NPO法人体験型安全教育支援機構 (旧ステップ総合研究所子どもの安全教育グループACE ニュース

犯罪・災害から自分で自分を守る力をつける体験型安全教育プログラム・実践の記録等の情報をお伝えします

最近の事件の発生状況を考える

2014-06-27 13:15:07 | 日記
最近の事件の発生状況を考える

 清永奈穂と清永賢二は、事件を読み解くための新しい本「犯罪者はどう動く~犯罪行動生態学からの読み解き~」を執筆しつつああります。
現在三分の二を執筆しました。
 
 この本を書いている途中に考えたことですが、明らかに犯罪を産みだす「構造」が変わったのではないか、
と言う思いが強くなってまいりました。

 これまでは、せいぜい警察庁や都道府県警察の犯罪統計に基づき罪種(手口)ごとの分析や解釈ですんだのが、
これからは犯罪の質や量、そしてその犯罪を産みだす背景さらには犯罪者の動きまで含めての「構造的つながり」を持った分析が必要なのではないか。
その構造が、明らかに2005年以降、特に最近変化・変動していると思うのです。
 
 この「構造変化(構造変動)」を視野に置かねば、犯罪統計に見る犯罪の低減傾向の裏、表面化されない問題性を読み解けないのではないか。
現実に起こっている犯罪、その現場を、静かに時間を掛けて見続ける必要があると思います。
 マスメディア、特に日々流されるテレビの事件報道によって、何かしら事件さらには犯罪を「見て聞いて経験した」
という思いで犯罪問題を考えるのは極めて問題と思われます。

 決して犯罪に怯えることなく冷静に、何が問題なのかを見つめ考える必要があります。
特に犯罪のプロである警察にそれを求めたいと思います。

 わたくしたちは安全安心の短い賞味期限に迫られ、危険水域に入りつつあるのではなかろうか。
本を書くと同時に、最近増えた現場や市民の前に立ってこう考えています。

市原 中2女子連れ去り未遂事件

2014-06-19 16:54:48 | 日記
市原で中2の女子生徒が、車で近寄ってきた男に連れ去られそうになる事件が起きました。幸い、すぐに犯人は逮捕されましたが、地域の方々、同じような年頃のお子さんをお持ちの方は犯人が逮捕されても不安なことと思います。

中学生だから、大丈夫だろう、ということはなく、実は、行動範囲も広がり、行動時間も早朝から夜遅くまでと広がる中学生の犯罪被害は増えています。
だからといって、いつもいつも大人がどこまでもついて行くことはできません。
そのため、子ども自身に危機に遭遇した時に勇気を出して対処するような力をつけなくてはなりません。

その力(安全基礎体力)をつけるためには、まず、危機とは何か中学生自身が知ることが大切です。(そのために、弊所は、昨年より、NHKと「中学生のための防犯」の番組を監修しました。)
http://o.x0.com/m/14438


 危ない場所とはどういうところか。危ない人とはどういう人か、まずは知ることが大切です。
今回事件が起きた場所は、私たちが子どもたちに教えている危ない場所の標語「ひまわり」で起きています。 「ひ」は「ひとりだけになるところ」、「ま」は「まわりからみえにくいところ」、「わ」は「わかれみちうらみちがあるところ」、「り」は「利用されていない空き地やあきやなどがあるところ」。犯罪者は「近づきやすく」「逃げやすく」「(犯罪者から見て)いいな」と思うところで犯行を行います。そして必ず下見をしています。

 次号は危ない人について書いていきます。

静岡県防犯まちづくりアドバイザーによる体験型安全教室

2014-06-18 12:12:50 | 日記
6月17日、静岡県藤枝市立青島東小学校で、静岡防犯まちづくりアドバイザーの皆さんが、高学年対象の体験型安全教室「あぶトレ!」を行いました。(昨年までの授業の様子は、こちら)
http://www.pref.shizuoka.jp/kenmin/km-110a/25abutore.html

 昨年までは、低学年対象のみでしたが、今年からは高学年も始まりました。青島東小学校は、なんとあの長谷部選手の出身校。高学年の子供たちには、自助だけでなく、ひとりひとりが安全な街づくりを担う責任がある、ということも含めて、お話ししました。アドバイザーの皆さんの中には、お仕事を休んで参加された方も多く、静岡の方々の「人は宝」という意識に、また学んだ一日でした。まだまだ工夫は必要ですが、今年は、静岡で、新しい動きが次々生まれそうです。

文京区内での体験型安全教室

2014-06-11 09:23:19 | 日記
6月10日、文京区立大塚小学校で、体験型安全教室を行いました。一年生が28人、2年生が22人とかわいらしい学校でしたが、子どもたちは一人一人がしっかりしていて、とても楽しく充実した授業になりました。参加してくださった保護者の方も、スカート、ストッキングだったにもかかわらず、スリッパを脱いで子どもを20メートル追いかけてくださったり、親子で一生懸命参加してくださいました。ご協力いただいた皆様ありがとうございました。