【兵庫県】:斎藤元彦知事を百条委員会で尋問 委員「人権感覚が相当、ズレている」批判も疑惑認めず
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県】:斎藤元彦知事を百条委員会で尋問 委員「人権感覚が相当、ズレている」批判も疑惑認めず
斎藤元彦兵庫県知事(46)の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は30日、パワハラ疑惑について斎藤氏本人に初めて証人尋問した。報道陣、インターネットでも生中継された「公開尋問」は異例の2時間半にも及んだ。委員からは「人権感覚が相当、ズレている」と批判されたが、斎藤氏は一部反省も、パワハラ疑惑については認めず、百条委が判断することだとした。
午後3時過ぎ、斎藤氏は黒のスーツ姿で証人として出頭した。職員を怒鳴る、叱責(しっせき)する、机をたたく…。数々のパワハラ疑惑について問われ「反省している」と話す場面もあったが、表情は乏しく、「記憶にない」と淡々と答え続けた。
維新の会の佐藤良憲県議は「部下からどう思われていると思うか?」と質問すると、斎藤氏は「仕事は厳しくというのは私のスタイル」と応じた。前回知事選で斎藤氏を推薦した日本維新の会も注視する中、維新議員からの猛追及に傍聴席はざわついた。
告発文書に記載されていた「出張先で公用車を降り、20メートル歩かされただけで職員をどなり散らした」との疑惑については「私は、歩かされたことに怒ったのではなく、円滑な車の進入を確保していなかったことについて注意をした」と主張した。
一連の問題は、県西播磨県民局長だった男性が3月中旬、疑惑を列挙した文書を報道機関や関係者に配ったのが発端となった。男性を懲戒処分したことについて「誹謗(ひぼう)中傷性の高い文書と判断して処分した」と述べ、適切だったとの考えを改めて示した。尋問の後半には「もっといい知事としてのあり方を、これからやっていきたい」と“続投”を表明した。【阪口孝志、松浦隆司】
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