
gendai.netの記事二つ(http://gendai.net/articles/view/syakai/137527、http://gendai.net/articles/view/syakai/137490)。
鹿児島県では、知事選終了早々に川内原発再稼働に向けて九州電力が動き始めているようだ。鹿児島県民の皆さん、やはり原発推進派の知事を勝たせてはいけなかったと思います。
山口県民の皆様には、是非選挙に行っていただき、是非賢明な選択をお願いしたいです。投票に行かずの、原発推進派への白紙委任だけは勘弁してほしい。
飯田哲也さんに、ほんのほんのほんの少しだけ、実は失望していました。橋下徹元〝ト〟知事の「ブレイン」と喧伝され、しかも結果として、いつもの手のひら返し、ハシズム氏のアッサリの「敗北宣言」で関西電力大飯原発の再稼働がほぼ決定づけられたことに対して、です。教育だの、労働問題だの、新自由主義経済推進だの、反原発以外のあらゆるハシズム政策は別としての、反原発の一点での協力だった、と信じてはいます。でも、古い話を蒸し返して申し訳ないのですが、現在のハシズム的な政策は今に始まったことではなく、安田好弘さんへの懲戒請求扇動といった弁護士にあるまじき行為からも、ハシズム的な言動・行動様式の萌芽は明らかだったと思うのです。そして、ムダ首相を称賛し始め、相変わらずのTPP推進の旗振りぶりです。反原発での一点だけとはいへ、元〝ト〟知事の「ブレイン」と呼ばれる前に、よく考えてもらいたかったと思います。大飯原発再稼働を阻止する道は、飯田さんならば、他にもいろいろとあったと思います。
さて、原発推進派との戦いであると同時に、土建派との戦いになる、との指摘です。あ~懐かしい安倍晋三氏のお名前も。おひざ元ですものね。負けるわけにはいかないのでしょう。第2自民党・元祖自民党・第3自民党の原発推進派・土建派との選挙戦ということで、飯田さんも大変だろうと思うし、鹿児島のようなことが無いようにすることは、正直なところ、奇跡に近いように感じます。山口県民の皆様に、是非、奇跡を起こしてほしいと願っています。
わたくし・・・・・・土木屋の端くれとして非常に恥ずかしく思っています。「土木」という言葉、大好きなんです。愛情も感じています。土木が、(土木工学)civil engineeringから大きく乖離した姿になっていることに、哀しみを感じます。東京電力 FUKUSIMA原発人災の瓦礫処理でも、人の弱みに付け込み、裏で暗躍しているようで、とても恥ずかしい・・・・・・。昨夜からの沖縄の東村高江の欠陥機「危険なオモチャ」オスプレイのヘリパッド建設も同様です。恥ずかしい。
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【http://gendai.net/articles/view/syakai/137527】
山口知事選 いつのまにか復活 利益誘導&ドーカツ選挙
2012年7月10日 掲載
県民はどっちを取る!?民・自・公VS.第三極の試金石
<地元民も呆れた>
今月29日投開票の山口県知事選が次期衆院選の前哨戦のような形になってきた。
自公推薦の山本繁太郎氏に対し、自然エネルギー拡大・脱原発依存派で「環境エネルギー政策研究所」所長の飯田哲也氏が挑戦状を叩き付け、事実上、一騎打ちになっている選挙である。
民主は自主投票だが、
「選挙戦は原発再稼働と消費税増税をゴリ押しする民・自・公の
既成政党VS.反対する第三極・無党派という構図となっている」
(現地取材しているジャーナリスト・横田一氏)からだ。
それを象徴したのが7日、県東部の防府市内のホテルで開かれた山本氏の決起集会だ。ユニホーム姿の地元建設業者もズラリと揃った中、安倍晋三・元首相と高村正彦・元外務大臣が講演したのだが、その中身たるや、かつての利益誘導型選挙そのものだった。
安倍は「消費増税の3党合意に『経済弾力条項』があって名目経済成長を3%にしましょうと書いてある」と指摘、公共投資の必要性を強調した。続いて、山本が挨拶に立ち、「県内の産業を再起動させるためには、港湾をはじめ道路のアクセスなど基本的なインフラ整備を最大限の努力で進めなければならない。県政に王道はない。最優先でやるべきこととして、この問題に取り組む覚悟でございます」と訴えたのだ。
ある県民は「増税しながらバラマキか。一昔前の政策」と呆れていたが、これに民主党政権は迎合、対立候補も出せずにいる。代わりに「コンクリートから人へ」を代弁しているのは飯田氏の方なのである。
「山本氏は不況で苦しんでいる建設業者に公共事業という“ニンジン”を
ぶら下げれば、支持が集まると思っているのでしょう。『公共事業バラマキが
地域振興につながらずに借金増大を招いた』という反省がない。
古くさい選挙といえば、ドーカツも復活しています。飯田氏に好意的と
みなした自営業者に対し『おまえの店ではもう買わないぞ』と脅したり、
フェイスブックで飯田氏支援を表明した人をリストアップ、地域ボスに
情報提供する動きなんかもある。飯田氏の集会では報道関係者に
『参加者の写真は撮らないで下さい』という要請がなされた。
飯田氏の支援者だと分かると、何をされるか分からないからです」
(知事選事情通)
いやはや、コテコテ自民党型選挙である。飯田氏は「私は政権交代直後、事業仕分け人のひとりとして問題点を指摘したが、ほとんど、無駄な予算は削られなかった。それなのに消費税増税は論外です」「原発や火力発電に頼らず、自然エネルギーを拡大させれば、雇用も生まれるし、地域振興が実現する。県民がエネルギーを買う1000億円が外国ではなく、地域に回るようになる」と訴える。
この選挙で飯田氏が勝つと、民・自・公は尻に火が付くことになる。
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【http://gendai.net/articles/view/syakai/137490】
鼻息の荒いイヤ~な顔 自民総額200兆円 土建国家復活プラン
2012年7月6日 掲載
5日自民党本部で大々的な出版記念会が開かれた。会の名称は「国土強靭(きょうじん)化~日本を強くしなやかに~」。「3・11後の国土の均衡ある発展」を謳(うた)っているが、何のことはない。公共工事にカネをバラまき、その代わりに選挙で票をもらう。古い自民党政権の“土建国家”復活を狙った集会だ。党本部8階のホールは、建設業協会など200団体から1000人超であふれ返った。
ゼネコン業界の期待は熱いようだが、野党の自民党に国家予算がバラまけるのか? その疑問を払拭するのが、野田政権との“増税談合”である。
自民党は6月4日、「国土強靭化法案」を国会に提出。防災のための公共事業として、今後10年間で総額200兆円規模をインフラ整備に集中投資すべしと提言した。その上で、消費増税法案の修正協議で、付則18条にこんな文言を盛り込ませた。
〈消費税率の引き上げによる経済への影響等を踏まえ、成長戦略並びに
事前防災及び減災等に資する分野に資金を重点的に配分する〉
要するに、増税とセットで防災対策という名の公共工事にジャブジャブ税金を使う、ということ。消費増税のためなら何でも従う野田の足元を見透かして、付け込んだのだ。
この“悪巧み”の旗振り役は建設・道路族のドン、二階俊博と古賀誠だ。すでに2人は「予算化は当然」という顔で永田町を闊歩している。
「二階さんは党の国土強靱化総合調査会の会長。5日の集会でも挨拶に立ち、
『災害を受けて困っている人のために再び安心した生活をつくっていくのが
政治ではないか』と、集まったゼネコン関係者にアピールしていました。
古賀さんはもっとヒドい。増税法案の衆院通過後に『解散は年末~年明けでいい。
来年度予算は俺たちが主導的に組んでやる』と番記者との懇談で
豪語していました」(自民党関係者)
これ以上、民・自・公の談合が続いたら、この国は再び「人からコンクリートへ」、政業癒着の利権国家に逆戻りだ。
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