NPO法人体験型安全教育支援機構 (旧ステップ総合研究所子どもの安全教育グループACE ニュース

犯罪・災害から自分で自分を守る力をつける体験型安全教育プログラム・実践の記録等の情報をお伝えします

今年もACEがお世話になりました。来年もよろしくお願いします。

2011-12-31 16:55:45 | 日記
今年も暮れようとしています。
予想だにしていなかった大地震が3月におき、
これほど自分の無力さを感じたことはありませんでした。
目の前の様子に圧倒され
呆然としている自分がありました。

あのとき
もしも独り身であったら
現地にすぐに行き、ともかく何かしたであろうか、
いや、自分の子どもをおいても
すぐに行って何かするべきだったろうか、
悩みました。

しかし、目の前の自分の子どもをおいては東京を離れられず、
それでもなにかできることはあるはず、
とaceメンバー皆で考え、チャリティ安全教室をし、募金をあつめました。

地震がおきても、新一年生になる子ども達にとっては
新しい春がきます。少しでもその子ども達、保護者の
皆様にお役にたてればとの思いでした。
そして、同じいちねんせいになる、被災地の親子に思いを馳せたいと
思いました。

秋にはやっと、宮城に東京都から志願して先生をしている
恩師をたずね、子ども達、主人とともに
被災地を歩きました。

家族でこれからできることを考えた旅でした。

色々あった一年でしたが、aceの活動は後半はとくに
体験型安全教室のご要望が多く、
たくさんの学校でお話しさせていただきました。
およびいただけるのは本当にありがたいことです。
ご協力、ご理解いただいた先生方、子ども達、保護者の皆様、
本当にありがとうございました。

おかげさまで、「犯罪からの子どもの安全を科学する」、「犯罪からの安全学習ノート」
など、たくさんの成果物もまとめることができました。


しかし、今年も子どもが被害にあう事件は各地でおきてしまいました。
現場にいき、深く考えた年でした。

私たちのめざす安全教育は、
これからの未来、
互いがさりげなく思いを寄せあえる
社会をつくる人間教育であり安全教育である、
とつよく思った年でした。

しかしこういった活動は
一人ではできず、
理解してくださる学校関係の方々、
行政の方々、家族、様々な方の協力があってのことです。
一年最後なのでお許しいただきたいのですが、
特にACEのメンバーあってのことなのです。

それぞれ子育て、介護、等々色々あるなかで、
活動に力を注ぎ、アイデア、活力をもってACEを支えてくれています。
本当にありがとうございました。

来年も、
謙虚に研究を進め、
全力を持って実践に励もうと思っています。

自然あっての人間であることをわすれず
おごることなく
足元をみつめながら
やっていきたいとおもっています。

来年もよろしくお願いいたします。

ACE代表 清永奈穂

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2011-12-24 14:35:59 | 日記
「犯罪からの子どもの安全を科学する」(清永賢二監修 清永奈穂・田中賢・篠原淳理著)が1月20日に発売されます。

子どもの危機的状況を全国調査と事件現場から検証、子ども自身が自分で自分を守る力をつけるカリキュラム・具体的方法、これからの安全教育の姿をイギリスの現状を見つめなら、と、全体的に具体的な内容で書かれています。


学校の先生、地域で活動されている子ども見守りボランティアの皆さま、保護者の皆様、お孫さんがいらっしゃる皆様など、子どもを見守るすべての方に読んでいただきたい本です。お問い合わせは弊所、または、ミネルヴァ書房、各書店までお願いいたします。

ACE 清永

松戸女児刺傷事件から学ぶ

2011-12-08 16:25:56 | 日記


先日、松戸の女児刺傷事件現場に行ってきました。
子どもが被害に遭う事件は、本当に嫌なものです。
私も子どもが2人おり、一人は今回傷を負った女児と同じ年齢なので、
身につまされました。

だからなおさら強く思うのは、
もう二度と同じような事件が起きないためにも、
私たちは事件から学ばなければなりません。

どうすれば、未然に防げるか、どうすれば無傷ですんだのか、
犯人の行動、子供の行動、地域の取り組みから、
私たちも現場を訪れ分析を進めています。

いまの時点で言えることは、
この事件が示す「子どもの犯罪被害現場」の特徴です。
この事件の発生現場は、一直線の道路。
それは、誰でも歩いてくる子供の傍に近づくことのできるスポットでした。
そして逃げ道も確保された、まさに「近づきやすくて逃げやすい」場所でした。

(「見えにくくて入りやすい」ばしょで 起きるとも言われていますが、実はそれでは不十分なのです。「見えにくい=見通しが良くても見てない」といえるとされていますが、それは一種の詭弁です。見えてても、見えにくくても、犯罪者は「近づきやすい」「逃げやすい」と思えばどこでも事件は起きるのです)

言えることは、子どもを被害者とする犯罪のみならず全ての犯罪は、
「何処でも起こる」のです。

ただ私たちは、「犯罪が起きにくく、被害に遭いにくくする」ことはできます。
その仕組みの基本原理は、犯罪者が「近づきにくく逃げにくくする(接近制御と動線制御)」ことにあります。
もし、今回の事件で加害者が被害少女に容易に接近できなかったら、
今回の事件は成立しませんでした。

どうやったら、防げたか、通学路の問題も含め、分析を進めていきます。

ACE 清永

横浜での体験型安全教室

2011-12-05 04:19:25 | 日記

先週土曜日、横浜の子供会主催で、体験型安全教室が開催されました。
ACEは講師として参加いたしました。
今回は、神奈川大学の学生さんも大勢お手伝いしてくださり、
とっても助かりました。

通常の体験型安全教室ではなく、
今回は、スタンプラリー形式で6種目行いました。
参加してくれた子供たちは、1年生から6年生までの40名!
しかも高学年が多く、ちょっと高度なロールプレイングや、
犯罪者の行動の説明などもでき、より濃い内容になったのではないかと思います。

最初は恥ずかしがっていた高学年の女子も、
思ったよりも恥ずかしさを捨てて体を張って取り組んでくれました。
高学年には、自分の身を守るだけではなく、
小さい子や、高齢者など自分の周りの人にも気を配れるようになってもらいたい、
なので、ロールプレイングでは、
そういったプログラムも行いました。

残念なのは、写真が撮れなかったこと。
せっかく、大勢の大学生と、子供たちが熱心に取り組んでいたのですが、、。
またそれは次回に。

悲しい事件の被害者にならないためにも、
子どもたちには、しっかりと自分を守る力、付けてもらいたいと思います。
楽しく取り組めた今回のような機会を、もっともっと増やしていければと思っています。