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NPO法人体験型安全教育支援機構 (旧ステップ総合研究所子どもの安全教育グループACE ニュース

犯罪・災害から自分で自分を守る力をつける体験型安全教育プログラム・実践の記録等の情報をお伝えします

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2014-03-07 14:55:50 | 日記
3月9日、高学年女子向けの体験型安全教室を行いました。6年生の女子が参加してくださいました。

三重の事件の犯人が捕まった直後だったので、子どもたちと事件について改めて話しながら、怖いことは誰にでも起きる可能性はあるが、最後は自分で自分を守るんだ、と確認しあいました。

「私はこわいことがあったら、まだまだあんなこともこんなこともしてないから、死ねない!死ぬわけにはいかない!と思って頑張る!」

「何を優先しなければならないか、その時その時でちゃんと考えられるようにする」

などなど、終わった後の感想で、こちらが「へー、すごいな」と感心する言葉が次々でてきました。

自分の命よりも大切なものはない、という言葉もきれいごとではなく、自然に出てきました。

実は、高学年対象にもかかわらず、保護者の方も参加してくださり、どんなに大きくなっても、心配だし大事なわが子だ、ということもお話しいただいたので、自分の命の大切さを、あらためて子どもたちもぉ感じてくれたようです。

写真は、三重の事件で、犯人も、被害者の女の子も花火大会の後に立ち寄ったといわれるスーパーです。
被疑者は捕まってよかったのですが、捕まってもなお、解決していないような気がしてなりません。何度も現場に行ったので思い入れが深いからかもしれませんが、とてもざらざらした気分が残ります。

あの夜道を、スーパーからつけて行って、隙を狙って一人で襲ったのか。だとしたら彼女は何ができただろう。いろいろ考えてしまいます。

未来ある子どもの命が奪われる、また、未来ある若者が「社会への復習」と称してやぶれかぶれに一線を越えてしまう、その様な事件が連続しています。

加害者にならないためにも、被害者にならないためにも、教育が、ますます大切になってきていると思います。

(清永)

2月18日(火)のつぶやき

2014-02-19 06:12:16 | 日記

次世代防犯ボランティアリーダーを育てる講座が、終わりました。

2014-02-18 15:32:52 | 日記
2月15日、全校防犯協会連合会主催の次世代防犯ボランティアリーダー養成講座の最終回が無事に終わりました。

 今回は中部管区(三重、愛知、岐阜、富山、石川、福井)からそれぞれ集まっていただきました。

 全国まわってみて思ったのは、日本全国それぞれ言葉も、食事も、文化も風土も違う!というあたりまえのことと、しかしその一方で、子どもの安全に関しては、「なにかしなきゃ」とみんなが思っていること。逆に、こんなに全国で子どもを守らなきゃと思っている人々が多いということを、子どもたちは知らなければならないと思いました。

 何のために、雪の中、土曜日に、12時半から5時まで、大人たちが集まって、子どもの安全をどう守るか学び討議し汗だくになっているのか。この姿を子どもたちに見せなきゃなと、改めて強く思った次第です。

 今回の体験型の研修ですが、まだまだつたえたりないこともあり、また工夫しなければならないことも多々あるので、どんどん進化させていきたいと思っています。

 関東に始まり、近畿、東北、九州、中部管区の参加者の皆様、本当にありがとうございました。
 もし、実践した、という事例がございましたらぜひおしえてください。これからも切磋琢磨していきましょう!

根津 まちの魅力再発見プロジェクト

2014-02-18 13:30:28 | 日記
東京文京区「根津」の再開発に幾つかの提案をすることとなりました

特別顧問の清永賢二は、これまでに環境設計の視点から幾つかの書物を著してきました。そのコンセプトの集大成という意味で彰国社「防犯環境設計の基礎」を書きました。

そのコンセプトが文京区から「根津の魅力再発見」のプロジェクトを請け負っている「(株)アルテップ」さんの目に留まり、この度、この根津の魅力を再発見するに際して防犯の知恵が入るか否かのお話をするよう求められました。清永奈穂と賢二が報告いたします。「古い下町」をどのようにリノベーションするか、という大変興味ある報告会です。欧米の下町造りを参考にあげながら報告したいと思います。
日時:2014年2月23日
場所:文京区根津
報告者;清永奈穂、清永賢二

小学一年生対象に、2時間つづけて体験型安全教室を行いました。

2014-02-14 11:30:08 | 日記
今週水曜日、江戸川区の船堀にある小学校で、体験型安全教室を1年生対象(120名)に行いました。

 1,2組を1,2時間目に、3,4組を3,4時間目にと、クラスを分けて、念入りに二時間続けるコースで授業を行いました。

 1時間目は、危ない人「はちみつじまん」と怪しい場所「ひまわり」についてお話しし、それから「きっぱり断る」練習を一人一回ずつ全員練習しました。

 2時間目は、大声、防犯ブザー、走る、ジタバタ、カム、ロケットダッシュを、これも一人一回ずつ全員行うことができました。

 120名の子どもたちが、全員、全プログラムを一人ずつ体験できることは非常に珍しく、これも、保護者の皆様のご協力のお蔭です。(参加してくださった保護者の皆様が、全員、一対一で子どもを全速力で走って追いかけてくださいました!)

 保護者の方と追いかけっこしながら捕まったらどうするか?いままで習ったことを自分で考えて実践している子どもたちを見て、少しずつ、危機回避能力が高まっていくのを感じました。

 今回お手伝いに参加してくれた大学生も、「すごく、面白かったです!」とすがすがしく!感想を述べてくれました。

 彼らは体験型安全教育教師養成講座から参加してくださったのですが、それでも「座学で習うのと、実際に授業に参加するのとでは全然違う」と言っていました。

 子どもと実際に体験しながら学ぶことで、大人もたくさんのことを吸収できます。ぜひ、できるかぎり保護者の皆さんや、若い指導者を含めた体験教室、広がっていけばと思っています。

次世代防犯ボランティアにとっての、一つの役割とは。

2014-02-11 18:06:32 | 日記
今週末は、名古屋で、全国防犯協会連合会主催、「次世代防犯ボランティアリーダー養成講座中部管区研修会」が開催されます。

昨年から全国で開催されてきたこの研修会も、名古屋で最後になります。

今回は、3時間みっちり、机無しで、参加体験型研修会にする予定です。

 子どもへの犯罪も、特殊詐欺などの犯罪も、頭では「まさか私は被害に遭うことはない」「もし万が一被害にあっても、こういう時は、こうする!」と思っている方が多いとおもいます。しかし、いざ被害に遭うと、体も動かず、口も手も動かず被害に遭ってしまう、ということが実は多いのです。

 その頭と体の乖離を解消し、とっさの行動につなげるもの、それが体験型の安全教育です。いま、この体験学習が全国で、子どもだけでなくあらゆる人に求められています。
 
 ただ、その際に注意しなければならないのが、単なる「経験(体験)主義」に陥ってしまってはいけない、という事。
 とにかく体験、ではやはり破れかぶれの戦法になってしまいます。
 そこで、体験型安全教育に必要なのが、以下の4つの視点です。
 1.座学+体験+座学のサンドウィッチ形式であること
 2.発達段階に沿った内容であること
 3.科学的見地に基づくプログラムであること
 4.地域の実情にあった内容であること

 以上の4つを踏まえた上での体験型安全教育を、地域でどのように行えばよいのか、研修では、参加者の皆さんに体験していただきながら行います。

 その前に明日は、江東区の小学校で、大学生たちと一緒に体験型安全教室を行ってきます。

 この小学校は、お母さん方が気合が入っており、「2時間続けて安全教育を行ってほしい。座学と体験両方とも!」ということで、PTAで呼んでくださいました。
 
 お手伝いしてくださる大学生は、普段、子どもたちとかかわるサークル(土曜日などに子どもと一緒に遊ぶサークル)に入っている学生さんたちです。「防犯・防災」とは今まで全くかかわりがなかったのですが、私たちが、講師養成講座にお誘いしたところ、「面白そう」と参加してくださいました。

 若い人たちを育てつつ、地域で体験学習を行っていくことは、とても未来に希望が持てることだと思っています。

 明日の結果はまたご報告します。

(写真は、静岡のボランティアの方々が、地域の小学校で体験型安全教育を行っているところです)

相模原、札幌の女児連れ去り事件を通して考える、これからの子どもの安全

2014-02-07 18:38:58 | 日記
この二か月で、相模原、札幌、武蔵野などで、子どもの連れ去り事件が連続して起こりました。
 相模原は、カッターナイフを使い手首をつかんで車に押し込む、
札幌では駐車場で待ち伏せし「警察官だけど」と声をかける、
武蔵野では「お父さんが病気だ」と声をかけるなど、どれも、子どもが一瞬「えっ?」と体がすくんでしまうような手口を使っています。

 犯罪者は情報を集め、どこで、どのような手口を使い、どんな子を獲物として狙うかを定めてきます。
 ちょっとした瞬間に、思いもよらないところから犯罪者が忍び寄ってきてしまったら、
子どもは何も対処できない。
これは、私たちが2007年と、2010年に行った子ども犯罪被害実態調査でも明らかになっています。
「その時何もできなかった」という子どもは20%、声も出せず、走れず、悲しくつらい思いをした子供たちが沢山いるということです。

 これらを解決するには、地域と、家庭と、保護者、警察、学校が一体になって対処していく必要があります。
そうでなければまた次の子どもが狙われることになるでしょう。

 解決の方法としては、1.前兆をつかむ、2.子ども自身に自助・共助・公助の力(安全基礎体力)をつける、
3.「この地域では犯罪は起こさせないぞ」という市民の意識=’マイシティ’、という力を醸造させる、
3.地域を汚れたものにしない、などが考えられます(参考 「犯罪からの子どもの安全を科学する」(ミネルヴァ書房)、
「犯罪と地震から子どもの命を守る」(小学館))

 事件が起きたときは、地域を見直すチャンスです。もういちど、なぜ起きたのか振り返り、
二度と起きないようにスクラムを組んで、地域への思いを新たに一歩踏み出させるチャンスです。
犯罪者に負けない地域づくりに、地域単位で取り組んでいきましょう。