asahi.comの記事【核の非人道性―日本から行動すべきだ】(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p)、
東京新聞【高濃度汚染水100トン漏れ 東電、3つの兆候見逃す】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014022102000130.html)
『●小出裕章さん、核=原子力は「違憲」という視点』
『●「原子力」と「核」、言葉は違えど「原発=原爆」である』
『●「原子力」は「核」へのポテンシャル』
『●3.11後にヒロシマで原発推進・輸出を語れるその神経・・・・・・』
『●「核と人類は共存し得ない」』
『●核開発・核使用、そして原発推進・・・・・・、それは愛国心の発露か?』
「非人道的な核兵器を縛る法の枠組みが必要だ――。・・・・・・議長は、広島、長崎への原爆投下70年を前に「行動に移るべき時」と呼びかけた。会議では、日本の被爆者の証言が注目を浴びた。半生をかけた訴えが、国際社会の潮流となりつつあることを歓迎したい・・・・・・核軍縮が「積極的平和主義」なら、日本から行動すべきだ」・・・・・・日本がやらずに誰がやるのか?
一方、「漏れた水約百トンには、一リットルあたり二億四〇〇〇万ベクレルもの超高濃度の放射性ストロンチウムなどが含まれていた」・・・・・・2.4億ベクレルってどう想像すればいいの? もう神経がマヒしています。泥縄による泥沼はどこまでも続く・・・・・・。
『●東京電力原発人災処理、計画性もヘッタクレもなく』
『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・』
『●東電原発人災対策がお粗末すぎる・・・・・・、
そして「推進」しか出来ない原子力「規制」委員会』
『●「エレファント・イン・ザ・ルーム」: 原発再稼働・輸出という、「危険なゾウ」の暴走』
『●「宙吊り」下の「広島原爆が撒き散らしたセシウム137の
14000発分」を「UFOキャッチャー」・・・』
『●東電の「万全」神話: 「作業員の安全を祈らずにはいられなかった」』
『●泥縄の果て ~一旦拡散してしまった放射性汚染物質を
環境から移染することは可能か?~』
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【http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p、】
核の非人道性―日本から行動すべきだ
2014年2月18日(火)付
非人道的な核兵器を縛る法の枠組みが必要だ――。146カ国が参加した会議が、こんなメッセージを発して閉幕した。
開催地メキシコは67年に中南米の非核化条約が調印された国だ。議長は、広島、長崎への原爆投下70年を前に「行動に移るべき時」と呼びかけた。
会議では、日本の被爆者の証言が注目を浴びた。半生をかけた訴えが、国際社会の潮流となりつつあることを歓迎したい。
世界には今も推定1万7千発の核がある。廃絶への道筋が見えないことを危惧する多くの非核国は、非人道性を強調し、使用や保有を条約で禁じていこうとする動きを加速させている。
08年には、やはり非人道性が問題視されたクラスター爆弾を禁止する条約が結ばれた。その潮流をいかす動きだが、核不拡散条約(NPT)で核保有を認められた米ロなど5カ国は核を安全保障の根幹に据えたままで、禁止条約に否定的だ。今回の会議にも参加しなかった。
日本政府の立場は複雑だ。昨年は核の非人道性を強調した共同声明に賛同する一方、禁止条約に慎重な別の声明にも加わった。核の残虐さはどの国よりも知っているが、米の核の傘に頼る安全保障政策はすぐには変えにくい。そうした板挟みが、国の方針を見えにくくしている。
広島出身の岸田外相は1月、長崎市内で、核軍縮・不拡散に向けた今後の戦略を語った。安倍政権の「積極的平和主義」の具体化と位置づけ、核兵器の数、役割と、核を持つ動機をいずれも下げていく「三つの低減」を掲げた。
大事な考え方だが、世界でも緊張感の高い東アジアで、どのように進めていくのか。
軍備増強を進める中国、核実験を繰り返す北朝鮮があり、米の核が果たす役割はなお重要というのが政府の認識だ。
ミサイル防衛の強化など、安倍首相が力を込める政策は、中国や北朝鮮を警戒させ、核の役割をかえって高めるリスクもある。韓国との関係悪化も、朝鮮半島非核化をめざす6者協議に影を落としている。
せっかくの核軍縮戦略も、周辺国との信頼醸成につながる外交なしでは、絵に描いた餅だ。
核保有の動機を下げるには、核に頼らなくてすむ安全保障の枠組みづくりが欠かせない。
オバマ政権も「三つの低減」と通底する政策をとってきた。核の傘の中にいる日本が、米国とともに「三つの低減」を具体化する政策を練るべきだろう。
核軍縮が「積極的平和主義」なら、日本から行動すべきだ。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014022102000130.html】
高濃度汚染水100トン漏れ 東電、3つの兆候見逃す
2014年2月21日 朝刊
東京電力福島第一原発のタンクで、またも大量の処理水漏れ事故が起きた。漏れた水約百トンには、一リットルあたり二億四〇〇〇万ベクレルもの超高濃度の放射性ストロンチウムなどが含まれていた。「なぜ送られてくるはずの水がこない?」などと、気づくチャンスは少なくとも三回あったが、東電はいずれも見過ごした。甘い危機管理により、ただでさえ疲弊する現場の作業員たちは、汚染土壌の除去など余計な作業に追われる結果になった。 (岸本拓也)
今回漏れた水は、本来は別のタンク群に送られるはずだった。いつになっても受け側のタンクの水位が上がってこないことに疑問を感じていれば、漏れは最小限に抑えられた。
そもそも、事故が起きたタンクは既にほぼ満水状態で、通常はタンクの大きな手動弁を閉め、これ以上は処理水が入らない状態になっているはず。しかし、東電はなぜか弁のチェックをしていなかった。
また、水漏れが発見される約九時間半前には、水位異常を知らせる警報が鳴っていた。実物のタンクで満水を確認してさえいれば、送水を停止し、事故は防げた。
しかし、東電は計器の故障と安易に判断していた。東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「直接見るという思いに至らなかった」と話した。
東電は今後、汚染土壌を掘り起こして取り除く予定だが、汚染された敷地は約八百七十平方メートルに上り、現場には負担がさらに加わる。
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