asahi.comの記事【東電4号機燃料棒の恐怖 東日本を再び放射能汚染が襲う悪夢】(http://astand.asahi.com/webshinsho/asahipub/weeklyasahi/product/2013102800002.html?ref=comtop_btm)。
この記事でも、「作業は約1年。この間、強い地震や地盤沈下が起こり、クレーンでつり下げた崩壊熱を帯びた燃料棒が落下したら。移動先の共用プールの強度も懸念される……」と、東京電力の「万全」神話に懸念が示されている。世界で初めてのこの恐ろしい作業、原発に疑念を持つ世界中の人達が固唾をのんで視ている。「まさに『神頼み』」なのだが、東電に「万全」な作業を任せていて大丈夫なのか・・・・・・本当に怖い。自公議員やその投票者・支持者はその恐怖に気付いているのだろうか?
『●原発人災は続いている: 小出裕明さん、日本は「お終いです」』
「どこが「収束」宣言なのか。怒り心頭、そして、ゾッとした。爆発〝事象〟の
なかった福島第一原発4号炉の燃料プールが〝宙ぶらりん〟になっている
問題。地震・余震が続くなか、危機は続いている。原発人災は続いている。
市民はそこに目をつむり、マスコミは覆い隠し、原子力ムラの住人は
口をつぐみ、原発再稼働・原発建設再開・原発輸出をするという。
〝犯罪者〟は刑務所に入ることさへない」
「<その何年という間に建物を壊すような地震が来たら>
おしまいです」
『●東京電力原発人災4号炉問題・・・・・・
「「UFOキャッチャー」作戦」、想像しただけでゾッとする』
『●「宙吊り」下の「広島原爆が撒き散らしたセシウム137の
14000発分」を「UFOキャッチャー」・・・』
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東電4号機燃料棒の恐怖 東日本を再び放射能汚染が襲う悪夢
2013年11月08日
福島原発事故後、多くの専門家らが危惧してきた4号機の燃料棒1533本の溶融。東電は2013年11月、倒壊の恐れがある建屋最上階の使用済み燃料プールから、ようやく燃料棒の取り出し作業を始める。作業は約1年。この間、強い地震や地盤沈下が起こり、クレーンでつり下げた崩壊熱を帯びた燃料棒が落下したら。移動先の共用プールの強度も懸念される……。東電は「約束を守らずウソをつく」「(借金の問題で)きちんとした判断ができなくなっている」。泉田新潟県知事の疑念とともに、最悪事態の可能性を探る。
◇第1章 世界で初めて事故機から取り出し開始
◇第2章 「東電まかせではまた事故が起こる」 再稼働のキーマン、泉田裕彦新潟県知事が激白!
第1章 世界で初めて事故機から取り出し開始
10月25日の東京電力の定例記者会見で、本誌記者の質問に、今泉典之・原子力・立地本部長代理は、表情を硬くした。
「燃料棒を下ろしてくる過程において、実際に落下した場合。地元の皆様も、大変に心配しているところかと思います。そういったことは、私どもの対策としては、絶対に避けなければならない事象です」
東電がここまで明白に恐れる『事象』とは、早ければ11月8日にも始まる福島第一原発4号機の使用済み燃料プールの燃料棒の取り出し作業についてだ。
東日本大震災当時、停止していた4号機では、1~3号機と違いメルトダウンは起きていない。その代わり、水素爆発でグチャグチャに吹き飛んだ建屋の上部にある燃料プールに、1533体もの燃料棒が残されたままになっている。
建屋が倒壊する恐れもあり、取り出しは急務だ。プール上に急造されたクレーンなどの装置で燃料棒を取り出し、4号機から約50メートルの距離にある共用プールに移す。プールからの移動は原発事故前にも行われていたが、事故で破損した不安定な原発での作業は世界初で、『未知の世界』だ。
事故前に燃料棒の移動に携わっていた元大手原発メーカー社員が語る。
「作業には熟練の技術が必要。まず水中で機器を操作し燃料棒を数十体ずつ
キャスクという金属容器に詰める。燃料棒をちょっとでも水から露出させたら、
作業員は深刻な被曝を強いられる。水中で落下させて燃料を覆う金属の管が
破れても汚染は深刻。フロアの全員退避は避けられない」
無事にキャスクに詰めたら、今度は大型クレーンで空中に吊り上げ、専用トレーラーに載せて共用プールまで移動。そこで取り出しとは逆の工程を行い、燃料棒をプールに収める。
ここが、最大の難関だという。クレーンで吊っている最中に大地震など不測の事態が起きた場合、約100トンもあるキャスクが地上に落下する恐れがあるのだ。
廃炉工程を検証している「プラント技術者の会」の川井康郎氏が指摘する。
「キャスクが落下して破損し、中の燃料が露出したら、大量の放射性物質が
放出される。作業員はもう近づけません。燃料棒はまだ崩壊熱を帯びており、
本来は常に冷やし続けなければならない。長時間放置すると燃料が
溶融する可能性があります。こうなると燃料の回収は困難になり、
作業全体が頓挫してしまう」
むき出しになった燃料は、「人間が近づけば即死」(原子力工学の専門家)というすさまじい放射線量だ。こうなると、1~3号機のメルトダウンに匹敵する深刻な危機に直面する。
東電の今泉本部長代理によれば、キャスクは事前に落下試験を行って頑丈さを確認しているが、実際の作業では試験以上の高さまで吊り上げるという。
「落ちれば当然、何らかの破損があることは想定される。ワイヤを二重に
するなど、落下させない対策をしっかりやる」(今泉氏)
だが、東電はこんな危険な作業を、4号機だけでも2014年末まで、約1年間も延々と続けなければならないのだ。
それならやめればいいかというと、そうはいかない。4号機の建屋は、今も地震や地盤沈下による倒壊の危険があるからだ。
プールが壊れて1533体もの燃料がむき出しになった場合、放出される放射性物質はチェルノブイリ事故の約10倍ともいわれる。「東日本に人が住めなくなる」と言われる最悪の事態だ。作業が頓挫して現場に近づけなくなれば、危機を解決する手段が失われてしまうのだ。
「危険な作業でも、やらねばならないのは確か。われわれの命にかかわるので、
作業の映像を全公開してほしい」(前出の川井氏)
◎本当に怖いのは炉よりもプール
先の原発メーカー元社員は、記者の前で手を合わせて拝むしぐさをしながら、こう語った。
「まさに『神頼み』。私が携わった通常の取り出し作業は年に数回なので、
地震の確率は『ないもの』として無視していた。1年もの長丁場で、大地震が
起きない保証はない。原発の最大の恐怖は原子炉ではなく、大量の
放射性物質が格納容器にも守られずに1カ所に集まった燃料プールなんです」
そして無事に1533体を運び終えても、問題が解決したわけではない。
1~3号機のプールにはさらに計約1500体の燃料がある。燃料を運び出した先の「共用プール」は、6千体以上の燃料棒で満たされたままだ。作家の広瀬隆氏がこう語る。
「共用プールも、いつ余震でヒビが入り水が漏れだすかわからない。
プールに移すのではなく、水を使わない『乾式キャスク』に入れて地上で
保管するように東電に求めているのですが、聞く耳を持ちません・・・」
・・・・・・・・・。
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