もっとも、アメリカ以外のコーカソイドの方々だって、海洋生物に対しては他にも、相当ひどいこともされているみたいで・・・
本書によれば、1996年に地中海でアカボウクジラ13頭が座礁死した事件は、NATO軍によるソナー実験の結果引き起こされたという報告が1998年科学雑誌「ネイチャー」に掲載された・・・そうです。
http://wiredvision.jp/archives/200207/2002071907.html
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/commercial_whaling/lfaspetition_html
他人の文化にケチはつけても・・・・自分たちコーカソイドのこと、ことに軍事となると話は別なんスかね~??
もっと言わしてもらえば、クジラは保護しても、戦争だの軍事侵攻だので、敵国でありさえすれば人間を殺してもいいんスかね~?
活動家の皆さま、いかがなのでしょうか?
で、この「深海のYrr(イール)」では人類が未曾有の危機に陥って、またしてもアメリカを中心としたコーカソイドだけによる科学者チームが、人間社会の危機に立ち向かうのですが・・・・
これまたどういう理由か、作中はっきりと、アジア人科学者は呼ぶな、と・・・劇中のアメリカ大統領が・・・。
作者の意図はよくわかりませんが、アジア人の僕が読んでいてすっきりとはしませんし、愉快でもありません。
根強く残るコーカソイド社会の、アメリカ先住民はじめ僕たち有色人種に対する差別的な心理をも描きたかったのでしょうか?
人類の未曾有の危機に直面した場合、アメリカが中心となって、まずはコーカソイドの社会だけは助かるようにいたしましょうね、ってとこ?
あくまで作者の本意ではなく、アメリカ大統領はこう考えるだろうということなのか、作者の意見は本書とは違うのだというならば、作者の本音の本音はいかほどなのでしょうか?
本意ではないとするならば、アメリカ人ではないコーカソイド、特にヨーロッパ人が書く作品は、アメリカのそんな自己中心的で覇権的なものの考え方や横暴さに関し、歯に衣を着せずに正面から舌鋒鋭く批判するところが、ある意味潔くて好感度が高いですな。
今回の北京五輪の参加問題では、当初不参加を表明した人権の国と呼ばれる仏サルコジ大統領は結局参加しましたが、ドイツのメルケル首相はさすがです・・・
女性ながら堂々の(?)不参加、人権無視に対する抗議の態度として、日本やフランスとは違って筋が通ってる。
メルケル首相は、グルジアから撤退しないロシアに対しても、このところドイツが友好的なのにもかかわらず、表面上はしっかり批判とものを言っている。
そもそもフランスだのイギリスはだなぁ、昔っからアフリカにしろイスラエルにせよ・・・いや・・・やめとこ。
日本は目下、ロシアの占領問題はEUの問題として、中国の人権問題は内政問題として、どちらも解決に乗り出しもせず、ただひたすら傍観・静観、当たり障りのなきように・・・。
日本のジャーナリズムも、フランスほど気合が入ってるとも思えない。