医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

美心倒悪 18

2008年12月09日 08時36分03秒 | Weblog
 その1000年の歴史を有するアラムート城砦ですが、世界遺産に登録へ、という動きのようです。

 引用ですが、2007年07月07日付 Iran紙によると、ガズヴィーンの歴史遺産アラムート城砦に関する報告書が、国連教育科学文化機関(UNESCO)に送られ、間もなく世界遺産に登録された遺跡群に追加される見通しだ、ということ。

 確かに歴史的価値はあるのでしょうけれど、あまり平和な印象はないんですが・・・これも情報が少ないための僕の思い違いでしょうか?

 また現代のニザール派は、アガ・カーンというパキスタンの大富豪が率いていて、現在ではインド、パキスタン、シリア、アフガニスタン・タジキスタン・ザンジバルなど東アフリカおよび欧米に信徒を擁するそうです。





 最後に、どよんと曇ってしまった心に、清涼飲料水を・・・

 イスラムの英雄で、伝説の聖将に、「サラディン」がいます。

 サラーフッディーン、あるいはサラーフ・アル=ディーン、欧米では慣習的に Saladin(サラディン)と呼ばれます。

 かつてエジプトを支配していたのは、先に話題に上ったシーア派のイスマーイール派がたてたファーティマ朝でした。

 ファーティマ朝の宰相だったサラディンは、同王朝を倒してアイユーブ朝を樹立し、イスラム正統派(スンナ派)の教義にもとづいて支配を拡大しました。

 つまりサラディンは、エジプト、アイユーブ朝の始祖であり、出自はというと現イラク北部のティクリート出身で、アルメニアのクルド人一族だそうです。

 サラディンは、その後、宿敵ヨーロッパ十字軍を退け、岩のドームから十字架を降ろした、という伝説のイスラムの英雄です。


 そのときのイスラム対十字軍の戦いは、「シリアの稲妻」サラディン  「獅子心王(Lion hearted)」と称されたリチャード1世 (イングランド王) です。

 サラディンは高雅と寛容を併せ持ち、伝説の聖将と称賛され、イスラム騎士道の精華を兼ね備えたとされます。

 野心を全く持つことなく権力を手にした、史上稀有の人物とまで讃えられます。

 敵の人質までをも平和的に解放し、敵にも味方にも愛された、というのですから、その人徳がうかがい知れます。

http://www.h4.dion.ne.jp/~kosak/Saladin.html

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