Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

筆が奏でる琳派の美 @ 筆の里工房

2018-10-25 21:30:31 | お絵かき
筆の里工房は,熊野筆の産地・広島県安芸郡熊野町の博物館.これは熊野町制施行100周年を記念する展覧会.すごい国宝が展示されているわけではないが,光悦や光琳が,日常的にこんな作品をモノしていたのかと 思ってみれば興味深い.



目玉扱いはされていない作品を2点.
鈴木守一「桜下花雛図」掛け軸の中に掛け軸が描いてある.下の はりこの犬が女の子の顔をしている.



こちらは俵屋宗達作と伝えられる,伊勢物語「関守」.
   人しれぬわが通ひ路の関守はよひよひごとにうちも寝ななむ
通ってくる男を嫌って,娘の父が関守すなわち門番 (絵の左下) を置く.右にぼーっと立っている男は,関守が「うちも寝ななむ(ちょっとでも)眠ってしまってほしい」と願うのだが,家の中にはさらに3人が娘を守っている...という状況.解説を読めばそうとわかるが,宗達さんは,現代の劇画のようにストーリーを語る努力を払っていない.

小学生から高校生までの団体がひっきりなしにバスで来ては帰っていく.エスカレータ式である.パンフレットもこのように学童向きだが,門外漢にはありがたい.

琳派とは関係がないが,筆づくりの実演を小学生の後ろから覗き込んだ.
CD絵用に,これまでダイソーの筆を使ってきたのだが,ミュージアム・ショップでは最低価格の,しかし数百円もする面相筆を奮発した.

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