医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

母なる美木ブナの森 5

2008年08月10日 09時47分20秒 | Weblog
 女王の身に何が起きたかというと、引用ですが・・・

「しかし,ブナには受難の時代がありました。

戦後,ブナは材として,狂いが大きく,腐りやすいため,役にたたない木として,大量に伐採されたのです。

いわゆる「拡大造林」です。

ブナの木に代わって,スギやヒノキなど建築用材として利用できる苗木が植えられました。

拡大造林は全国規模で行われ,ブナ林は次々と人工林に置き換わりました。

当時のことを「ブナ退治」などと表現する人もいるくらいで,ブナにとっては迫害とも言える時代だったことでしょう。」








 「ブナ退治」ですと・・・な、なんてことを・・・。





 今日、日本では白神などの一部の地域を除いてブナの林はほとんど見られなくなってしまい、そのためかどうか・・・

 洪水、土砂崩れ、異常な水涸れなどが各地で多く起こっています。





 「天に向かって枝葉を茂らせているブナの木はじょうごのように、降ってくる水を集め、根元に吸い込んでいました。

 ブナの木のまわりの落ち葉が、大量の水を受け取っていた」のだそうです。





 「緑のダム」、「母なる木」、「土の母」、「森の女王」に・・・今にして思えば、なんてバカなことをしてしまったんだ!?ってことですけど。