【記者の目】:多様化する落語界 個性の花咲かせ発展を=濱田元子(論説室兼東京学芸部)
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【記者の目】:多様化する落語界 個性の花咲かせ発展を=濱田元子(論説室兼東京学芸部)
3月21日、東京・上野の鈴本演芸場は、会場をぎっしり埋めた観客の熱気であふれていた。落語協会(柳亭市馬会長)で今春、4人の真打ちが誕生。この日、都内5カ所の寄席を回る50日間の昇進披露興行の大初日でトリをつとめたのが、春風亭ぴっかり☆改め蝶花楼桃花(ちょうかろうももか)さんだ。
浅草芸能大賞新人賞を受賞したばかりと、実力も折り紙付きだ。緊張の大舞台ではあるが、「今日は思い出作り」と明るく宣言し、師匠の春風亭小朝さんの得意ネタである古典落語「浮かれの屑(くず)より」をネタ下ろし(初演)。持ち味を生かした華のある若旦那を演じて、客席を沸かせた。
長く男性中心で回ってきた伝統芸能の世界が、時代とともに変わりつつある。女性の入門者が増え、桃花さんのように高座で見ることが当たり前の光景になってきた。
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【記者の目】 2022年04月27日 02:04:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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