Cool Japan Academy&ACE KIDS ACADEMY

主として、学習塾「岡村ゼミナール㈱」・日本語教師養成講座「CJA」に関することについて、気ままに書いています。

学習塾と珠算塾

2014年11月14日 | お知らせ
       学習塾と珠算塾

 皆様のご清栄をお慶び致します。

 ところで、昭和47年に創業し、既に42年を経過した学習塾の岡村ゼミナール(株)は、次年度(平成27年度)より、珠算塾・習字塾を開設します。

 取り分け、珠算塾開設は長年にわたっての願望でした。なぜなら、学習塾を開設した当初より、算数の計算力の有無が、その子の学力全体を大きく左右していることに気付いていたからです。

 計算力があると言うだけでは、もちろん文章題や図形問題などを含めた総合学科としての「算数」全体の学力の有無を判定できないのですが、計算力の重要性は、算数全体の7割程度を握っていると感じています。ですから、山登りで7合目までの高さに上れば、頂上はあと一歩~二歩の距離と言えるでしょう。

 その計算力を鍛え養成するのに良い手段に、伝統的なそろばん学習があり、これに幼い頃から馴染んでおくに越したことはないというのが、多くの塾生を預かる教師の側からの判断でした。

 計算力を鍛えるのには、計算用紙に書かれた筆算のみを、小刻みなステップ式で学習するシステムもありますが、この方式の弱点は、筆算に注力するあまり、生徒がそれにのめり込み過ぎて、文章題や図形問題などを極端に嫌う傾向が往々にして見られることです。

 その点、そろばん・珠算学習で計算力を付けた子供たちには、そういった弊害も全く見られず、文章題や図形問題などにも嬉々として取組む姿を数多く見つけたものです。

 以上のことが塾の算数教師としての率直な感想であり、それが中学生以降の段階で数学と進化しても、そろばん出身者においては同様にバランスのとれた学力の伸長を見ることが多く、難関と言われた県立高校や国立大学に進学する生徒を多く見てきました。
しかし、学習塾がその珠算教育を導入することは、珠算業界からの強い抵抗があって実現しませんでした。今日でもその業界の体質には何らの変化がありません。

 不幸にも、この珠算塾業界は、手軽にかつ素早く正確な計算処理が可能な計算機の普及するにつれて、数十年にわたって衰退してきましたが、最近は、珠算業界の一部で、暗算技法における早期知能開発の有力手段としての効用が強く主張され、実用化も為されてきたため、世間でも次第に広くそろばん練習の効果が見直されてきつつあります。

 同時に、そろばん学習者の長年にわたる激減・衰退を反省し、珠算業界の競業・競争を極端に回避する閉鎖的な体質を改め、他業種・企業の珠算業界への進出を歓迎する開明的な人たちも増えてきました。

 こうした時代と人々の考え方の変化に応じ、珠算学習が元来持っている種々の効用をしっかりと見つめ、珠算教育を子供たちの学力の向上に大きく寄与させたいというのが、岡村ゼミナール(株)の考え方・信念です。

 皆様のご理解とご支援を何卒よろしくお願いします。

                               平成26年11月14日 金曜日
                                岡村ゼミナール(株) 会長 岡村寛三郎



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