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グラックの卵

2006年09月29日 | SF
わが青春のアル…、もうええちゅうんや。

サンリオSF文庫の亡霊シリーズ、いや失礼、国書刊行会の未来の文学シリーズ第2期の短編集のかたわれ「グラックの卵」をやっと読了。時間かかりましたなあ。それはたぶん真ん中に入っているスラディックの「マスターマンと社員たち」がしんどかったせい、です。

ボンド「見よ、かの巨鳥を!」、カットナー「ギャラハー・プラス」、コグスウェル「スーパーマンはつらい」、テン「モーニエル・マサウェイの発見」、スタントン「ガムドロップ・キング」ぐらいまでは快調だったのですが、どうもNW期の作品をめくると欠伸が出てしまうんです。

しかもそのあとのヴォトニイ「バーボン湖」、ジェイコブズ「グラックの卵」がいまひとつでした。表題作「グラックの卵」は浅倉セレクション秘蔵のヒップなオフビート・コメディ、という惹句ですが、正直なことを言わせてもらえれば、どこが面白いのか分かりません。文章は面白いのですが、最後のオチはギャグなんですか? それとも文学的に高度な諧謔性なのでしょうか。ごめんなさい浅倉師、わたしのSFは1950年代で停まっています。
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