路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:生い立ちは恵まれなかったかもしれぬ。それでも三代の政権に仕…

2021-02-22 06:56:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】
【筆洗】:生い立ちは恵まれなかったかもしれぬ。それでも三代の政権に仕…
 
 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:生い立ちは恵まれなかったかもしれぬ。それでも三代の政権に仕…
 生い立ちは恵まれなかったかもしれぬ。それでも三代の政権に仕え、持ち前の能力と魅力で国民から熱狂的に支持されている…。うん? 最近の政治にそんな立派な人物がいたっけ▼人ではない。英国のネコ、ラリーである。十四歳。肩書は英国の首相官邸でネズミ退治を主に担当する、「内閣ネズミ捕獲長」。このほど在職十年をめでたく迎えた▼腕利きらしいが、元は野良猫。動物保護ホームで暮らしていたところをキャメロン元首相のお子さんのペットとしてスカウトされ、その後、俊敏さと追跡力が買われ、「捕獲長」に出世し、今では国民のアイドルになっている▼本日は猫の日。もうひとつ、ネコの出世の話を。かつて駿府(すんぷ)城に黒いネコがいた。あまり姿を見せないのだが、目撃した志ある武士は間違いなく出世するため、いつのころか、「出世猫」と呼ばれたそうである▼「志ある武士」というところに秘密があるのだろう。もともと誠実な武士がありがたいネコを見て、いっそう励み、その結果、出世したというのが真相ではと想像する▼日本の国会にもネコを飼ってもらい、出世猫だと触れ回るか。ネコを目撃した政治家はより励み、コロナ禍で控えるべき酒場通いとは縁を切るだろう。官僚なら首相のせがれといえど利害関係者からの接待を毅然(きぜん)と断るかもしれない。政治のありさまにネコの手を借りたくなる。
 
 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2021年02月22日  06:39:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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