医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

母なる美木ブナの森 12

2008年08月17日 08時23分52秒 | Weblog
 よく、森林浴はストレス解消によい、などと言われたり、森の中では脳波がどうのこうの・・・それが少し科学的に解明されてきているのでしょうかね・・・?

 滝のマイナスイオンは、FDAに否定されたみたいですけど・・・。

 しかし、木々が自分の身を守る殺菌物質に触れて、ヒトが癒しを感じるとは、少し疑問も生まれますけど。

 生物本能的には、ヒトとはいえ、嫌がる気がするはず・・・と思いませんか?

 ちなみに樟脳(ショウノウ)とはすなわち、クスノキから得られる無色透明の固体で、防虫剤や医薬品に使われます。

 草刈をしているそばで漂う、あのむせ返るばかりの緑のにおいも、フィトンチッドなのかな?

 あれは違う物質かな?

 あのにおいもたまりませんな。





 日本の温暖な地域には、シイ・クスノキ・カシ・クヌギ、冷涼な地域には、ブナ・ナラ・・・

 これら日本に固有の正常な木々による、美しい森や山々を僕たちは子どもたちに伝えねばなりません。

 そのためには、まず大人の僕たち普通の一般市民がそれを自覚し、わが子に教えることです。

 そして農業、林業、漁業をカッコよくやれる国民感情と価値観を醸成しましょう!




 東北には、青森ねぶた、秋田竿燈( かんとう)、仙台七夕、山形花笠、と個性あふれるお祭りも8月には目白押し。

 白神にはとっても魅力的な五能線もあり、波打ち際を郷愁あふれる鉄道がのんびりと走っております。

 いつかあれに乗って・・・




 三丁目の夕日や駄菓子屋リバイバル、トトロなどのブームを見ると、僕たち日本人は決して金銭的な裕福ばかりが幸せとは感じておらず・・

 むしろ引き換えに失ってしまった日本の宝に対する郷愁と渇望を、僕たち国民が心の奥底で自覚しているのだと思います。

 絆だとか、義理人情、世話、ご近所づきあいやその共同体だったり、大家族、そしてイーハトーブやどんぐりを・・・


-このテーマのおわり-

母なる美木ブナの森 11

2008年08月16日 08時43分56秒 | Weblog
 そうそう、ブナの白神もそうですが、青森県西津軽郡深浦町にある十二湖の青池や、秋田の抱返り渓谷(だきかえりけいこく)にも、ぜひ行ってみたいと思います。

 すぐそばの角館や、カタクリの里、みずばしょう群生地には行ったのに・・・調査不足だった・・・

http://www.town.fukaura.aomori.jp/%E3%81%B5%E3%82%8B%E3%81%95%E3%81%A8%E4%BD%93%E9%A8%93%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%EF%BC%A8%EF%BC%B0/sight/jyuniko.html

http://sankei.jp.msn.com/photos/life/environment/080629/env0806291313003-p1.htm

http://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/05_dakigaeri.html

http://www.kensoudan.com/firu-naka-y/dakigaeri2.html




 素晴らしいでしょ?って、僕が発見したわけじゃないですがね・・・。

 どうです、みなさま、東北に行ってみたくなったでしょ??






 最近では「森の香り」を、「フィトンチッド」(布団ちょっと、ではない)と呼ぶそうで、勝手ながら今後広く流布すると思っておりますので、これを機にお見知りおきをお願いいたします。

 あ、もうご存知でしたか・・・?

 フィトンチッドはウィキによれば、「植物」を意味する「Phyto」と「殺す」を意味する「cide」から作られた造語である、と。

 だからsuicideなんだ・・。



 「フィトンチッドは微生物の活動を抑制する作用をもつ、樹木などが発散する化学物質で、植物が傷つけられた際に放出し、殺菌力を持つ揮発性物質のことを指す。

 森林浴はフィトンチッドに接して健康を維持する方法だが、健康だけでなく癒しや安らぎを与える効果もある。」

母なる美木ブナの森 10

2008年08月15日 08時41分06秒 | Weblog
 毎年夏になると、豪雨による山崩れ事故がよく報道されますが、あれって昔からなのか、それともこの「拡大造林」の影響もあるのか・・・

 つまり「拡大造林」路線よりも前から、日本は山や地震や雨が多いからがけ崩れが多くてやむを得ないのか、それとも、落ちたがけや山は、スギの山なのか・・・

 マスコミによるきちんとした検証を聞いたことがない。

 正確かつ詳細にして、深く思惟し、圧力に屈しない、さらに客観的な報道を望みますぞ。





 今にして思うと馬鹿げた「拡大造林」路線、ここで国民的な声を大にして、農水省には大きく転換してもらい、なんとか日本古来の常葉広葉樹と、落葉広葉樹による・・・

 つまりはシイ・クスノキ・カシ・クヌギ、そしてブナ・ナラによる美しい森を取り戻せないのでしょうか?

 農水省の優秀な頭脳をもった若手諸君

 子どもたちのために、日本古来の美しい森をよみがえらせてくれ!





 そしてこれを「トトロの森復活大作戦」と名づけ、ぜひみなさまの周りにも広めてください!

 国民の声がわき起こらなければ、政治は変わりませんから。

 まずは放置された杉の間引きというか、『間伐』(かんばつ)が大事らしいぞ。

 下草刈りやバイオマスの利用もね。





 医者が言うのもなんですが・・・花粉症は、ほったらかしのスギたちや、「ブナ狩り」に遭ったブナたちの、日本人に対する怒りのメッセージかもしれませんぞ・・・。

母なる美木ブナの森 9

2008年08月14日 06時27分51秒 | Weblog
 「下草がない状況では、そこに住む生物の種類や数も乏しくなり、森の生態系も乏しいものとなる。

 ひげ根に近い針葉樹の根は広葉樹に比べて土の固定力が弱いため、風に比較的弱く、下草がないことも加わって、雨による土壌浸食が起こりやすい。

 またスギ林では、春先に大量の花粉が発生して周囲に運ばれ、花粉症の主原因となっている。 」


 と、いうのです。

 科学的根拠がないので断言はできませんが、日本の花粉症は多少人災という側面も疑わしい・・・。

 い~かげんにしろよな、責任者出て来い!と言いたいところですね。




 みなさん、周りをよく見渡してください。

 本当にスギにあふれてますから・・・

 だまされてはなりませんぞ、あのスギの森は人工のもので、日本古来の森ではないんです!



 個人的に僕は、東北の薄~い緑が美しく幻想的なブナの森に、杉やひのきが混じって濃い~緑の木々が入り込んでいるのを眼にすると、「拡大造林」を思い出しつつゲンナリしてしまうわけです。

 それに、スギにうらみはありませんが、あの木って見た目にも美しくないと思いませんか?

 緑の色だって濃くて遠慮が無いというか、憚(はばか)りを感じないし、幹のたたずまいや葉にも色気というものを感じません。

 材木としては優秀なのでしょうけれど。

 薄緑で幹も色白で、なんとなく葉も密集していないせいで、森の中も柔らかな木漏れ日であふれ、足元に葉がじゅうたんをつくる、優しく品のいい東北の森が・・・・

 緑濃く、鉛筆みたいなスギの山だと、足元には粘土質の茶色い山肌も露出し、幻想的ではないんです。

 もちろん、古い街道沿いの歴史ある杉並木などには、貫禄を感じますけど。

 緑の砂漠ですか・・・  確かにそうなってるよな。

 だれがこんな森や山にしてしまったのか・・・・?

母なる美木ブナの森 8

2008年08月13日 13時44分33秒 | Weblog
 日本の国土面積に対する森林面積は約67%といわれていますが、その中の人工林の比率は約4割も占めるそうなのです。

 なんと、国土の3割以上がスギ、ヒノキなのだそうです。

 ところが国内産の価格が輸入木材に比してあまりに高額なため、日本は国内の木を使わずに、外国の森林資源を荒らしているので・・・


 な、なんと「グリーン・テロリスト」といういただけない汚名まで拝命しているらしいのを、みなさまはご存知でしょうか?

 僕たち日本国民が、知らぬ間に「テロリスト」呼ばわりされているのです。

 くじらやマグロを乱獲するは、諸外国の森林資源は伐採させるは・・・

 慎み深いはずの日本人は、実は自覚が足りない部分があることも事実です。

 割り箸や木造建築・・・その他、考えなければいけない点がたくさんあります。

 ここにも低コスト、競争力、生産効率、経済効率ばかりに目が行って、国内の産業を育てられないわが日本人の悪癖が出てきてますよね。

 少しくらいコストがかさんでも、国内ものを使用すべきですが、そうなると今度は規制大国、貿易保護でけしからん!と言われるし・・・

 輸入すればテロリスト、国内でまかなえば保護・規制大国・・・。

 



 では、海外からの安価な木材の輸入によって、その需要がめっきり減り、ほったらかしにされてしまっていて、一部同情的な側面もある日本のスギくんたちは・・・


 「スギやヒノキが成長して葉を伸ばすと、空を覆ってその下への光を遮り、いまだに下草がほとんど生えないまま土が剥き出しの状態となってしまっている。

 遠くから見れば緑に覆われているものの、近づいてよく見てみれば荒れてしまっているこの状態は、『緑の砂漠』と表現される。」

 緑の砂漠・・・・鳥取の砂丘以外に、日本が砂漠化している・・・

母なる美木ブナの森 7

2008年08月12日 11時50分27秒 | Weblog
 その当時からすると、「拡大造林」路線もやむを得ないことだったのでしょう。

 いわゆる、杉バブルの金儲け話に林野庁だけでなく、国民も乗ってしまって思いっきり踊ってしまったのでしょう。

 いつも繰り返しますが、政治家や官僚だけが悪い国などはなく、その国の政治はその国民のレベルを反映しており、国民の責任です。

 マスコミに欠けているのもその視点であり、視聴率や人気を狙うあまり、自らと大衆には厳しいことは絶対に言わずに、正義の味方面をしてオブラートで包んだ耳障りのよいことばかりを連呼します。

 子どもが悪いのは教育だけでなく、その国の大人の倫理観に帰結し、教育の最終責任は親にあります。

 政治家が悪いのも選んだ国民のせいだし、官僚が悪いのもジャーナリズムと、チェックしないで他人任せにしている僕たち国民の無作為の所産です。




 国が悪い??国の何が?

 じゃ、その国に住んでいるのは誰なんだ????
 
 仮にそうであるとして、あなたならどうすればいいと思うの?

 って、感じ・・・。





 そもそも里山に該当する「雑木林」、つまり「ぞうきばやし」も、マキや炭にしかならないこれらブナやクヌギなどの林をして「ざつぼくりん」とし、スギ・ヒノキなどを「有用樹種」として区別した、当時の林野庁が作った呼称らしい・・・。

 しかし、これらドングリのなる木々が、僕たちのDNAにはきっと刷り込まれており、スギなどの針葉樹に感じない郷愁を感じることは間違いないと断言します。

 優秀な日本の官庁の一番の苦手は、当時は正しかったのかもしれない判断の反省と見直しおよび大胆な転換です。

母なる美木ブナの森 6

2008年08月11日 11時40分48秒 | Weblog
 そのような人工造林ですが、もう少し掘り下げますと、森林・林業学習館によれば、

「昭和20年~30年代には、日本では戦後の復興等のため、木材需要が急増しました。

しかし、戦争中の乱伐や自然災害等の理由で供給が十分に追いつかず、木材が不足し、高騰を続けていました。

このため、政府は造林を急速に行なうため「拡大造林政策」を行いました。

「拡大造林」とは「おもに広葉樹からなる天然林を伐採した跡地や原野などを針葉樹中心の人工林に置き換えること」です。

伐採跡地への造林をはじめ、里山の雑木林、さらには、奥山の天然林などを伐採し、代わりにスギやヒノキ、カラマツ、アカマツなど成長が比較的早い針葉樹の人工林に置き換えました。

政府は「木材は今後も必要な資源で、日本の経済成長にも貢献する」と判断しました。

そして、木材の生産力を飛躍的に伸ばし木材の大量確保するため、拡大造林政策は強力に推し進められました。

里山の雑木林等の天然林の価値が薄れたため広葉樹は伐採され、建築用材等になる経済的価値の高いスギやヒノキの針葉樹に置き換える拡大造林は急速に進みました。

このスギやヒノキの木材価格は需要増加に伴い急騰しており、木を植えることは銀行に貯金することより価値のあることのように言われ、いわゆる造林ブームが起こりました。

この造林ブームは国有林・私有林ともに全国的に広がりました。」

 ということでした。

母なる美木ブナの森 5

2008年08月10日 09時47分20秒 | Weblog
 女王の身に何が起きたかというと、引用ですが・・・

「しかし,ブナには受難の時代がありました。

戦後,ブナは材として,狂いが大きく,腐りやすいため,役にたたない木として,大量に伐採されたのです。

いわゆる「拡大造林」です。

ブナの木に代わって,スギやヒノキなど建築用材として利用できる苗木が植えられました。

拡大造林は全国規模で行われ,ブナ林は次々と人工林に置き換わりました。

当時のことを「ブナ退治」などと表現する人もいるくらいで,ブナにとっては迫害とも言える時代だったことでしょう。」








 「ブナ退治」ですと・・・な、なんてことを・・・。





 今日、日本では白神などの一部の地域を除いてブナの林はほとんど見られなくなってしまい、そのためかどうか・・・

 洪水、土砂崩れ、異常な水涸れなどが各地で多く起こっています。





 「天に向かって枝葉を茂らせているブナの木はじょうごのように、降ってくる水を集め、根元に吸い込んでいました。

 ブナの木のまわりの落ち葉が、大量の水を受け取っていた」のだそうです。





 「緑のダム」、「母なる木」、「土の母」、「森の女王」に・・・今にして思えば、なんてバカなことをしてしまったんだ!?ってことですけど。

母なる美木ブナの森 4

2008年08月09日 06時13分13秒 | Weblog
 森の王様・・・海外では「オーク」らしい。

 オーク材でできた、イングランドのアンティーク机、な~んていうと、とっても高価なイメージがしますでしょ?

 ちなみに、競馬のオークスも、このオークの木からきています。

 オークということは、日本で言うところの「樫」(かし)の木に相当するのでしょうけど、樫の木は常葉広葉樹ですから欧州では育たず、実は欧州オークは、落葉の「ナラ」の木なんですよね。

 ですが日本では、杉やヒノキなど、まっすぐ伸びる木への愛着というか尊重が強く、ナラというと、姥捨て山の楢山節考・・・という表現もあるように、なんと言いますか、木の価値として低く見られていたようです。

 だから、雑種と同様の雑木(ざつぼく)と言われ、商品価値の低い木とされてしまった、ナラ・・・

 で、価値に気づかない日本から安値で海外に捨て売りされ、実は海外で高級家具として加工され戻ってくるみたいな・・・そんなことがあったようです。

 特に日本のミズナラ材は、ヨーロッパナラに匹敵する材質をもつ、正真正銘のオーク材なんだそうなり。

 伐採すると大量の水を噴出することから水楢(ミズナラ)とも。

 それだけ水を含めば、森林火災にも強いでしょう。

 ミズナラのどんぐりは、三角のブナとは違って、いかにもどんぐりっぽい。

 だから、王様が「オーク」(=カシ?ナラ?)で、女王が「ブナ」?

 カブトムシやクワガタが蜜(樹液)を吸いにくる「クヌギ」も、ナラの一種の落葉樹で、武蔵野の里山もこういうドングリを落とす木々なんですよね。

 ところが、ところがそんな森の女王の身に・・・

母なる美木ブナの森 3

2008年08月08日 05時03分43秒 | Weblog
 ブナは橅と書き、つまり木へんに無い・・・

 しいたけの栽培以外に役に立たないから、だから伐採されつくされてしまったり、また逆に白神では伐採をまぬかれたりしたらしいのですが・・・

 落葉広葉樹の原生林を失った欧州人には、特にシンパシーを与えるのかもしれず、世界遺産登録に有利に働いたのかもしれませんね。

 そんなブナの森は、「緑のダム」とも呼ばれます。




 あるHPから引用させていただきますが、

 「ブナの森を歩くと、その床はふかふかしたやわらかいスポンジのようです。

 そのスポンジは雪や雨の水をたっぷりと抱えることができる「緑のダム(天然のダム)」です。

 さらに、この緑のダムの役割をしている土壌は、ろ過装置となって、透明・無垢な水を少しずつ湧き出し、森に恵みを与えてくれます。

 緑のダムは、鉄砲水や地すべりも防いでくれます。

 ブナの果実(堅果)はたんぱく質や脂肪分が多く、カロリーが高く、リスやクマなど山の動物たちの大好物です。

 人が食べるのも炒ってビールのつまみとしておいしく食べられるとよいそうです。

 ブナの森は豊かな生態系といのちを育む母なる森。

 そしてその雄大で美しい姿から森の女王と言われます。」

 ということなんですよ。





 う~んそうか、ブナは「森の女王」ね。

 山菜の女王は、「こしあぶら」でしたね。

 じゃ森の王は、どの木だろう??

母なる美木ブナの森 2

2008年08月07日 06時21分10秒 | Weblog
 東北の山々にはこのブナだと思うんですが、とくに新緑のころは・・・

 木立がちょっとスカスカで、だから透けて見える白っぽい木肌、遠くから見るとぼんやりとして、うす~い黄緑色とやわらかな緑色の微妙なグラデーションがとっても美しいのです。

 森の中も、枝葉が密集していないせいか、ほのかに明るく、とっても気分もいい。

 そこに、濃い杉やひのきの、造林による木が入ると、せっかくの幻想的なイメージがぶち壊しになりますがね。

 言ってみれば、そこにあるのはまさに、東山魁夷の「青」の世界なのですよ・・・。

http://www2.plala.or.jp/Donna/kaii.htm

 もちろん、彼の「緑響く」などは、信州奥蓼科ですから、そちらも高原ですので東北に似た環境ですのでしょうから・・

 ブナかどうかは判りかねますが、同じうす緑になったのでしょうけど、東北の森もまさにその世界で美しいのですよ。

 ちなみに、当然ですけど緑色にもいろいろな種類があって、ちょっと前の地下鉄のポスターに出ていたんですが、「鶸(ひわ)色」ってのはこんな色。

http://gold.ap.teacup.com/tyoutyou/8.html

 前述の「こごみ」のような色は、木賊(トクサ)色?・・・はこんな色。

http://blog.goo.ne.jp/polo-/e/6b3733608ac1cf6e65765d7d898c4da7

 きれいな色ですね。

 ちなみに「トクサ」とは、植物で別名「ハミガキ草」、茎にケイ酸を含み、表面がざらざらしているので、乾燥させて物を磨くのに用いるんだそうなり。

http://www.hana300.com/tokusa.html

母なる美木ブナの森 1

2008年08月06日 11時06分05秒 | Weblog
 んでもって、話は東北の山菜から、奥羽山脈、そして世界遺産の秋田~青森は白神山地・・・まだ未体験ゾーンなので、いつか尋ねたいのですけど。

 東北の山々の木々、ここからがお楽しみ・・・

 その木々がほんとうに美しいのですよ・・・おそらくブナ林なのでしょうけれど。




 日本の母なる木、ブナ。

 ブナの林に風が通り抜けるとき「ブ~ン」という音がすることから「ブーンと鳴る木」→「ブナの木」→「ブナ」がその名の由来だそうです。

 一方、木材としての利用が難しいことから役に立たない「ぶんなげる木」が由来という不名誉な説もあるのだそうです。

 


 一般に、本州中南部では、平地は照葉樹林帯であり、以前書きましたように、シイ・タブ(クスノキ)・カシをはじめとする常緑広葉樹林、つまり落ち葉のない大きな葉っぱの木が成立するのが本来の姿なのだそうです。

 それより寒い地域、標高の高い地域では、落葉樹が優占する森林ができるのですが、この森林の代表が「ブナ」林とブナの他、ミズナラなどを交えた森林なのだそうです。

 日本の場合、常緑広葉樹林は人里と生息域が重なるので、残念なことにその原生林のほとんどは失われてしまいましたが、ヨーロッパとて事情は一緒で、落葉広葉樹林の原生林を失ったそうです。

 ドイツではブナは、「土の母」と呼ばれているそうです。

 ブナの果実、つまりどんぐりは多くの哺乳類の餌として重要で、2003年はツキノワグマが多数里に出てきたことで知られますが、この年はブナの不作の年だったんですって。

 僕たちが一般に想像するどんぐりよりも、三角っぽくて、とんがってる感じの・・。

 落ち葉もバクテリアで分解され、栄養となって、土をはぐくむのでしょう。

山菜の美食 6

2008年08月05日 13時00分50秒 | Weblog
 岩手には、「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」、で有名な正岡子規が詠んだ歌がありました。

 ちなみに正岡子規の、「雅号の子規とはホトトギスの異称で、結核を病み喀血した自分自身を、血を吐くまで鳴くと言われるホトトギスに喩えたものである(ウィキペディア)」なのだそうです。

 芭蕉を批判し、蕪村を称賛した正岡子規は、「坂の上の雲」でも有名ですが、その名からして、命がけの俳人だったんだ。



 「山の温泉(ゆ)や裸の上の天の河」   



 いや~、知人のとこにお邪魔しまして、満天の星空の下、露天風呂の温泉につかっておりますと、まさに、この感覚・・・東北は桃源郷、イーハトーブだ。




 で、その東北の太平洋側と、日本海側を隔てる奥羽山脈。

 東北の太平洋側ではなく内陸地震は、ここのプレートが関与しているそうですが。



 「奥羽」とは文字通り、


 ①道奥(みちのおく→みちのく)陸奥国(むつ=奥州):東北の太平洋側+青森

 ②出羽国(でわ=羽州):東北の日本海側、秋田+山形


 その総称に由来します。

 奥羽山脈はその名のとおり、かつてよりこの地域を、陸奥(奥州)と出羽(羽州)の二つに分け隔てる山脈であったわけですね。

 現在も岩手県と秋田県、宮城県と山形県に見られるように、おおむねこの山脈に境界が置かれてますものね~。

山菜の美食 5

2008年08月04日 12時10分29秒 | Weblog
 ぜんまいはメスを・・・あく抜きして乾燥させて煮物で・・

http://www.alles.or.jp/~ohshin1/zenmai/zenmai.html



 わらびは、胞子をとって、たたきでもいいし、おひたしでも・・・おっと、あく抜きは忘れずに。

http://www.alles.or.jp/~ohshin1/warabi/warabi.html



 山うどは、やっぱてんぷらかな。

 栽培うどなら生でいただきましょうか・・鮮烈な香りとシャリシャリとした歯ごたえが。

 うどは若い芽を食しますが、成長してしまうと食用にならず、かといってその木は柔らかすぎて建築にも使えないので、うどの大木、といわれるそうです。

http://www.alles.or.jp/~ohshin1/udo/udo.html

さよりのお刺身にくるんでいただいても、いけます。



しどけはさっとゆでて、しゃきしゃきと・・・トリカブトとお間違いなく!

http://www.sansaikinoko.com/sidoke.htm



 こごみは、胡麻和えに・・・なんてきれいな緑なんでしょ。

http://www2.odn.ne.jp/shokuzai/A2003/Kogomi.htm





 でもって、ここから話は山菜を超えて次回から飛躍していくのですが、それが拙ブログのいいところ・・・?