朝8時5分に高麗駅に集合。寒の戻りで少し肌寒いが、見上げると素晴らしい青空がのぞく。
駅から徒歩30分くらいで、女岩に到着。いつもは、もっと混んでいるらしいが、今日はガラガラ・・・。「今日は岩登りキホンの「キ」から教えてください」というメンバーの意向に沿って、リーダーのKさんの丁寧な講習が始まる。
まずは、ロープの結び方&ビレーのとりかた、考え方から。インクノットが、なぜかほどける・・・。「・・・私も・・・」
「インクノットは任せてください♪テントなんかで使い勝手がいいから♪」一緒に山に登るメンバーも、岩登りとなると、ロープの結び方から得意不得意はいろいろ、刺激を受けますね。
手には鉛筆とメモ帳で勉強熱心な仲間も・・・刺激を受けます♪
ランニングビレー。おっー、岩登りの用語って、何かとカタカナが多く格好良かったりする。
スタンスのない場所の場合、ロープはこうやって置くらしい。
そういえば、以前、ガイドさんがそうやっていたのを見た記憶があるけど、あれには意味があったのだ(単にロープがロープにひっかかっているだけだと思っていたが・・・(笑))。岩場のお作法には、意味がある、少しでも安全に・・・。
支点構築の強度は、立木(腕の太さ以上ある生きた木。枯木NG)>岩>人工物(ボルトなど) の順番らしい。自然の力は、やっぱりすごいということだ、人工物(ボルトなど)>立木>岩かと思ってた。
懸垂下降の支点をとる場合は、これぐらいの立派な立木であれば、幹の根元から支点をとるより、幹の上のほうから支点をとったほうが地面との摩擦も少なく、回収時にロープが引き抜き易い、(ロープが岩かどなどに引っ掛かりにくいため)落石を起こすリスクが低くなるとのことだった。自身が置かれている状況を判断して、「より安全」につながる選択肢をたくさんもっているほうが良いんだろうと思った。覚えることがたくさん・・・。
プルージックを使った懸垂下降の練習。
プルージックでバックアップを取りながらの登りの練習。
この後、「手を離して!離して!!」・・・とリーダーのKさんの大きな声。思わず振り返ると、別の仲間がプルージックでバックアップを取りながらの登りの練習で、誤ってプルージックをつかんてしまったため、プルージックの制動がきかなくなったのだ。
「ふっ~、手が熱い・・・びっくりした。なんでも、つかめばいいってもんじゃないわね。」と手を払いながら立ち上がった。柔らかな緩斜面で練習していたので、怪我もなかった。本番前の練習で、何度も練習してみるって重要だ。
いよいよ岩場での懸垂下降。下降器にセットする際、ずり落ちるロープの重みでなかなかできなかったりする。ようやくロープを下降器にセットでき、身体の位置変えて、さあ降りようとすると・・・。あれ?・・・思った瞬間、身体が振られて上下ひっくり返ってしまった。懸垂支点の直下にトラバースしようとしたときに、ロープの弛みがあることを忘れていたのだ。訓練って重要だわ・・・ロープに振られたら、あんなことになる・・・ということも勉強できた。ドキドキした心臓に言い聞かせた。
緊張しながらビレー器をセットするYさん。Aさんとの身長差は倍近く。長い手足がヒョイヒョイと伸びるAさんのペースに、Yさんは全力でロープをたぐる。私は体が小さいので、「ビレーさせてください」という言葉と勇気がなかなか出てこないのだが、次回はYさんを見習って、「ビレーさせてください。」って言おうって心の中で小さくつぶやく。
最後に皆が注目した課題がある。女岩西面下部ハング(5.10a )だ。最初にKさんがするすると越えていくと・・・
Aさんも頑張る!!
・・・もちろんYさんとAさんも続く・・・「がんばっー」と皆で見守る。
・・・とトライしたくなるのが人情・・・私もへばりついてみて・・・Sさんも続く。
・・・でも、はじめのアンダーがなかなかつかめず、とにかく離陸できない。Kさん、長い時間ビレーさせてすみません、ありがとうございました。
気が付けば、16時は目の前・・・。予定時間を1時間超過し、そろそろ帰ろうかと、帰り支度をした。
メンバー:曾、青、秋、菊、北(記)、木(L)、清、山t、山y、