医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

テレビ番組の美意識

2006年01月27日 10時04分56秒 | Weblog
 テレビ局は電波法により許認可制ですよね。

 近年、地上波デジタルが導入されることが、法律で決まったようですが、法律で決める必要があるのでしょうか?なにやらきな臭いぞ。

 ホリエモンのテレビ局買収騒ぎの際(ちょうど法案通過の時期)、自民党と民主党の反応のあまりの温度差も怪しい・・・ 

 そして彼の立候補とあんなに怒っていた政治家による選挙支援。。

 におうぞ、におうぞ。 

 地上波デジタルは双方向といいますが、PCではなぜいけないのでしょうか? 

 こちらの方が有線だから電波ではないので受信状態に左右されず、かえって安定しているのではないのでしょうか?

 しかも双方向だし、デジタルだし。

 ラジオだってそうですよね。

 なぜ政治が介入して無理やり地上波デジタルなんだろう・・?よーく考えてみてみよっと。

 通信と放送の融合の実現を言っていた竹中大臣が、いよいよ通信・放送の在り方に関する懇談会を設置しましたから、本気で聖域に風穴を開ける覚悟なのでしょうか?

 それは置いておいて、僕はほとんどテレビを見ません。理由は簡単。面白くないからです。

 見るのはサンデープロジェクトとスポーツ中継、ニュース、たまに「世界の車窓から」くらいです。

 どの放送もお笑いばかり。

 似たような番組ばかりで、僕にはちっとも面白くありません。

 同じお笑いにしても、ドリフやひょうきん族のようなプロ根性というか芸人魂が感じられません。

 大体始まりの時間が中途半端でよく分からないし、どれがCMか予告か本編なのかも分からないし、さっき見たシーンがCM後も延々繰り返されたり、いらいらするだけで逆効果。 

 ドラマにしてもしかり。

 俳優の個性で1時間を見せてしまう力があるのは、田村正和さんくらいではないでしょうか?

 「ムー」という郷ひろみさん主演のドラマがありましたが、これは生ドラマをやってみたり、オール中国語でやってみたり、ドラマの中で視聴者の意見を読んでみたり、実験的テーマにあふれており、製作者や出演者のプロ魂を見せてくれました。 

 また伝説の「傷だらけの天使」では、ひたすらショーケンが個性的でかっこよくて、絶対的存在感がありました。 

 ああいう番組は作れないのでしょうか?

 お笑いだけではなく、世界の美術とか、他国のすぐれた番組とか、スクープとか・・・大人がまともに見れる番組はダメなのでしょうか?

 やっぱりNHKは必要だと思うのです(「おかあさんといっしょ」もないと困るし)。

 それとも僕たち日本人みんなが子供になっちゃったのかな? 

 サンプロにしたってその他だって、「ほりえもん」を出演させて利用した番組はどうなっちゃったの?

 田原さん、利用しておいていきなり呼び捨てはいかがなものでしょうか?

 国交省の大物の幕引きでしょうか?

 先日もたけしさんの番組で、せっかくグラハム=ハンコックが出演したのに、結局程度の幼稚な宇宙人なんか出して、お笑いにしたもんだから、彼は日本なんかに来るんじゃなかったと露骨に不快な表情でした。

 彼の夢物語を否定するにしても、相手が真剣に語ろうとしているのだから、まじめに議論するのが大人のマナーじゃないのでしょうか?

 作り方があまりにイージーで取材も適当だし、卑屈に見えてしまい、日本人として恥ずかしく感じ、彼にお詫びをしたくなりました。 

 同じたけしさんでも「ダヴィンチコード」に便乗した「モナリザ」と「マグダラのマリア」は精力的な取材で誠実さを感じましたが。
 
 テレビスタッフの「美意識」が問われてくるのではないでしょうか 

 いざ乗っ取られようとされると「公共性」という言葉を使うのはいかがなものでしょうか? 

 僕たち庶民は誰かさんが言うほど馬鹿じゃありませんよ。 


 まさか許認可制であるがため、報道の自由度も許認可をもらっているのではないでしょうね?