NPO法人体験型安全教育支援機構 (旧ステップ総合研究所子どもの安全教育グループACE ニュース

犯罪・災害から自分で自分を守る力をつける体験型安全教育プログラム・実践の記録等の情報をお伝えします

日経BP特別編集号「安全・安心な街づくり」

2012-09-27 22:14:16 | 日記
日経BP社の特別編集版(日経アークテクチュア、日経コンストラクション、
日経ホームビルダー、日経不動産マーケット情報)の
「安全・安心な街づくり」に弊所代表清永奈穂のインタビューが掲載されました。

「愛されていない街が狙われる。対策のカギは人づくりに」

安全・安心な街を実現するには、
「人づくり」に取り組むことが欠かせない、
ということで各地の取り組みをご紹介しました。

犯罪の発生はいま下げ止まりにあります。
これから犯罪をもっと減少させるには、街を愛する人、
街の安全を支える人、(それも肩ひじ張らずに)、
そういう人を育てるという努力が欠かせません。

そのためには行政、市民、NPOなど様々な立場の人々が
連携する必要があります。

実際に静岡ではそういった連携によって、
次世代を育てることが既に始まっています。

朝日小学生新聞「夜道 こうやって身を守ろう」

2012-09-27 22:13:00 | 日記
9月26日朝日小学生新聞一面「夜道 こうやって身を守ろう」で、
弊所代表の清永が、どんな道が危ないか、
どうやって歩けばよいか、
何かあった時にどう身を守ればよいかなど、
コメントしています。

ロケットダッシュや噛みつき、20mダッシュのほかに、
エレベーターの乗り方や危ない灯りの明るさなど、
小学生の皆さんに知っておいてほしいことを述べました。

ぜひ親子で、練習してみてください。
また、夜の塾からの帰り道を親子でぜひ点検し、駆け込める場所を確保(コンビニなどにご挨拶)しておいてください。

ちょっとの工夫が安全につながります。

0歳からの安全教育

2012-09-26 14:22:58 | 日記
先日の飯田での安全マップ&体験型安全教室ですが、
非常に楽しく、また建築士会の方々、子ども達、
防犯アドバイザーの皆さんからたくさんまたまた教えていただきました。

その様子はまた明日でもお知らせするとして、
今日は、静岡の方からのご質問がとても鋭かったのでご紹介させていただきます。

ご質問は、「0歳児のお母さんへの安全教育のアドバイスはどうしたらよいでしょう」というものでした。

ふつうは「0歳児?」「何で防犯教育が必要?」
と思われると思います。

でも、実はもう生まれた時から安全教育というのは始まっていて、
そして実は皆さん自然に行っているのです。
それは、とてもシンプルなこと。「抱っこしてほっぺにチュー!」なんです。

0歳児への防犯アドバイスですが、0歳から3歳までは、とにかく、
「お母さんはあなたのことが大切よ!大好きよ!」と声に出して、
ぎゅっと抱きしめて、頬を寄せてあげること。

自分が愛されていると肌で感じるお子さんは、自然と自分の命も大事にします。
すなわち、何か怖いことがあった時に、あきらめずに
「お母さんのところに帰るんだ」と頑張れる子になるのです。

人間は危機状態に陥った時、パニックになります。
でもこの時に落ち着いて、
そして何が何でも私は大好きなお母さん・お父さんのところに帰るんだ!
と思えば、火事場の底力が子どもでも出てきます。

子どもだからこそ、この力が出るとも言えます。

ちなみに、この「抱きしめられている、大事にされている」感覚は、
非行防止にもつながります。
実は、非行少年の多くは抱きしめられ、無償の愛を受けた経験が少ないのです。

(そして自分からお母さんの背中に抱きついて甘える、
と言った経験をしていていない子も多いです。
甘えたくても甘えられない、甘えさせてもらえなかった子ども達も多いのです)


あとは、歩けるようになってきたら、一緒にゆっくり20メートル四方でよいので歩いて、ご近所にご挨拶する、などしていくとよいと思います。
白線の中を歩く、しっかり前を見て歩くなど、基本的なところも、
親子で手をつないで歩くことから身についていきます。


まずは、しっかり抱っこしてあげる。これが意外と一生の宝になるのです。
ちなみに、我が家はいまでも(8歳の息子も10歳の娘も)べたべたしてきます。
いつになったら、ライオンのお母さんのように崖から突き落とすか!?考え中です。

子どもの安全教育グループACEがNPO法人体験型安全教育支援機構として活動を始めます。

2012-09-22 19:44:28 | 日記
ステップ総合研究所の、体験型安全教育部門(子どもの安全教育グループACE)が
NPO法人体験型安全教育支援機構として活動をはじめます。

犯罪や地震、交通などの、子ども・女性・高齢者などを取り巻く危険を察知し、
回避するため方法を、教育・普及することを目的として、
ACEの活動を引き継ぐ形で設立されました。

地域安全、子どもの危機的状況の調査、子どもの身体能力、
犯罪者の研究などとともに、このような科学的な結果から、
危機回避行動の方法、また環境を導きだし、
その結果を講演や体験学習を通じて教育、普及し、
市民のための安全な社会づくりに寄与するために邁進してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

HP:www.safety-education.org

静岡県清水市飯田の体験型安全教室と安全マップ作り

2012-09-22 18:13:47 | 日記
明日は静岡県清水市の飯田地区で、
午前中は安全安心マップ作り、午後は体験型安全教育を行います。

建築家会会員の皆さん、防犯まちづくりアドバイザーの方々、
地元NPO、PTAの皆さん、そして私(清永)もお手伝いします。

集まるってくれるのは4年から6年の高学年16名です。

 午前中は、危険な場所だけでなく、安全な場所を発見、
そして危険な場所を自分たちならどのように安全な場所に変えることができるか、
建築家や防犯まちづくりアドバイザーの大人の人と一緒に考えます。
(そして実行に結び付ける)

 午後は、自分で自分を守る、
そしてお友達も守れるような力をつける体験型安全教室を行います。

講師は私だけでなく、静岡の防犯まちづくりアドバイザーの方々もにないます。

 こういった連携は、地域の人々にしかできません。
こういう活動が安全安心まちづくりの新しい形になっていくと思います。

 まずは、安全街づくりを大人も子供も一緒に楽しむ、ここから始まっていくと思います。

NHK情報LIVEただイマ「塾帰りの子どもの安全」

2012-09-18 20:18:10 | 日記
9月14日、NHK情報LIVE「塾帰りの安全」の番組制作に、
弊所がご協力しました。

弊所の子どもの安全に関する調査「何時頃子どもは被害に遭っているか」を基に、
子どもが被害に遭いやすい時間帯ー夕方~夜にかけて、
どうやって子どもを守るかを中心にお届けしました。

まず、ぼんやりした明りに気をつける、ということで、
街灯、自動販売機、バス停など、気をつけるべき灯りについてカメラがとらえました。

また、その暗い明るさの中、子どもがどうしても一人で帰らなければならない時に、
万が一の時に駆け込めるよう、コンビニエンスストアにご挨拶するということもご提案し、実際にある親子にコンビニにご挨拶に行ってもらう状況も撮影いたしました。

親子で安全な街危険な街を確認、いつでも駆け込める勇気を持つ、
そのために親子で御挨拶しておく、といったこと、難しいことではありません。
安全のためにためしてみませんか?

全国防犯連合協会制作・警察庁協力DVD「犯罪からの子どもの安全ー地域の子どもは地域で育てる」

2012-09-12 00:51:16 | 日記
犯罪から子どもをどう守ればよいのか、地域で犯罪に強い子どもをどう育てればよいのか、決定的なDVDが完成しました。

事件が起きるたびに子どもを安全に育てることの困難さを感じざるを得ない時代。
だからこそ、これを機に、危機を通して子どもを大人にする、
この大切な教育を始めるべきだと、思います。
しかし、いかにして、なにを教えればよいのか。

そこで、全国防犯連合協会と警察庁が、決定的なDVDを作成しました。
地域の方々、保護者、学校の先生方など、子どもに接する方々が、
子どもに危ない場所、危ない状況をどうやって教えたらよいのか、
子どもに安全基礎体力をつける方法など、
トレーニングプログラムの指導法が丁寧に映像化されています。

犯罪者の行動に沿った、そして子ども自身の力を測った上で創られたプログラムは、
子ども自身に自分で自分を守る力をつけるだけでなく、共助、公助の力もつけていくと思います。

また、「近づきやすく」「逃げやすく」「(犯罪者にとって)よいイメージの町」が危ないこと、不審者の定義など、危機への知恵知識も付けることができます。

安全街づくりを担う次の世代の子どもを育てるために、ぜひ、ご活用ください。
9月末には、全国の防犯協会に配布されます。

「地域の子どもは地域で育てる」
制作:全国防犯連合協会
協力:警察庁
企画アドバイザー:清永賢二 清永奈穂
映像制作:映学社
2012年9月


「子どもへの巧妙な手口」と「その時子ども達はどうしたか」

2012-09-10 13:17:03 | 日記
広島、名古屋の女児監禁事件に関連して、6日TBSNスタ、
テレビ朝日「Jチャンネル」、9日フジテレビ「Mr.サンデー」などで、
弊所代表、特別顧問が事件分析と、犯罪者の行動、
どうすれば防げるかなどお話いたしました。

事件がこれ以上連続しないように、明日の被害者とならないよう、
守る側も犯罪者の行動などを知っておく必要があります。

最近は、声かけなども非常に巧妙化しており、
たとえば「読者モデルにならない?」と子どもの自負心に訴えかけ、
興味があるようであれば「モデルになるにはサイズを測らなきゃ」と暗がりに連れ込む、「ちょっとでいいんだ、5分だけでいいからつきあってくれたら5000円上げるよ」と
子どもの功利心につけ込むなど、心のちょっとした隙間に入り込もうとします。

こういった声かけ、突然の脅し、突然体を見せられるなど、
「まさかここでこんなことを」という隙をつかれた子ども達の5人に一人は、
「なにもできなかった」と私達の調査では答えています。
(犯罪からの子どもの危機実態調査2010-2011詳しくはこちら)。
防犯ブザーを鳴らせ凧は3.7%、きっぱりと断れた子は8.8%、
大声で叫んだ子は7.4%です。



危機に遭遇した場合、「どうにもならない」状況に多数の子が陥ると考えてよいでしょう。だからこそ、とっさの時に何らかの行動をとれるようにしておかなければならないのです。

自分で自分を守るその力がまだ十分についていない低学年のうちは、
なるべく一人きりにしない、力のついてきた子どもでも、
一人で歩いたり遊んでいる様子を周りの人がみたら気にかける、
といった周囲の大人の見守りも大事です。

しかし、まずは自分で自分を守る力をつけること。
自分を守ることができない人は、他人も守ることはできません。

そのために、今日からでもできる安全基礎体力トレーニング、はじめてみませんか。「体験型安全教育プログラム内容をご覧ください。

犯罪からの子どもの安全ー今こそ、子ども達に安全基礎体力をー

2012-09-07 09:30:23 | 日記
「子どもを安全に育てること」の困難な時代

名古屋市の小学一年生女児監禁事件、広島での小学6年生の旅行かばんでの連れ去り事件など、新学期に入り、私達を不安に陥れる事件が立て続けに起きています。

「絶対に一人きりにしてはいけない」「町の危ないところをさがしておこう」など、色々な意見が言われています。

しかし、子どもに接する私たちの不安感をあざ笑うように、犯罪の被害に遭う子どもの事件が後を絶ちません。
「まさかうちの子が、まさかここで、さっきまで一緒にいたのに」。一瞬の「隙間」で子どもたちが事件に巻き込まれている、この現実に、怒りとなぜ防げなかったかという悔しさ無念さに包まれます。

このように、「子どもを安全に育てる」ことを困難に感じる時代ですが、常に子どもを守らねばという義務と不安を感じ、しかしどう守り育てればよいのかと迷いながら毎日を過ごしてばかりいるのではなく、大人も子どもも一緒に幼児期から安全を学ぶ時代に突入したのではないでしょうか。
 

「子供を犯罪被害に遭わせない自信」

将来も現在も「子どもを犯罪被害に遭わせない自信」があるか、を全国で調べたところ、例えば幼稚園で見ると、「ある」という幼稚園が44%、「自信がない」園は43%となりました。自信はあるという層がある一方、自信がない層が4割もあるということは、いつ自分たちの近くで子どもが被害に遭う事件が起こるかわからない、という漠然とした不安感があり、対策、教育方法に悩まれている先生方が多くいらっしゃるということがわかります。

実際には、学校現場でもいくつかの標語を覚えたり、大声をだすなどの指導を行なっているものの、いざというときに自分で自分を守る力をつけているかというと、自信がない、このままではいけないと思っている方々が多いのです。

「安全教育とは」
 では、安全教育とは何か。自信と勇気を持って子どもが一人で歩くためには、遅くとも幼稚園・保育園の時期から発達段階に沿った、体験的な安全教育が必要なのです。
 頭と体と心をつなぎ、自分を守る力を付けていくには、0歳から少なくとも15歳までの発達に合ったカリキュラムをもとに体験的な学習が行われることが重要です。
最初に大切なのは、愛情のサインをたくさん意識的に与えること。ギュッと抱きしめる、大好きよということ。それを子どもがしっかりと受け止め、愛されていることを感じられれば、自分を大事にします。自分を大切にしない子にいくら対処法を教えても安全にはなりません。安全のための力の第一歩がこの愛情です。

安全教育は「安全基礎体力」をつけることです。自分の大切さをしっかり染み込ませることからこの安全基礎体力づくりは始まります。これがあって初めて自分で自分を守る力はついてきます。

「安全基礎体力」とは「体の力」と「社会的な力」を合わせたもので、「危機への知恵・知識」「体力」「コミュニケーション力」「大人力」の4つの力のことを言います。
例えば周囲に注意しながら歩くと言っても、どのくらい先を見ればよいのか、それは20mなのです。(「犯罪からの子どもの安全を科学する」ミネルヴァ書房)。そういった科学的な知識を持ち、かつ実際に体が動くこと。

それには、この4つの力を、幼いころから身につけ、そしていざという時に「自分で自分を守る」そして中学年以上になれば「お友達を助ける」、高学年は「困っている知らない人も助けることができる」力をつけるべきだと私達は思っています。

犯罪は隙間から起こります。その隙間を埋めて犯罪を防ぐには、子どもに安全基礎体力をつけなければいつまでたっても防ぐことはできません。また悲劇は繰り返されます。
今からすぐ始められます。難しいことではありません。
歩く、すれ違う、声を出す、走る、など普段の生活でできることばかりです。
(詳しいトレーニング方法は此方をご覧ください。)ご家庭でも、学校でも簡単に取り組めます。

遠回りに見えるようでも子ども自身に安全基礎体力をつけていくこと、これが大切です。



広島の事件に関して、TBS Nステに出演しました。

2012-09-06 17:28:25 | 日記
本日夕方のTBSニュース Nステの広島事件の特集で、代表清永が出演しました。

大人でも子どもでも必ず隙は生まれます。
でもその隙間を狙って犯罪者はやってくる。
なので、いざというときに勇気をふるって危機回避行動ができるようにしておかなければならない、というお話しをしました。

また、犯罪者が狙いやすい子どもについてもお話しをしました。
服装など、短いスカートをはく場合はスパッツを、肩や胸などの露出は避けるなど、
今からすぐに気をつけられること、試してみてください。