Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●裁判員経験者《想像以上につらかった審理、ストレスで過食に》…高校生《精神的につらくなった時のケア態勢が不十分なのは制度の欠陥》

2023年01月31日 00時00分13秒 | Weblog

(2023年01月19日[木])
裁判員経験者は《◆想像以上につらかった審理、ストレスで過食に》。特別授業を受けた高校生から、《審理中、精神的につらくなった時のケア態勢が不十分なのは制度の欠陥だ》と言われる始末。《いずれも暴力をふるったり脅迫したりして性的暴行した》…十分に《精神的につらく》なるし、ましてや、酷い傷害や殺人などであれば、トラウマ必至だ。取り上げてくれるのは貴重なのだけれど、記事からは裁判員制度に前向きな印象を受けたが、本当にいいのだろうか…。漫画『イチケイのカラス』でも、比較的前向きに描かれていて複雑な気分だった。
 中山岳記者による、東京新聞の記事【「10代裁判員」今年初誕生の見通し 準備は大丈夫? 経験者による特別授業で浮かび上がった課題とは】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/223466)によると、《裁判員選任年齢の引き下げで、今年は18、19歳の裁判員が初めて選ばれる見通しだ。法教育の必要性も高まっており、先月、横浜市内の高校で裁判員経験者らによる特別授業があった。参加に意欲的な生徒がいる一方で、不安の声も上がった。授業から見えてきた課題とは。(中山岳)》。

   『●裁判員制度反対…「冤罪もあることですし、あたしは死刑制度に反対
      です。人の命を、自民党の人たちみたいに軽く考えられないので」

 室井佑月さんのコラムからもう一度。その最後の部分が重要。《話は変わって、2009年から裁判員制度がはじまった。当時から私は、市井の人に死刑を決めさせるのは荷が重すぎると大反対だった。いや、主語を大きくしてはいけない。あたしには無理だ。今回のことでそれを再認識した。もし裁判員として選ばれたら、堂々と拒否してこういおう。「できません冤罪もあることですし、あたしは死刑制度に反対です人の命を、自民党の人たちみたいに軽く考えられないので」》。
 《人の命を、自民党の人たちみたいに軽く考えられないので》。裁判員制度反対…「できません冤罪もあることですし、あたしは死刑制度に反対です人の命を、自民党の人たちみたいに軽く考えられないので」(室井佑月さん)。ブログ主も、「できません」「あたしは死刑制度に反対です」。『死刑のスイッチ』を押すのは、押させられるのは、まっぴら御免だ。
 なぜに、素人裁判員に任せるのでしょうか? ストレスの対処法を心得、法を学んだプロの裁判官の怠慢ではないのか? 《いずれも暴力をふるったり脅迫したりして性的暴行した》事件や酷い傷害事件、ましてや殺人事件…《精神的につらく》なる刑事事件をなぜにアマチュア裁判員に裁かせるのか?

   『●死刑存置を目指して、市民の意識のハードルを下げさせる制度』   
    「裁判員制度に乗せられて、「死刑のスイッチ」を押させられるなんて、
     真っ平御免だ。ましてや、それが冤罪であったりすれば、二重三重の
     意味でトラウマ必至だ。死刑存置をもくろむ国や官僚、政治家が、
     死刑に対する市民の意識のハードルを下げさせるための制度
     裁判員制度であると思う。その片棒を担がされるなんて耐えられない。
     敢えて重大犯罪の裁判にシロウト裁判員を参加させるところがその証左」

   『●『つぶせ! 裁判員制度』読了
   『●『官僚とメディア』読了(3/3)
   『●『裁判員制度の正体』読了
   『●手遅れ!! ~死刑のスイッチを押すことと死刑執行~
   『●死刑という制度: 「吊るせ、吊るせ」の合唱で何か状況は変わるのか?
   『●「裁判員制度」の下での「死刑制度」存置支持
   『●それは、職業裁判官の怠慢にすぎない
   『●裁判員制度下で少年死刑判決
   『●裁判員の心を慮る・・・
   『●そのスイッチを押せない
   『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(1/2)
   『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(2/2)
   『●裁判員制度: 被告にとっても憲法違反
   『●裁判員制度を即刻中止に
   『●「死刑のスイッチ」を押すこと: 裁判員のストレス障害
   『●裁判員制度という不始末に最高裁はどのような落し前を?
   『●「死刑のスイッチ」を強制する裁判員制度:
      「やった人でないと、この苦しみは分からない」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/223466

こちら特報部
「10代裁判員」今年初誕生の見通し 準備は大丈夫? 経験者による特別授業で浮かび上がった課題とは
2023年1月5日 11時30分

     (特別授業で裁判員裁判の経験を話した
      ペンネーム「裁判員6号」の男性(右)と、
      牧野茂弁護士=横浜市の慶応高校で)

 裁判員選任年齢の引き下げで、今年は18、19歳の裁判員が初めて選ばれる見通しだ。法教育の必要性も高まっており、先月、横浜市内の高校で裁判員経験者らによる特別授業があった。参加に意欲的な生徒がいる一方で、不安の声も上がった。授業から見えてきた課題とは。 (中山岳


◆想像以上につらかった審理、ストレスで過食に

 「裁判員裁判は、加害者と被害者の両方の立場に立って考えないといけなかった。物事をさまざまな面から見るくせがついた」。慶応高校(横浜市)で開かれた特別授業。裁判員を経験したライターの30代男性は、20人余の3年生たちに話しかけた。

 男性は、2021年12月に東京地裁であった、強制性交などの罪に問われた男性被告の裁判員裁判に参加。「裁判員6号」のペンネームで書いた体験記を、ネットで公表している。

 3週間の審理は、「想像以上につらかった」と話す。被告は元ホストで、マッチングアプリやナンパで知り合った女性4人をマンション自室に誘い、いずれも暴力をふるったり脅迫したりして性的暴行した。男性は、被害者たちから「本当に殺されるかと思った」などの証言を聞いた。精神的負担が重く、審理が進むにつれてだるさや耳鳴りがおきた審理期間中はストレスから過食し、体重が5キロ増えた

 他の裁判員は40〜60代が多かった。男性は年配の裁判員と雑談した際、「アプリで男女が出会うことは信じられない」と聞いた。「私はそうした出会いの方法に抵抗感はなく、互いの常識の擦り合わせが大切だと感じた」。評議では、他の裁判員や裁判官と議論して懲役9年の判決を出した。「みんなで一つの事実を追い求め、議論を経て認定したのは有意義な経験だった」と話す。


◆「学業の遅れ取り戻せるか」「精神的ケアの態勢不十分」

 生徒からは「幅広い世代の裁判員らとの議論に、高校生が参加するのは難しいか?」などの質問が出た。男性は「遠慮する必要はない。自分の意見を述べ、他の裁判員から異なる考えを聞いても理解しようとする姿勢が大切」と助言した。

 授業後、生徒からは「裁判に参加して学校を休んだ場合、学業の遅れを取り戻せるかどうか不安」といった声も出た。3年の沢田遥大(はると)さん(18)は「参加したい気持ちはある。ただ、審理中、精神的につらくなった時のケア態勢が不十分なのは制度の欠陥だと感じた」。3年の大石学(がく)さん(17)は「知らない人たちと立場や職歴など関係なく議論できるのは良い。参加してみたい」と前向きだった。


◆学校での法教育が重要 守秘義務の緩和検討も必要

 最高裁は22年11月、裁判員候補者に通知を発送。18、19歳は約3700人が対象になった。男性と一緒に講師を務めた、「裁判員経験者ネットワーク」共同代表世話人の牧野茂弁護士は「10代の裁判員が選ばれることに伴い、学校での法教育も重要になる。模擬評議や法廷傍聴とともに、裁判員経験者の話を聞くのも有効だ」と述べる。

 ただ、経験者の話を聞く機会は、学生に限らず市民の間でまだ少ない。牧野氏は一因に、守秘義務の厳しさを挙げる。

 裁判員法は、評議で誰がどんな意見を言ったかや、評決での多数決の数を「秘密」として、漏らすことを禁じ、「6月以下の懲役または50万円以下の罰金」などの罰則がある。裁判の感想は話してもいいが、牧野氏は「裁判員経験者は何も言えないと思っている人は、少なくない。経験が社会に共有されておらず、裁判員の意義も、評議でチームになって結論を出す充実感も伝わっていない。学生のためらいや不安につながっている面もある」と指摘。「評議で誰が何を言ったかを漏らすのは禁止しても、他は評議の内容も原則として話せるように守秘義務の緩和を検討することが必要だ」
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●「死刑のスイッチ」を押すこと: 裁判員のストレス障害

2013年04月21日 00時00分10秒 | Weblog


毎日新聞の記事(http://mainichi.jp/select/news/20130418k0000m040142000c.html)と東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013041802000236.html)。

 機内でたまたま読んだ毎日新聞に出ていた記事。
 残忍な証拠写真を見たことによるものだけではなく、「死刑のスイッチ」を押してしまったことへのトラウマもあるのだろうか。

   『●手遅れ!! ~死刑のスイッチを押すことと死刑執行~
   『●死刑という制度: 「吊るせ、吊るせ」の合唱で何か状況は変わるのか?
   『●「裁判員制度」の下での「死刑制度」存置支持
   『●それは、職業裁判官の怠慢にすぎない
   『●裁判員制度下で少年死刑判決
   『●裁判員の心を慮る・・・
   『●そのスイッチを押せない
   『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(1/2)
   『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(2/2)
   『●裁判員制度: 被告にとっても憲法違反
   『●裁判員制度を即刻中止に

 やはり私には耐えられない。絶対に裁判員を拒否する。

   『●『つぶせ! 裁判員制度』読了
   『●『裁判員制度の正体』読了

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http://mainichi.jp/select/news/20130418k0000m040142000c.html

福島・死刑判決:元裁判員がストレス障害 遺体画像で
毎日新聞 2013年04月18日 02時30分(最終更新 04月18日 02時41分)

 強盗殺人罪などに問われた被告に死刑を言い渡した今年3月の福島地裁郡山支部の裁判員裁判で、裁判員を務めた福島県の60代女性が、証拠調べで見た遺体のカラー画像などが原因で不眠症や食欲不振に陥り、「急性ストレス障害(ASD)」と診断されたことが分かった。女性の弁護士によると、裁判員経験者が精神障害と診断されたのは初めてという。女性側は国に制度の見直しを求めるため、慰謝料など計160万円を求める国家賠償訴訟を仙台地裁に起こす構え。

 裁判員の心のケアを巡り、最高裁は昨年2月の有識者懇談会で、遺体の写真など刺激の強い証拠は白黒にしたり、コンピューターで加工した映像にしたりするなど、裁判員の衝撃を和らげる配慮をしていると説明。メンタルサポート体制も充実していると述べていたが、裁判員を務めたことによる「被害」が確認されたことで、12年から進められている裁判員法の見直し論議にも影響を与えそうだ。

 女性や家族によると、3月1日に同支部で裁判員選任手続きがあり、強盗殺人事件の担当と告げられた直後から不眠症に悩まされるようになった。

 証拠調べでは、被害者夫婦の遺体や傷口のカラー画像が目の前のモニターに映し出された。評議では、テーブルの真ん中に犯行に使われたとされた凶器のナイフが置かれ、被告の残忍性の説明を受けた。

 その結果、食事をしても嘔吐(おうと)を繰り返すようになり、判決後も、遺体の画像などがフラッシュバックし、悪夢にさいなまれた量刑を巡る自らの決定にも悩み続けているという。

 そのため女性は、最高裁が開設している「裁判員メンタルヘルスサポート窓口」に連絡。しかし、交通費を自分で負担して東京に行かないと対面カウンセリングが受けられないと告げられ断念した。3月22日に心療内科で受診したところ、1カ月の休養を要するASDと診断され、心的外傷後ストレス障害(PTSD)へ移行する恐れがあるとして薬物治療を受けることになった。

 女性や家族は「裁判員の心のケア制度はあるのかもしれないが、実際には役に立っていない。国賠訴訟を機に裁判員経験者全員に改めて聞き取りするなどして制度の見直しを図ってほしい」と訴えている。【三村泰揮、栗田慎一】
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013041802000236.html

【社会】
裁判員がストレス障害 「殺害カラー写真 頭離れず」
2013年4月18日 夕刊

 強盗殺人罪などに問われた男に死刑判決を言い渡した三月の福島地裁郡山支部の裁判員裁判で、裁判員を務めた福島県の六十代女性が、公判後にストレス障害と診断されたことが、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、女性は「審理で見た血みどろの殺害現場のカラー写真がフラッシュバックする」と話し、国への法的措置などを検討している。

 最高裁によると、二〇〇九年に裁判員制度が始まって以来、裁判が原因で裁判員経験者が精神疾患を発症し、規定に基づき公務災害と認定された事例はない。裁判員の精神的負担はこれまでも懸念されてきたが、実際に精神疾患の事例が出たことで、サポート体制の充実などが求められそうだ。

 関係者によると、女性は判決日を含む六日間の公判全日程に参加。殺害現場の写真をモニターで見た三月四日には休廷中に嘔吐(おうと)した。その後も食事がのどを通らず、脳裏に写真がフラッシュバックして就寝中に何度も目が覚めるといった症状が、毎日のように出たとしている。

 判決後、裁判員経験者の相談に応じる最高裁の窓口を利用したが症状は改善せず、県内の病院に通院。三月下旬にストレス障害と診断され、現在も治療を受けている。女性は過去に精神疾患になったことはないという。

 福島地検は「真実を伝えるため必要最小限のカラー写真を見せたのは事実」とする一方、女性のストレス障害は「承知していない」としている。

 審理では写真のほか、被害者が助けを求める一一九番の音声も流れ、判決後の記者会見では、複数の裁判員経験者が精神的負担が大きかったと話した

 この裁判で福島地裁郡山支部は三月十四日、昨年七月に福島県会津美里町で夫婦を殺害したとして強盗殺人罪などに問われた無職高橋明彦被告(46)に求刑通り死刑の判決を言い渡し、弁護側が即日控訴した。
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●「裁判員制度」の下での「死刑制度」存置支持

2011年11月09日 00時08分40秒 | Weblog


11月4日付朝日新聞社説(
http://www.asahi.com/paper/editorial.html)と、asahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/1020/TKY201110200652.html?ref=reca)から。

 「裁判員制度」・「死刑制度」のどちらの制度についても、議論がほとんど盛り上がることがない我国。
 今回の裁判員の方々、「死刑のスイッチ」を押させられ、しかも、死刑制度存置に加担させられてしまった訳で、誠にお気の毒というしかない。私にはとても出来ないし、裁判員を引き受けるつもりもない (← その種明かしはこの本に)。
 どのように裁判員と裁判官の間で話し合いが持たれたのだろうか。裁判官によってどのように「死刑のスイッチ」に〝誘導〟され、死刑制度存置に〝導かれ〟て行ったのか、うかがいしれない。裁判員には語れないから。国が死刑存置なのだから、従えと言わんばかりに。

 どちらの制度も、この国のいつものごとく、淡々と続いていく。最高裁が、裁判員制度を違憲とすることなんてありえないでしょうやらせは、電力会社の特許ではない(こんなやらせや癒着をやっていて違憲なんて出せる訳がいないだろう、天に唾する行為だから)。3.11東京電力福島原発人災後も、政治も含めた全てが何も変わらず、全てこれまで通りに淡々と。そこに少しは何らかの躊躇いや煩悩があっても良いのではないか。

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http://www.asahi.com/paper/editorial.html

2011年11月4日(金)付
裁判員と死刑―情報公開し広く議論を

 パチンコ店で5人が犠牲になった放火殺人事件で、大阪地裁は被告に死刑を言い渡した。
 弁護側が「絞首刑は憲法が禁じる残虐な刑罰にあたる」と主張したことから、裁判員裁判で初めて死刑の違憲性が争われた結論は「合憲」だった
 裁判員法は、憲法判断などの法令解釈は裁判官が担当すると定めている。今回は裁判長が「裁判員の意見を聴きたい」と審理への参加を求めた。
 最高裁は1955年、絞首刑について「他の方法に比べてとくに残虐という理由は認められない」と、合憲の判断をした。
 それから半世紀がたち、情勢は大きく変わった。欧州諸国は死刑を廃止し、続ける国でも絞首刑は減っている。
 今回、オーストリアの法医学者が法廷に立ち、「首が切断されるおそれがある」と話した。元最高検検事は死刑執行に立ち会った体験から「正視に堪えず、残虐な刑罰に限りなく近い」と証言した。
 裁判員の意見を踏まえた判決は「絞首刑には前近代的なところがある」と指摘したうえで、「死刑にある程度のむごたらしさを伴うことは避けがたい」と、合憲の結論を導いた。
 判決後、記者会見した裁判員は、議論に必要な情報が少なかった、と語った。
 裁判長は、受刑者の身体に損傷が生じた事例などについて国に照会したが、法務省は「回答できない」と突っぱねた。
 法務省は以前から、死刑に関する情報開示には極めて消極的だ。刑の執行状況などについても明らかにしてこなかった。
 しかし裁判員制度が始まり、市民は直接、死刑と向き合うことになった。実態をつまびらかにしないまま、究極の刑罰について判断を求めることがあってはならない。法務省は、死刑やその執行をめぐる情報を積極的に公開するべきだ。
 昨夏、当時の千葉景子法相が刑場を公開し、死刑の是非を考える勉強会を省内に立ち上げた。だが相次ぐ法相の交代などで議論は進んでおらず、情報の開示も不十分なままだ。
 個別の事件の法廷は、死刑制度の是非や、執行の合違憲を論じる場としては限界がある。
 ある裁判員は「死刑の存廃を含め、国民的な議論の場が必要と感じた」と話した。「死刑問題への取り組みも職責」という平岡秀夫法相は、議論の場を広げる努力を怠ってはならない。
 判決は「どの執行方法を選択するかは立法裁量の問題」とも指摘した。議論を深めるため、国会も手を尽くす必要がある。
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http://www.asahi.com/national/update/1020/TKY201110200652.html?ref=reca

201110202256
裁判員制度は合憲か違憲か 最高裁、11月16日に判決

 裁判員制度が憲法に違反しないかが争われた刑事裁判の上告審で、最高裁大法廷(裁判長・竹崎博允〈ひろのぶ〉長官)は来月16日に判決を言い渡すことを決め、関係者に通知した。裁判員制度について、最高裁が初めての憲法判断を示す。
 主な争点は、裁判員制度が「(地裁や高裁など)下級裁判所の裁判官は最高裁が指名した者の名簿によって、内閣で任命する」と定めた憲法80条に適合するかどうか。弁護側は「くじで偶然選ばれた裁判官以外の者が、裁判官と対等の権利を持って裁判に関与するのは違憲だ」と主張。検察側は「憲法には、裁判官以外の者の関与を禁じる規定はない」と反論している。
 審理の対象は、覚醒剤を密輸したとして一、二審で実刑とされたフィリピン国籍の女性被告(45)。一審から無罪を主張し、弁護側は控訴審から「裁判員制度は違憲だ」と訴えている。
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●何度書いても書き足りない裁判員制度

2011年01月14日 04時48分03秒 | Weblog

ゲンダイネットに出ていた記事のコピペ。前半部分の内容や表現方法には賛成しているわけではありません。とくに、「平成の毒婦」といったマスコミ用語の部分など。一方、「憲法違反」の視点など、結論部分には大いに同意します。

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http://gendai.net/articles/view/syakai/128282

裁判員裁判 大丈夫か!今年は重大事件の審理目白押し

                                【政治・経済】 2011111日 掲載


市橋、上田、木嶋ら凶悪犯がゾロゾロ

 
制度導入から3年目に入った裁判員裁判。裁判員法で定めた制度見直しの検討を来年に控え、今年は死刑求刑の可能性がある重大事件の審理が目白押しだ。
 
千葉地裁で3月までに公判期日が決まる見通しなのは、英女性殺害事件で殺人や強姦致死などの罪に問われた市橋達也被告(32)。弁護側は殺意なしと主張し、裁判員の判断に注目が集まる。
 「平成の毒婦」事件も裁判が始まる見通し。鳥取連続不審死事件では、男性2人に対する強盗殺人などの罪で起訴された上田美由紀被告(37)が、公判前整理手続きで全面否認。検察側は、上田が持っていた睡眠導入剤と同じ成分のものが2人から検出された点などの間接証拠を基に立証する方針だ。一方、埼玉などの連続不審死事件で殺人罪に問われた木嶋佳苗被告(36)は、さいたま地裁で一括審理される見方が有力だが、公判予定のめどは立っていない。

   「これらの事件に共通するのは、被告が犯行(殺意)を否認し、直接証拠に乏しい点です。
    ともに逮捕、起訴する際にマスコミで大きく報道され、公判では裁判員の心証は真っ黒だろうが、
    客観的証拠がない中で『疑わしきは被告人の利益』という原則がどこまで貫けるのか。
    注目事件だけに裁判員の精神的負担も相当重い。あらためて裁判員制度を考える上で、
    重要な事件です」(司法ジャーナリスト)

 裁判員制度を「憲法違反」として反対している九大名誉教授の斎藤文男氏(憲法学)はこう言う。

   
「すでに一部の審理でみられるように、感情的な判決公判前整理手続きによる
    法廷形骸化などが指摘されているが、この制度はやればやるほど国民から敬遠され、
    定着しなくなる可能性が高いと
思います。今後は今以上に死刑と正面から
    向き合うような重大事件の審理が増える。せめて重大事件は裁判員制度から
    外すなどの抜本的な改革をするべきです」

 
国民参加の司法制度といえば聞こえはいいが、要は負担を国民に押し付けているだけ
 
小手先の見直しでなく、即刻、廃止すべきである

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●裁判員制度を即刻中止に

2010年04月12日 04時35分33秒 | Weblog


被害者にとっても、警察にとっても、裁判員制度が如何に大変な問題を含んでいるかを示す記事何故刑事裁判に裁判員制度を導入するのか、しかも死刑判決を出さねばならないような重罪犯罪について。こんな欠陥だらけの裁判員制度など要らない。導入に至る道筋においても、最高裁マスコミ癒着など、問題山積であったし、そもそも憲法違反。政権が変わったのだから、これこそ〝仕分け〟し、即刻中止を。

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【http://www.asahi.com/national/update/
             
0409/SEB201004090003.html】

裁判員裁判を被害者が懸念、強姦致傷容疑での立件見送る
                         
2010年4月9日12時2分

 大分市内の20代女性が性的暴行を受けてけがをした事件があり、捜査した大分県警が、被害者の意向をくんで裁判員裁判の対象となる強姦(ごうかん)致傷容疑での立件を見送り、強姦容疑で男を逮捕、送検していたことが9日、捜査関係者への取材でわかった。女性は当初、厳罰を望んでいたが、強姦致傷罪が裁判員裁判の対象と知り、「人前にさらされたくはない」と県警に不安を訴えていたという。
 性犯罪を巡っては裁判員裁判が導入される前から、被害者のプライバシーをどうやって守り、配慮するかが課題となっていた。今回は被害者の裁判員裁判に対する懸念が立件内容に影響を与えた。
 県警によると、・・・性的暴行を受けた。その際、女性は、ひじやひざにけがを負い、医師から診断書を受け取っていたという。
 裁判員法は、法定刑に死刑か無期懲役がある事件と、故意の犯罪行為で人を死なせた事件を裁判員裁判の対象と定めている。強姦致傷罪は最高刑が無期懲役で裁判員裁判の対象となるが、強姦罪は3年以上の有期刑のため対象外となる。
 県警は強姦致傷事件として捜査を進め、・・・被告(37)=公判中=が容疑者と割り出した。だが、裁判員裁判になることを懸念する女性の意向をくみ、・・・被告を強姦容疑で今月6日に再逮捕した。被告は県警の捜査に対し、容疑を認めているという。
 ある捜査関係者は「県警としてはできるだけ重い罪にしたかった。苦肉の策だった」と話した。
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