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NPO法人体験型安全教育支援機構 (旧ステップ総合研究所子どもの安全教育グループACE ニュース

犯罪・災害から自分で自分を守る力をつける体験型安全教育プログラム・実践の記録等の情報をお伝えします

防災訓練

2009-09-08 20:57:15 | 子どもの安全
こんばんは、ACE深見です。

今日は、うちの子のいる幼稚園で防災訓練がありました。
内容は、起震車体験、煙ハウス体験、炊き出し体験でした。

起震車体験は、伊豆沖地震の体験でした。
煙ハウスはモクモクの煙の中の脱出、
そして炊き出しは、白米をPP袋にいれてお釜にいれて炊く方法と、
市販のお湯を入れたらできる炊き込みご飯でした。

子どもたちは色んな体験にドキドキ!
子どものみならず、保護者もドキドキ!


やっぱり、体験しなくてはわからないことはたくさんあります。
体験していれば、いざという時かならず役に立つ!
そう思った一日でした。

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「安全安心なまちづくりフォーラム」in 豊橋

2009-09-06 15:58:42 | 子どもの安全
ACE深見です、こんにちは
昨日、今日は私の住んでいる地域でお祭りがありました。
世話人の町内会の方々が、子供みこしの準備や、子どもたちへのお土産の準備、
神輿を引いた後の打ち上げパーティいの準備等、
してくださいました!本当に感謝です。

ところで、先日お話しした豊橋のフォーラムについて、
続きを。

日本女子大学清永教授と、市民安全学研究センターおよびACEの楊が
「子どもと地域の安全はこうして守る」と題する基調講演をしたあと、
地域で様々な防犯活動をしている方々が活動報告をしてくださいました。

テーマは
「地域のみんなでつくる安全なまち」で、
発表してくださったのは
①豊橋市 花田校区自治会長 佐藤庄一さん
②豊川市 防犯御油の会会長 福島司郎さん
③岡崎市 根石声かけ隊隊長 後藤禎夫さん
のお三方でした。

それぞれ、学校の登下校時のパトロールや、
夜間のパトロール、
のぼりを使った地域安全等、
色々な試みをしながら、
子どもと地域の安全を守っていらっしゃる方々でした。

地域の人、保護者、学校と連携を取りながら、
地域の防犯活動を継続していくことは、
並々ならぬ努力と情熱がなければならないと、
私は感じました

そして、発表してくださったみなさんは、真剣に、でも楽しみながら活動をしている感じがしました。

「根気・元気・のんきに、そして楽しく、やらなければ(パトロールは)続かない」と楊がいっていましたが、
歯を食いしばってやっていては続きません。
「最近は、ワンワンパトロールといって、犬の散歩の傍ら
パトロールしましょうというのをやっているが、実は熱心にやりすぎて、
犬も散歩に行きたがらなくなっている」との清永先生の言葉に、会場がウケていましたが、その通り!

気楽に、でも、街を愛する情熱は大切に。
そして、子どもも、守られるだけではなく、
将来地域を愛してみんなを見守れるような
そういった子どもに育てていくことが大事ですね、という結論で終わりました

地域の防犯リーダーの方々の集まりだけに、熱気がこもり、
たいへん面白いフォーラムでした。


ところで、最近、「育児ブログ」に参加してます。
記事を読んで面白いと思ってくださった方、
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豊橋市 防犯リーダー講習会

2009-09-03 05:36:16 | 子どもの安全
こんにちは、ACE深見です。
8月30日に愛知県豊橋市で防犯リーダー講習会があり、
私たちの顧問の日本女子大学清永賢二教授と、
市民安全学研究センター研究員で、ACEのメンバーでもある
楊奈穂が講演しました。

私も荷物持ちで行ってきました

講習会の受講者の方々は
地元で防犯パトロールなどをされている方々で、
子どもの安全や地域の安全に意識の高い人ばかりでした

講演の後のパネルディスカッションでは、
豊橋や御油、根石などで実際にパトロールやスクールガードをされている
方々が発表してくださいました。

受講者の方々も、発表した方々も、
街を犯罪から守るにはどうしたらよいか、
子どもを守るにはどうしたらよいのか、日々悩みながら
一生懸命やってらっしゃいました。

「地域の安全は地域で守る」をモットーに
頑張っている方々の活動を、
次回は詳しくご紹介します。



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子どもを危険に追い込む「12の決まり文句」

2009-08-29 12:44:17 | 子どもの安全
こんばんは、ACE深見です。

今日は、新学期を控えて、大人が子どもたちによくってしまいがちな言葉の中で、
とりわけ危ない「決まり文句」をいくつかあげてみます。
『防犯先生の子ども安全マニュアル』(清永賢二著、東洋経済新報社、2008)
によると、危険に追い込む決まり文句が12個挙げられていますが、
今日は、そのうち3つ抜粋します。

以下『防犯先生の子ども安全マニュアル』(p151)より。
*********************************
危ない決まり文句①
「気をつけて!」
なぜ危険か→曖昧な「気をつけて」では子どもが混乱するだけだからです。
ここがポイント→○どんな時も一人では歩かない、遊ばない
        ○友達と一緒でも道をふざけて歩かない
        ○周りの様子を時々確認できる力をつける
        ○いやなことははっきり、きっぱりと断る
        ○「気をつけて」という時は、その中身を具体的に言ってあげる



危ない決まり文句②

「知らない人にはついていかない」
なぜ危険か→「知らない人にはついていかない」だけではかえって危険!だからで       す。
ここがポイント→○子どもは一度挨拶した人は「知った人」になる
        ○知っている人でも、家の人以外にはついていかない
        ○知っている人でも知らない人でも、車には乗らない


危ない決まり文句③
「危ない人には近づかない」「怪しい人とは話さない」
なぜ危険か→○「変な人」「怪しい人」「危ない人」を見分けるポイントを知る
      ○「街中ウォッチング」をしながら、具体的にそれを子どもに教える
      ○周りに人がいないときや、暗い道で声をかけてくる人は、優しそう       でも「怪しい人」「危ない人だから」近づかない
****************************
今日は以上の3つをご紹介します。
つい行ってしまいがちだけれども、実は子どもを混乱させるだけ、、、、
という言葉ばかりですね。

ACEのメンバーも、しばしばこの「危ない言葉リスト」をみて、
復習・反省します。


近所の公園の死角

2009-08-21 22:47:11 | 子どもの安全
こんばんは、ACE深見です。

今日、子どもたちと公園に行きました
最近できた、運動公園で、野球場、テニスコート、芝生公園などが融合する、
区立の公園です。

でも、この公園、とっても死角が多いのです
犯罪者の目になってみると、とても「やりやすい」場所となっています。
犯罪者にとって「やりやすい」とは、

「近づきやすい」、
「逃げやすい」、
「犯罪者から見てイメージがよい」
(日本女子大学教授 清永賢二による)
場所です。

ではまず、「近づきやすい」という観点からこの公園を見てみます。
1、まず、子どもが水遊びする噴水が、公園に入る入口のそばにあります。
子どもの好きな性犯罪者にとっては、入口付近というのは、不振がられず子どもを物色し、近づき易い絶好の場所です。
この公園のようすは、公園外の道路からも見通せる条件下にあり、
公園の反対側の道からでも、この噴水広場は見ることができます。

水着姿、または下着姿で遊ぶ子供たちが、道を歩く人たちから
よく見える状況なのです。


この入り口とは別に、何箇所か、出入り口があり、
裏門の近くにも、多くの子どもが利用する芝生のそり滑り場所があります。
そしてそれは見えにくい場所にあり、こっそり潜んでそり滑りする子どもたちを
物色する場所があります。


二番目の「逃げやすい」。
出口が多数あり、公園内の道が複雑に交差しているため、いくらでも、
木々や人々、建物にまぎれながら色んな出口から逃げることができます。

さらに三番目。「犯罪者から見てイメージがよい」。
ジャングルのような木々が多く、
鬱蒼としていて整理されていないイメージがあります。
そして、管理室から公園全体を見渡すことができず、
見とがめられる心配もありません。

非常に「やりやすい」と思わせる環境です。


子どもたちをこの公園に連れていくと、
あちらこちらに飛んでいきます。

でも、死角が多いので、私は心配で、子どもの姿が見えなくなると
追いかけて行って探します。

子どもを安全に遊ばせられる公園を、みんなでしっかり考えていくべきではないでしょうか。
誰のための公園か。それが「公園」として、様々な人々が
安らぎを求めて訪れる場所として私たちが何ができるか。
大切な問題だと思います。

薬物依存症

2009-08-19 23:03:53 | 子どもの安全
こんにちは、ACE深見です。

以前、少年非行の調査で、薬物に関する研究をしているときに、
「ダルク」という薬物依存リハビリ施設を見学しました。


その当時、少年非行の入り口として、
万引きと、シンナーが問題視されていました。

シンナーを吸うと、前歯がとけます。
でも、歯がとけても、現実逃避できるシンナーをやめられない少年たちが
たくさんいました。

そういう少年が、「もっと」を求めて、いろんな薬物へと依存していく、
そういう少年たちを、孤立させず励まし、薬を断たせる施設として、
ダルクを取材しました。

「一度のあやまちが一生を狂わせてしまう。こわい」
その施設を見学して、まずそう思いました。

一度回りだした薬の連鎖は、周りも命をかけて向き合わないと、
なかなか止めることはできません。


酒井容疑者の覚せい剤疑惑が報道される毎日。
10歳のお子さんが毎日どう暮らしていたのか、
なぜ周りは気づかなかったのか、
見て見ぬふりをしていたのか、
もっと早くにどうにかならなかったのか、
色々と考えてしまいます。

心の隙間にしのびよる、ほんの一滴の薬が、
すべてを崩壊させてしまう、その現実を
たくさんの人々に知ってもらいたいと思います。



ACEの考える安全教育とは、、

2009-08-17 22:06:27 | 子どもの安全
こんばんは、ACE深見です

今日、娘と買い物に行った帰り、前方から大きめのサングラスをかけて、
右手に火のついた煙草を持った男性とすれ違いました。

娘が、「なんだかあの人怖い」
といって、私の腕をつかみました

確かに私もなんとなく、「こわいな」
と思ったので、娘の方をギュッとつかんで「大丈夫だよ!」
と言いました

そして、
「もしも、怖いと思ってすれ違うのがいやだったら、そっと引き返して、近くのお店に入っていいんだよ。お店の人に’怖い人がいるのでここにちょっと居させてくださいといっていいんだからね。」

それから「もうちょっと前に気が付いたら、、、、そう、あの電柱くらいのところで気が付いたら、そこから道の反対側に(車に気をつけながら)移ってもいいし、
そっとよけながらすれちがっていいのよ」

と言いました。
そして、

「大丈夫、○○ちゃんを守ってくれる人、助けてくれる人がかならずいるからね」

と付け加えました。


私は「知らない人は悪い人と思え」
と教えたくないと思っています

知らない人とは挨拶もしない、
道を聞かれても教えない、
そんな子どもたちが大きくなったらどんな社会をつくるでしょうか。


そして、「知らない人はみんな悪い人かもしれないから」
とびくびくしてしまう子どもになってしまったら、いったいどうやって
子どもたちは社会に大きく羽ばたいていけるでしょうか。

私たちACEは、子どもたちに
「あなたたちは、周りの人に、とても大事にされているし、
みんながあなたのことを大好きよ」
というところから教えていきたいと思っています

それから徐々に、「残念ながら、変な人、怪しい人、危ない人っていうのがいるのよ」ということを教えていきたいと思っています。

まずは、
「みんなに大事にされている’私の命’を大事にすること」
そこから安全教育は始まると思っています。


オランダで落書きしたら、、

2009-08-17 08:56:09 | 子どもの安全
こんばんは、ACEの深見です。

今日の東京は、暑かったですね~
そんななか、私は大掃除をしておりました

掃除といえば、先日薬物のことでお話しした
オランダでの取材の時。
街中で落書きして捕まった少年たちに罰として何をさせるか?

そう、当然、自分たちが書いた落書きを消させるのです!!
きれいに消えるまで、とにかく消させます!
あとは、社会奉仕。老人ホームや病院などで、
人のために働くのです。そして、他人のために役立つことを覚え、
喜んでもらえることを知り、他人とのコミュニケーション、
信頼関係を覚えていくのです。

あたりまえですよね。自分でやったことに責任を取らせるオランダ。
見習いたいです。
さっそくうちの子どもたちにも、今日は散らかし放題の責任を取らせようと
ビシビシやろうとしたのですが、、、、なんだかんだと言いながら
逃れようとする彼ら

自分でさっさとやっちゃった方が簡単なのですが、
まずは理論を実行せねば、と自分の子どもにまずやらせようと、、、、
でもとっても骨が折れます疲れて、午後は親子3人で昼寝してしまいました

明日また頑張ります。

危機の前兆を掴む感を育てるには、、

2009-08-15 15:35:46 | 子どもの安全
こんにちは、ACE深見です。

昨日の続きで、田舎暮らしの中で、
子どもの危機への感を育てるというお話の続き。

危機を察知する能力というのは、もちろん野生の’感’を研ぎ澄ます、
ということですが、でもそれだけでもないのです。
’感’をとぎすませるには体験に基づいたデータを集める必要があります!


自然で生き抜く感というのは、実は、体験に基づいたデータを自分の中に
蓄積している、ということです。

犯罪から生き抜くにも、合理的に情報を集めることが大切です。

犯罪防止は実は’情報戦’なのです

犯罪者は、下見を入念にし、自分の足でデータを集めます。
’ここはやりやすいな’’ここには獲物があるな’
というデータを犯罪者は歩きながら集め、頭にしっかり入れます。

だからこそ、私たちも、データを集めなければ、犯罪を防ぐことはできません!

「変な人があそこに立っていた」「うろうろとこの辺を歩いていた」
「空き巣がこの辺に入った」という情報を、町のみんなで共有し、
いつ、どこで、どのくらいの頻度であらわれたか。
まずその情報を共有すること
これが犯罪を防止するために必要なことなのです。

危機の前兆は、データに現れます!


田舎で危機の前兆を掴むことを考えました

2009-08-15 15:01:12 | 子どもの安全
こんばんは!ACE深見です。

先週から5日ほど、瀬戸内海の小島でのんびりと、、
と言いたいところですが、
毎日草刈りをしていました

でも農作業というのは、もくもくとやっていると、
土や草や野菜や花の匂いを嗅ぎながら没頭する楽しさもあり、
体力的には疲れましたが、
精神的にパワーアップすることができたような気がします!!!


子どもたちは私が草刈りをしている間、海で泳いだり、
勝手きままに島を散歩して
虫を捕まえたり花を摘んだり、自由に野性児のように過ごしていました。

人口20人ほどの小さな集落で、車も通らず、
危機といえばイノシシに激突される恐れくらいの島で、
子どもたちは本当に精神的に解放され、
素晴らしい夏休みを過ごしました。

でも、そんなのんびりした島でも、
現実的には、自分を襲ってくる虫や、大波や、毒のある草や、クラゲなど
から身を守らなければなりません。
色々な危機と必死で格闘しながら(痛かったりかゆかったり
野性の本能を少し取り戻した気がします。

後ろや横から何かがくる気配を感じたり、事前に察知しないと
後でしっぺ返しを食うこと
この場所で起きたことを覚えて、次回注意しないと大変なことになること。
痛い、かゆい、泣ける思いをしながら、
子どもたちは(そして私も)、学びました


人間の本来持っている感性を研ぎ澄ませることがまず、
危機の前兆を察知する大切な第一歩なのだな、と改めて思いました。