【兵庫県知事問題】:2人め自殺者発覚、県庁でささやかれる元局長の“弔い告発”決意と「知事を辞めさせる義務がある」代議士の名前
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事問題】:2人め自殺者発覚、県庁でささやかれる元局長の“弔い告発”決意と「知事を辞めさせる義務がある」代議士の名前
「自民党本部が、責任を持って知事を辞めさせるべきですよ」
と怒りの表情で語るのは、自民党の兵庫県議会議員だ。
■【写真あり】後援者を前に、シールド越しに語りかける西村大臣
兵庫県の斎藤元彦知事が追い詰められている。7月25日までに、プロ野球阪神・オリックス優勝パレードで疲弊し、療養中だと記載されていた職員が、4月に死亡していたことが各メディアの報道で明らかになった。
「県は、同職員が死亡したことを3カ月にわたって公表していませんでしたが、7月24日に県職員向けのイントラネットに訃報が掲載されました。自殺とされています。家族の意向で公表を控えたと県は説明していますが、亡くなったことそのものを発表しないのは異例です。この職員の子どものため、職員が実施しようとしていた『遺児育英資金』を管理職が止めるなど、非常に不可解なことが起きています」(県職員)
斎藤知事をめぐり、“自死”を選んだのはこれで2人めだ。
「今回、発覚した課長の後に亡くなったのが、元局長のXさんです。Xさんは2024年3月12日、一部のメディアと県議に、斎藤知事に関する告発文書を送付しました。告発の内容は、斎藤知事がパワハラをしおこなっている、県内の企業から贈答品を受け取っているなど、7項目に及びます」(地元紙記者)
しかし斎藤知事は、Xさんの告発内容を否定。逆にXさんのパソコンが応酬され、そのなかにあった私的文章を使って、県幹部がXさんに“圧力”をかけていたことがわかっている。
「今回、死亡が発覚した職員とXさんが立て続けに亡くなったのは、偶然ではありませんよ。いわば“連鎖自殺”です」
と語るのは、Xさんと親しかった県職員だ。
「Xさんは、職員が亡くなった直後、相当なショックを受けていたようで、ときおり、ふさぎ込んだ様子でした。しばらくして、なぜか急に元気になったのですが、この“元気になった時期”が、告発文書の作成時期と重なるのです。職員の死に責任を感じたXさんが、斎藤知事を告発して“弔おう”としたのではないかーー。県庁内ではそういう意見が強いですね」
これほどまで県民の信用を失ってしまえば、知事の辞任は当然。問題は誰が引導を渡すのかということだ。そこで出てくるのが、現在、1年間の自民党員資格停止中の、西村康稔(やすとし)衆院議員だという。
「当時、自民党兵庫県連会長だった谷公一衆院議員を差し置いて、斎藤知事の選挙を仕切ったのが西村さんなんですよ。大阪府に近い選挙区の西村さんは、維新の伸張を誰よりも恐れていました。それで、維新も乗れる候補で、当時、首相だった菅義偉(よしひで)さんの覚えがめでたい、総務官僚だった斎藤知事の取り込みを狙ったわけです。
斎藤知事は2期、務めたら参院議員に転身するつもりだといわれ、実際、知事選挙では西村さん以外にも、下村博文さんや丸川珠代さんが2回、応援に入っています。国政進出後は当然、清和会(安倍派)に入会させるつもりだったはず。ならばなおさら、西村さんが斎藤知事を説得して、辞任させる義務があるはずです」(冒頭の県議)
さて、当の西村議員だが、本人のInstagramを覗くと、ほとんど兵庫県に張りついて地元活動に勤しんでいるのはうかがえるのだが、昨今の県政の混乱に関係する書き込みは、いっさいない。
「斎藤知事が辞任すれば、元明石市長の泉房穂氏が県知事選に出てくる可能性もある。しかし、もし仮に泉氏が衆院選に出馬するとしたら、それは明石市のある兵庫9区、つまり西村さんの選挙区になる。そうなれば、西村さんに勝ち目はない。ここは捨て身で斎藤さんを説得し、兵庫県知事の席を空けたほうが利があるはずです。相変わらずの“腰抜け”だと、県連内で笑われていますね」(同前) このまま斎藤知事がずるずると居すわることは、なにより県民が望んでいないはずだ。
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