denshi.numazu-ct.ac.jp/mirs/m3db/kaihatu/document/team/mirs94/data/seika_05/other/pwm.htm

で・・・詳しく紹介されている方がいらっしゃいますのでココでは割愛致します。


まあ、W124等の旧車に用いる意味としましてはファンレジスターを用いない電動補助ファンの回転制御が可能になるという部分が第一で、ファンの回転数も任意で調整出来てしまうという部分でも利便性も上がるという発想から開発を進めて参りました。


実際、PWM制御ユニットからどんな波形が出力されるのかと疑問を持たれる方も多いかと存じます。

単に「方形波」とお答え致しましても「方形波」ってどんなモノかも理解されていない方も勿論いらっしゃると存じますので実際にオシロスコープで表示させた方形波を画像にて公開致します。




















と・・・まあ、オシロスコープに表示されている波形が方形波ってモノでしてPWM=Pulse Width Modulationの名の通り方形波の示すON-OFFの繰り返しで負荷を制御してしまおうというモノであります。

簡単に言えばDCモーターの回転力のエネルギーとなる電源の高速ON-OFFで「一瞬慣性で回してまた一瞬電磁石の引き合いと反発で回して」の繰り返しを行ってDCモーターの回転速度を抑制制御してしまおうという方式です。


PWM制御は負荷となるDCモーターのマイナス側で「ローサイドスイッチング」で行うのが対策の部分を含めましてもモジュール回路を簡略化出来るというメリットがあります。


よって・・・先日の当ブログで推奨した電動補助ファンシステムのマイナススイッチング化を行った上でのPWM制御の追加装着となります。


又は、マイナススイッチング化した低速電動補助ファン回路側からレジスターを取り去ってPWM制御方式に改造するのか等選択肢は御座居ます。


弊社ではA/Cの圧力SWで回転している低速電動ファンシステムはマイナススイッチングにてファンレジスターを全閉防滴式に変更してボディアース手前に設置し、新たに中速モードとした回路をPWM制御として追加することが望ましいと考えます。

この方式で万が一、低速側又は中速側の回路上にて故障が発生した場合におけるエマージェンシーという手段がとれます。

こうすることで電動補助ファンの高速回転の継続を避け、電動補助ファン回路故障時の電動補助ファンの30分以上の定格外継続運転を極力防止することが出来ます。

以上、電動補助ファンシステムのみについてスイッチング回路の故障時の対策を画策致しましたが・・・。


冷却経路やウォーターポンプ,サーモスタット,ラジエーター本体等に問題を抱えている個体には全く当てはまりませんし、増してやカップリングファンが適正に回転していない個体には電動補助ファン側で講じる対策は御座居ません。

電動補助ファンはあくまでも「補助」の意味でしかなく、「冷やす」という部分のメインステージはカップリングファンが車両正面から風を引き抜くことで冷却を行っておりますのでカップリングが劣化してカップリングファンの回転数が遅くなったことで起きる冷却効率の低下を補うことは殆ど不可能です。

要するに・・・どんなに酷暑の真夏であっても、走行中に水温が簡単に107℃を超えて高速補助電動ファンが回転する時点で何か問題を抱えているのは確実ですし高速電動補助ファンが走行中に継続回転する時点で異常と考えるべきです。

渋滞中に高速電動補助ファンが回って水温が下がって、また補助ファンが停止して・・・暫くしてまた水温が上がって高速電動補助ファンが回って・・・という制御であれば正常と考えても良いでしょう。

高速電動補助ファンの継続回転で常に水温が100℃近辺何てお車は冷却系を根本から見直して整備を要しますので誤解なさらない様にして下さいませ。


又、INGキーONでいきなり高速電動補助ファンが全開回転何てのも明らかに異常ですから早急に対処が必要です!

放置すると??

この寒い季節に補助電動ファン全開ではオーバークールも有り得ますし、何よりも高価な補助電動ファンが崩御する可能性が高いです。

水温センサーのトラブルやクライメートコントロールAssyのトラブルで引き起こされていることが多いので早目に専門家の診断を仰いで下さいませ。








純正部品だって。。。

2013-12-12 09:19:35 | 日記
恐ろしいラビリンスに嵌ることがあります。

先日。。。

某104エンジンでいきなり出るエンジン不調。。。

CP診断機で故障状態を探ると1番の点火コイルの断絶と出る。。。

このお車は、イグニッションコイルもプラグもメインハーネスも最近交換しています。

はて、、、何でしょね??

と、タペットカバー上のカバーを剥がしてイグニッションコイルを確認。。。

この時点ではエンジン不調、、、失火でブルブルと震えていまして。。。

取り敢えず、エラーの出ている1番のダイレクトイグニッションコイルを外してプラグも外してみて確認。。。

確かにカブっていて失火はしている感じです。

プラグを掃除してダイレクトイグニッションコイルを再度接続してイグナイターからのコネクターを挿して、、、再度エンジン始動。。。

今度は何事も無かった様に正常点火。。。つまりブルブルなど微塵も無い状態。。。(ーー;)


で、、、診断機をかけると異常なし。




はて??って、、、コトは何かの接続の問題??

試しにエンジンをアイドル状態にして1番に挿さっているダイレクトイグニッションコイルと接続されているイグナイターからのソケットを握って回したり揺すったりしてみたらですね。。。


いきなり失火が始まってくれて振動がブルブルと、、、ある位置で正常になったり。。。∑(゜Д゜)

で、、、ソケットを分解してみると内部のリード線がハンダ不良で遊んでました。。。

再ハンダとソケットのアース端子接触部のピンを若干引き起こしてあげてから再度接続。

今度はアイドル中にしつこく指先で虐めても正常なアイドルに変化は起きず完了となりました。


今回の原因はメインハーネスの製造不良が引き起こしたお話ですが、海外の無鉛ハンダによるハンダ付け箇所のトラブルが非常に多いので純正新品部品でもこういったケースが全国的に多い様です。

毒車の部品は国産車の部品の様に不良率が非常に低いという品質のモノではないので純正新品部品でも疑う余地が沢山あるというのが常識と思う方が腹も立たないかもですね。。。_φ( ̄ー ̄ )



W124世代の電動補助ファンスイッチング回路の改良のススメ・・・。

2013-12-09 20:13:41 | 日記
御存知のことと思いますがW124の電動補助ファンのON-OFFは電動ファンリレーにて行っていますね。

低速の時はバッテリー+12Vの端子から来ている30番の常時供給電源をクライメートコントロールの信号でリレーをONにして87番から出力して一旦ファンレジスタにプラス極電流を入れて電動補助ファンのプラス側に入力します。

高速の時はバッテリー+12Vの端子から来ている30番の常時供給電源をクライメートコントロールの信号でリレーをONにして87番から出力して直に電動補助ファンのプラス側に入力します。

要するに、どちらの回路も古式ゆかしいプラス側にリレーというスイッチを設けてON-OFFしているシステムなのです。

プラススイッチング方式というシステムは現代ではあまり採用されず、、、どちらかと言うと最近はマイナススイッチング方式が多く採用されています。


特に誘導負荷と言われる・・・自動車の場合ですと回転機・・・つまりモーターのON-OFFにはマイナス側でコントロールする方式が主流となって来ております。

回路上は安全確保の為にイグニッションと連動してプラス側をON-OFFし、水温等の条件によってマイナスアース側に設けたコントロールリレーをON-OFFするという設計になります。


何故、W124世代のプラス側を単一スイッチでコントロールする方式が現在では採用されないのかと言いますと・・・。

補助電動ファンは回路上ではマイナス側は常にアースに落ちています。

つまり・・・当たり前ですが、プラス側の電流さえ与えれば電動補助ファンはドカンと回ります。

起動時のバッテリー+12V端子~補助ファンモーターの+端子間には大きな起動電流や過大なキックバック電流が流入します。

リレーがON→即座にモーターがONになった際のリレーを通過するエネルギーが大きい為にリレーは若干の電力ロスによる熱を発生します。

今度はリレーがOFF→モーターがOFFというシーンではリレーの接点が離れる際に結構な火花が飛びます。

謂わば流の早い急流の川をせき止めたり、放流したりというお話になります。

この過酷な条件下でプラス側のスイッチングを行うことは回路のプラス側に大きな負担を強いることになります。

そこで・・・。

イグニッションのON-OFFで+12Vを補助ファンモーターに送り込むのみにして、マイナス側に制御用のコントロールリレーを設けるという方法をウチでは提案しています。

そうすることで急流の流れは一旦、負荷(ファンモーター)に入り突発的電流は誘導負荷で緩衝されます。

緩衝された電流は負荷を抜けてマイナス側に出て参ります。

急流から緩流になった電流をON-OFFする方がコントロールリレーにも優しいですし、電動補助ファンの劣化でリレーが溶解する様な事態も避けられる様になります。

ヒューズ付の純正ファンリレーで改造が行えますのと日本製の車載用電線を使用することで電線径も細くすることが可能な上に耐久性も増すというメリットがあります。


このマイナススイッチング方式にすることでファンレジスタも低速側回路のボディアース手前に入る様になりますのでファンレジスタへの負担も下げることが可能となります。


更に、このマイナススイッチングシステムにしてしまえば新たに中速コントロール回路を追加して中速は弊社のFMCSによるPWM制御で回転数をコントロールすることが容易になります。

PWM制御とは、回路のON-OFFスイッチングを高速で繰り返すことによって負荷(ファンモーター)に供給するエネルギーを抑制してファンモーターの回転数を制御するというシステムです。

DC(直流)モーターは磁力の反発と吸引を繰り返しながら回転してますが・・・。

回転機(モーター)は一旦回りだせば当然慣性が発生します。

ON-OFFを高速で繰り返しても「瞬間OFF」時にモーターは即時停止しませんので回り続けますが、「瞬間OFF」時に磁力が一瞬抜けますので回転力は電気的には発生しません。

そこにまた「瞬間ON」となり、電気的な回転力が加わりモーターは勢いをつけます。

このON-OFFの繰り返しのインターバルを変更してやることでモーターの回転数を抑制制御出来るという訳です。


PWM制御はLEDの照度制御にも盛んに用いられており、直流回路での負荷のコントロールでは一般的な制御方法になっております。

但し、自動車ではオルタネータの回転数の上下やバッテリーの状態によって電圧変動が割に大きいのでPWM制御用の電源としてはそのまま使用出来ません。

よって、設計回路に一定した制御電圧を供給出来る安定化電源が必要となりますのでコストも嵩み、車載用としてはハードルが結構高いものでした。

又、プラス側電源をPWM制御するには数々の対策を講じる必要があり、電子部品の価格上昇も手伝い更なるコスト上昇が見込まれることとなりました。


そういった数々の問題に対峙した結果、弊社ではW124世代メルセデスに合致出来るPWM制御の方式を試行錯誤し制御幅のノウハウを多く蓄積するに至りました。


電動補助ファンには弊社も相当悩まされ苦しんで参りましたが、数々の実験の結果で安全性を確保し機器への負担を軽減する方式としてマイナススイッチング方式をW124世代のオーナーさん達に御提案することと致しました。

先日、すずたか氏の最高速号にも弊社の提案するシステムを搭載し電動補助ファンのトラブルという部分での不安を払拭する内容での施工を行わせて戴きました。


今後、弊社のFMCSシステムにつきましても電動補助ファンスイッチングシステムのマイナススイッチング方式への置換を条件に御提案を差し上げる所存であります。


本日は電動補助ファンコントロールについての弊社の考え方と今後の御提案につきまして紹介させて戴きました。

本ブログがW124世代のオーナー様の御参考になれば幸いと考えあえて御説明させて戴きました。

御精読賜りまして誠に有難う御座居ました。m(_ _)m




電機屋さんでもやってます・・・。

2013-12-09 18:12:09 | 日記
先日から入庫中のW202 C36 AMGの最終メニューを施工致しました。

フューエルポンプ&フィルターの交換です。

さすがに年末で入庫台数が結構次から次へとなので・・・

外注先のリフトも塞がってしまってまして・・・。(- -;;

よって、本日はウマでC36を上げての作業となりました・・・。(^^;


まずは・・・右側後方にぶらさがっているフューエルポンプユニットのカバーを10mmのプラスチックナットを緩めて外します。

W202のポンプはシングルポンプなのでW124やW126よりは少し楽かもですね。

しかも、KEジェトロの様に燃料の圧力が高くない故に全てゴムホース接続というのが配管分解の苦労を若干和らげてくれます。。。


トランクルームにあるF/Pリレーを外して数秒間のクランキング・・・。

こうして燃圧を下げておくことで各ゴムホース分離の際の出血が極力抑えられるということになります。


さて、フィルター側の配管から分離。

燃料ポンプの電源ターミナル端子を止めナットを緩めて外す。

フィルターと燃料ポンプ本体間のホースが外れたら・・・。

燃料ポンプ本体とフィルターを止めている金具のプラスネジを緩めてフィルターを外す。

で・・・。



残すは、フューエルポンプ本体入り口とガソリンタンクを結ぶ配管の分離・・・。

この作業がこのタイプのフューエルポンプ交換作業の本丸とも言える部分でして・・・。

普通にバンドを緩めてホースを抜きますと普通に燃料がドバッと流出して来ますので・・・。

ホースバンドを緩めたら新品のポンプ本体を近くに準備しておいて・・・。

旧いポンプをホースから抜いたら速やかに手早く新品ポンプを挿入するというテクニックで勝負します。(笑)


で・・・コチラが外れた旧いポンプとフィルター。



因みに出血したガソリン・・・。



フィルターの中に溜まっていたガソリンを出してみたら見事フィルター内のゴミと一緒に出て来ました・・・。


コチラが新品のポンプとフィルター。



弊社では通常、ポンプは保証の観点から純正品を推奨しております。

尚、お客様準備での部品持込交換は承っておりません。


さて、これにてフューエルポンプとフィルターのセット交換が終わりますので後は元通りに復旧・・・。

カバーを装着する前にエンジンを始動して燃料漏れの有無を確認。

全て問題無しですのでポンプユニットのカバーを装着して完了。


ウマからC36を下して試乗。

さすがC36!速いですね。運転して楽しい車ですよね。

完調であることを確認して、車両保管場所に入庫。

明日のお引渡です・・・。


あッ・・・今日は夢中になり過ぎて昼飯食べるの忘れてました。(爆)




いっただきま~す!(^人^)