コーヒー屋さんのマスター日記

自家焙煎コーヒー専門店での出来事やマスターの趣味・生活日記

ちょっとした焙煎の知識

2006-12-14 16:08:18 | 日記

宅急便発送の豆の梱包も終わり、まったりとしている。
今のところ、今日の焙煎する豆の量は少なめで
夕方以降でも十分に間に合う。


この豆の焙煎だが、焙煎度合が8ランクに分かれる。
浅い焙煎からライトロースト
   ↓
シナモンロースト
   ↓
ミディアムロースト
   ↓
ハイロースト
   ↓
シティロースト
   ↓
フルシティロースト
   ↓
フレンチロースト
   ↓
イタリアンロースト

同じ銘柄やグレードの豆でも焙煎度合で味が変わる。
一般的に、浅い焙煎は酸味が強調され、
深い焙煎は苦味が強調される。
また、焙煎度合が深くなるほどカフェインの含有量は少ない。

単純にはこの8ランクの焙煎度合だが、
8ランクにしてはメーカーや店によって味がかなり違う。
そう思いませんか?
私見ですが、他に大きな要因がひとつ。

排気・排煙のタイミング

 画像の焙煎機中央のダンパーの開閉で味が変わる。
 生豆には水分が含まれており、
 当然、焙煎していくと水分が蒸発する。
 その水分はドラム内に水蒸気として残っている。
 その水蒸気を抜くタイミングの調整が
 煙突につながっているダンパーの開閉。

 ダンパーの開閉により、
 焙煎豆内の水分量が変わり、味を変えてゆく。

 このダンパーの開閉は様々で
 焙煎豆を特徴づけしていると思う。


焙煎度合、ダンパーの使い方、焙煎時間、
生豆をドラムに投入する時のドラム内温度、
焙煎回数(一度焙煎や二度焙煎)などの要因で
其々の焙煎者はコーヒー豆に味付けする。

最後に、あくまで私の経験と理論での事なので
異議のある焙煎者の方もおられると思いますが、
私見という事でご了解ください。

次の機会には家庭での焙煎のワンポイントを
書いてみようと思っている。(いつ、書けるかなぁ?)

いつになく、真剣に書いてしまった!
やっぱり私はコーヒー好き。