NPO法人体験型安全教育支援機構 (旧ステップ総合研究所子どもの安全教育グループACE ニュース

犯罪・災害から自分で自分を守る力をつける体験型安全教育プログラム・実践の記録等の情報をお伝えします

文京区内の体験型安全教室ー練馬の事件を踏まえてー

2013-06-30 11:01:09 | 日記
昨日、文京区立明化小学校で体験型安全教室を行ってきました。一年生は各教室で、2年生は体育館で行いました。教室の中でも机を全部下げれば、たくさん体験授業が行えます。大声を出したり、ジタバタしたり、ロケットダッシュしたりと、子どもたちは保護者や先生方と一緒に学ぶことができたのではないかと思います。

 練馬の事件を受け、保護者の方々はご心配のご様子でした。しかし、見慣れぬ車、見慣れぬ人、はちみつじまんの様子の人がいたら、学校や警察にすぐ知らせる、お友達に伝えるなど、情報をきちんと集めて的確に行動することで未然に防ぐことはできます。6・3・2の法則で、情報をキャッチし、いざとなったらスクラムを組んで、子どもたちを守りましょう、とお伝えしました。

練馬児童刺傷事件について 2 -子どもに地域で安全基礎体力をつけるー

2013-06-30 10:46:57 | 日記
昨日、栃木県防犯リーダー養成講座で講義を行ってまいりました。
練馬事件の翌日でもあり、参加者の皆さんは真剣に耳を傾けてくださいました。
子どもの安全確保をするには、どうしたらよいのか、昨日のような事件を起こさせないためには何ができるのか、
考えながら講義を進めてまいりました。

今回事件では、見守ってくださっていた交通指導員の方が身を挺して子どもたちを守ってくださいました。
怖かったこととおもいますが、子どものためを思って勇気ある行動をしてくださいました。
指導員の方の行動は、事件があれ以上悲惨なものにならずに済むための抑止効果があった、と思います。本当に頭が下がります。


しかし、それでよいのでしょうか。大人が命を懸けて子どもを守ってくれるのであれば、
子どもも、自分で頑張る力をつけていくことが必要ではないでしょうか。
自分で守る力が弱いうちは守っていただく部分が多くてよいのですが、
だんだんと自助から共助へと力を蓄え、一緒に街を安全にする大人に育っていかなければならないと思います。


今、安全教育は試行錯誤されながらなされています。
しかし、私たちの研究結果では、場当たり的な対蹠的な教育では、
子どもたちが実際に被害に遭った時に何もできなかったという子どもが5人に一人、
防犯ブザーも最新の調査では1%の子どもしかならせていません。


発達段階に沿った、意図的系統的な教育が地道になされなければ、
いつまでも子どもは安全基礎体力がついて行かないことは明らかです。

では、誰が、どこで、何を教えればよいのか。
それはもう答えが出ています。
まず何をどう教えるか、ですが、体験型安全教育をますますすすめていくことなのです。誰が教えるか。それは、現場の先生とともに、今、各地で勉強されている地域の防犯のプロ、そう、防犯ボランティアの皆さんなのです。

すでに、静岡県では、県の一大プロジェクトとして、防犯ボランティアの方々が学校に赴き、体験型安全教育を進めるプロジェクトが始まっています。

全国防犯協会連合会も、全国の防犯ボランティアを体験型安全教育の指導ができるよう、育成を始めています。

ともに、地域の子どもは地域で安全に育てること、地道ではありますが、大変重要なことです。次の事件が起きないよう、見守りと教育、早急に進めていく必要があると思います。(清永)

練馬児童刺傷事件ー事件に前兆はある。それをとらえることが大切です。

2013-06-30 10:01:33 | 日記
今回の練馬の児童刺傷事件ですが、「不審者がわからない人が突然襲ってきたら防ぎようがない」というコメントが新聞に載っていました。しかし、実はこれは誤解で、ほとんどの事件の場合前兆があります。この前兆を捉えて対処するのが大人の役割なのです。不審な車がずっと止まっている、不審な人がずっと電信柱の陰でたっている、あとから「そういえば」ということはたくさんあります。早くに気付いて警察に相談する、声をかける、と言ったことで未然に防げることは多々あります。どうしようもない、とあきらめるのではなく、早くに前兆を捉えることが大切です。

「逮捕の男、再三トラブル=隣の校区で「注意情報」―男児切り付け事件・東京
時事通信 6月28日(金)23時9分配信
 東京都練馬区の小学校前で男児3人が切られ、重軽傷を負った事件。銃刀法違反容疑で逮捕された男(47)は、現場から約500メートルの一戸建てに母親と住み、庭先で奇声を上げて通報されるなど近所とトラブルを繰り返していた。
 男の自宅は事件があった学校の隣の小学校の校区。この校区では4日前、登校に付き添っていた父親が殴られる事件が発生。今回逮捕された容疑者とよく似た男による事件が続き、保護者の間で注意を呼び掛けるメールが回っていた。
 男の母親によると、男は以前営業関係の仕事をしていたが精神疾患で通院し、3年ほど前から仕事に就いていなかった。28日も病院に行く予定だったが、午前11時半ごろ「旅行に行く」と言い出し、車で家を出たという。母親は「世間をお騒がせして申し訳ない」と話した。
 近所の住民によると、男は以前から何度も庭先で大声を上げるなどしており、通報されパトカーが来たこともあった。 」