医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

信仰の美風と遺伝子7

2006年08月23日 12時38分15秒 | Weblog
 だいたいこの「イギリス」というのが複雑で、イギリスといった場合、正式名称は「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」と言い、

主たる島であるグレートブリテン島の

① 南部2/3を占める『イングランド』
② 北部の『スコットランド』
③ アーサー王物語でも有名なケルト人色の強い西部の『ウェールズ』

以上のグレートブリテン島の3国に
 
④ アイルランド島の北部の『北アイルランド』

を加えた4つの非独立国の総称であり、「UK」とも言われます。


 日本ではイギリスとイングランドが混合されますが、イングランドはもともとがアングル人のという意味であって、イングランドと呼んだ場合は上記①ですから、グレートブリテン島の一部を指します。

 サッカーのワールドカップではベッカムはイングランドとして出場してきて、ユニフォームもUKの国旗であるユニオンジャックではなく、イングランドの白地に赤の十字架ですよね。

 またアングロサクソン人に支配されたことのないウェールズではケルト人としての誇りも高く、スコットランド人も「私はイギリス人ではなくスコットランド人だ」とよく言います。

 以前にも少し触れましたが、IRA(アイルランド共和軍)による対英独立闘争によるテロは、アイルランド全島のUKからの独立という民族的な理由と、クロムウェルらが行ったプロテスタントによるアイルランド系カトリックに対する弾圧に対しての反発という宗教的な側面もあります。

 ジョン・レノンの有名な曲に「イマジン」があります。

 平和の象徴として世界中に愛される曲なのですが、先ごろ祖国イギリス国教会系の小学校が「反宗教的」との理由で児童が歌うことを禁止しました。

 「え?」

 歌詞の中での「宗教(対立)の無い世界を想像してごらん」というのがイギリス国教会にふさわしくないというのが理由だそうです。

 「え???」

 僕には滑稽なんですが、みなさまはどう思われますか?

 プロテスタントはイギリス、アメリカを始め、英語圏に多いです。

 ドイツ、オランダ、スイスおよび北アイルランドはカトリックとプロテスタントがほぼ同数と言われております。

 カトリックはラテン諸国のフランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、南米諸国に多く、非ラテン諸国ではアイルランド、オーストリア、ベルギー、クロアチア、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、ポーランドなどです。

 ちなみに神父様はカトリック、プロテスタントでは牧師様です。

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