【兵庫県】:斎藤元彦兵庫県知事、百条委でもパワハラ認めず「仕事は厳しく」一部反省も、維新注視
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県】:斎藤元彦兵庫県知事、百条委でもパワハラ認めず「仕事は厳しく」一部反省も、維新注視
斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は30日、パワハラ疑惑について斎藤氏本人に初めて証人尋問した。斎藤氏は多くの職員が証言する「叱責(しっせき)」の数々について、自身の物言いに反省を示す場面もあったが「仕事は厳しくというのが私のスタイルだ」と説明。パワハラかどうかは百条委が判断することだとし、自ら認める発言はなかった。
終了後、委員長の奥谷謙一県議は「極めてパワハラに近いと評価できるのではないかと個人的には考えている」と言及。斎藤氏は「これからも県政を前に進めたい」と述べ続投の意向を示した。
前回知事選で斎藤氏を推薦した日本維新の会も注視。内容次第で不信任決議案を出す可能性も示唆していた共同代表の吉村洋文大阪府知事は30日、維新としての判断に1~2週間かかるとの見解を記者団に示した。幹部が31日に兵庫入りし県議団と協議する予定。維新以外の一部会派も9月議会での提出を模索している。
文書は元県幹部の男性が作成、配布したもので疑惑7項目を列挙。パワハラ疑惑では、出張先で公用車を降り20メートル歩かされただけで怒鳴り散らすなどし「職員の限界を超える」と記載していた。
斎藤氏は30日の百条委に弁護士同伴で出頭。公開で約2時間半に及んだ尋問では、公用車を降りて叱責した点について、職員対応が不十分で、当時の言動はやむを得ないとの考えを強調。文書を作成した男性への懲戒処分も適切との考えを改めて示した。「記憶がない」としていた机をたたいた行為については認め、職員への物言いが厳しくなり、不快な思いをさせたら反省すると述べた。
百条委は30日、斎藤氏に先立ち職員4人も尋問。公開で証言した部長級2人のうち1人は、斎藤氏からの叱責を「社会通念上必要な範囲とは思わない」と指摘。机をたたいた場にいた1人は「必要がない行為。口頭で言えば良い」と語った。
9月5、6日の尋問では贈答品受領疑惑と、文書を公益通報として扱わなかった対応を検証。5日は県職員や公益通報制度の専門家らを呼び、6日は斎藤氏と片山安孝元副知事らを尋問する。(共同)
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