【政界地獄耳・04.09】:政治資金規正法改正後に解散!? 自民楽観論と世論のズレ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・04.09】:政治資金規正法改正後に解散!? 自民楽観論と世論のズレ
★6日、島根県入りした立憲民主党代表・泉健太は28日投開票の衆院3補選の中でも唯一の自民党との直接対決となる島根1区について「政治改革が停滞するのか、進むのか。(結果次第で)大きく分かれる。自民党を勝たせたらもっと堕落してしまう」と力を込めた。政界は首相・岸田文雄の日米首脳会談後の来週から集中審議などが始まり、政治とカネの再発防止策の議論に入る。<button class="sc-ecFPXR gOsCzR" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-ecFPXR gOsCzR" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button>
★党内の処分が終わったからと言って、自民党は放免になるわけではない。議論は政治資金規正法の改正に進むが、法改正までやってもやるべきことを法改正に盛り込まなかったり、再び新たな政治とカネの問題が発覚すれば、元のもくあみだ。政治改革関連法案の徹底した見直し、首相も認める政治資金のデータ化による透明化、自民党総裁選規定の改定などがなければ意味がない。当然、野党も厳しくチェックすべきだが、自党の都合が脳裏によぎるようでは自民党の批判はできない。政界には多少のザル法でもこの規正法改正が後半国会で通れば、解散に打って出られるという楽観論が出ているし、先の泉のように野党もこの状態で解散に持ち込みたい。
★週末、地元に帰って支援者との会合をこなしてきた自民党議員たちは一様に、「そんな楽観論は後援会のメンバーや支持者からも出てこない。相当厳しい空気だ。まして一般有権者や無党派層は野党にちょっといいタマが出てくればあっという間にこちらは足をすくわれる」と早期解散を否定する。ある中堅議員は「地元には時間をかけて説明責任を果たし、不祥事なきように安全運転をしばらく続けなければ解散などできない。うち(自民党)も各党も世論調査などを繰り返しているだろうが、この信頼回復は簡単ではない」と言う。幹部たちが浮かれムードで6月解散などと言い出したら、自民党は本気で下野する覚悟も必要だ。自民党は本当の党改革を実行する“誰か”が出てこない限り、また間違いを起こしそうだ。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年04月09日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。