医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

母なる美木ブナの森 8

2008年08月13日 13時44分33秒 | Weblog
 日本の国土面積に対する森林面積は約67%といわれていますが、その中の人工林の比率は約4割も占めるそうなのです。

 なんと、国土の3割以上がスギ、ヒノキなのだそうです。

 ところが国内産の価格が輸入木材に比してあまりに高額なため、日本は国内の木を使わずに、外国の森林資源を荒らしているので・・・


 な、なんと「グリーン・テロリスト」といういただけない汚名まで拝命しているらしいのを、みなさまはご存知でしょうか?

 僕たち日本国民が、知らぬ間に「テロリスト」呼ばわりされているのです。

 くじらやマグロを乱獲するは、諸外国の森林資源は伐採させるは・・・

 慎み深いはずの日本人は、実は自覚が足りない部分があることも事実です。

 割り箸や木造建築・・・その他、考えなければいけない点がたくさんあります。

 ここにも低コスト、競争力、生産効率、経済効率ばかりに目が行って、国内の産業を育てられないわが日本人の悪癖が出てきてますよね。

 少しくらいコストがかさんでも、国内ものを使用すべきですが、そうなると今度は規制大国、貿易保護でけしからん!と言われるし・・・

 輸入すればテロリスト、国内でまかなえば保護・規制大国・・・。

 



 では、海外からの安価な木材の輸入によって、その需要がめっきり減り、ほったらかしにされてしまっていて、一部同情的な側面もある日本のスギくんたちは・・・


 「スギやヒノキが成長して葉を伸ばすと、空を覆ってその下への光を遮り、いまだに下草がほとんど生えないまま土が剥き出しの状態となってしまっている。

 遠くから見れば緑に覆われているものの、近づいてよく見てみれば荒れてしまっているこの状態は、『緑の砂漠』と表現される。」

 緑の砂漠・・・・鳥取の砂丘以外に、日本が砂漠化している・・・