医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

森と野草という美材9

2007年05月22日 16時22分10秒 | Weblog
 照葉樹林とは、常緑広葉樹林のことであり、日本の関東地方が北限だそうです。

 照葉樹林は落葉樹林や竹林と比べ、まず何といっても根が深く、最初は垂直に延びて、その後水平に伸びて互いにからまって、ネット状になるために、地滑りに強く、地面の湿度が守られて、当然冬でも葉が繁り、かつ葉も厚く密で、水分が非常に多いために、火事にも強く、その上河口の清流化にもつながり、杉よりも酸性雨にも強いそうです。

 松は油が取れるくらいですから、火にはめっぽう弱いわけです。

 タブノキはなんと、火災にさらされると、水を吐くとも言われているそうです。

 実際に、阪神淡路大震災のときにも、関東大震災のときにも、この照葉樹林が多くの命を救ったことが証明されているそうです。

 そのひとつが関東大震災の際の避難所となったほぼ同面積ながら、犠牲者をほとんど出さなかった江東区の旧岩崎別邸、現・清澄庭園と、4万人の犠牲者を出してしまった旧陸軍被服廠(ひふくしょう)跡、東京都慰霊堂がある現・横網(よこあみ)町公園での不幸な差として残っているそうです。

 ご多分にもれず、照葉樹林ばかりか、鎮守の森も減少している気がします。

 どんぐりとシイノキと、鎮守の森・・・・僕たち日本人が守らなくてはならないものが、たくさんありますね。

 宮脇先生の情熱は、中国の万里の長城周辺の緑化など、国際貢献も果たしているらしい。

 素晴らしいことですし、男としてうらやましい。

 砂漠の緑化にも応用できないのかしらん。

 シイはブナ科シイノキ属。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/fagaceae/sudajii/sudajii.htm

 カシはブナ科コナラ属 常緑カシ類。

 その代表がアラカシ、シラカシです。

 同じブナ科のブナ属のブナや、コナラ属でもクヌギは落葉樹です。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/fagaceae/arakasi/arakasi.htm


 タブノキはクスノキ科 タブノキ属。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/lauraceae/tabu/tabunoki.htm

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