─光る波の間─

現在ほぼツイッターまとめ投稿。アート(名和晃平、奈良美智他)映画・音楽・食べ物(日々のご飯)・雑貨etc...

『かもめ食堂』を観る

2006-04-03 21:01:18 | 音楽・映像・アート
誰もいない食堂の奥で、
サチエはひたすら食器を磨いている。

「もう1ヶ月もこうよ」
「ねぇ、あの子はオトナなの?」
「‥子供でしょ。だってあんなに小さいわ」

この覗き見おばさん3人組がまずおかしい。
毎日のように覗いて噂して、サチエと目が合うと、
そそくさといなくなる。
(この後彼女らが出るたびに、劇場のどこかから“出たっ”
 という呟きが聞こえるのであった。笑)



毎日やってきては、コーヒーのただ飲みをしていく青年。
日本かぶれで、アニメ好き。
自分の名前を漢字で書いてくれとせがまれ、
ミドリの書いたのは…(((笑))) 見てのお楽しみ♪

それぞれに、人には言えない思いがある。
みんな、そういう思いがあるんだということを頼りに、
繋がっていくのだ。

何かするのに、どうして理由が要るんだろう?
どうして?と聞かれて、「さぁ」と答える。
だって「さぁ」としか言いようがないのよ、という、確信をもって。

「やりたいことやってて良いわね」
「・・・やりたくないこと、しないだけですよ」


フィンランドの景色は、街も港も森林も、
どこもかしこもきれいだったなぁ。
あんなふうに、木々の木の葉ずれの音だけが響くところが、
すぐ身近にあるなんて、いいなぁ。
インテリアや町並みが、妙に馴染み深い・・と思ったら、
【木の葉パンのきまぐれフィンランド生活日記】
【ヘルシンキャットの優雅な(?)生活】でよく見せてもらってたからだね。

この映画は、お腹が空く。とにかく食べたくなる。
みんな元気に食べている。
食べることは基本で、源で、神聖なことなんだ。
そういうことが、言葉でなくて、丁寧な調理のシーンや掃除シーン、
そして何より食べる人々の顔で、分かるのだ。




こんなに淡々として、事件らしい事件はほとんど起こらないのに、
あっという間にもう、終わりになってしまった。
30人ほどの観客はエンドロールが終わるまで、
立ち上がらないで和んでいた。

少しばかりのファンタジーもあり、笑えるところもいっぱいある。
小林聡美と片桐はいりともたいまさこ なんて、
並んで喋ってるだけで可笑しいよ。
個人的には、合気道の膝行(しっこう)のシーンがきた。
学生時代にやってたんで、“そんなこと毎晩やるなよ‥!”
って、突っ込みいれたかった。笑
そしてその、毎晩の鍛錬が活かされるシーンもあるんだけど、
“おぉ四方投げ!”と、思わず技名が。^^;

誰も来なかったかもめ食堂が、満席になった。
豚の生姜焼きに、とんかつ、鶏カラアゲ、
卵焼きにシャケの塩焼き、そして、おにぎり。
口いっぱいに頬張る人々の姿を見て、満足げに微笑むサチエ。

「知らないおじさんに、猫を預けられてしまいました。
 だから、もう少しここにいます」

「世界が終わるときの食事に、私も招待してくださいね」
「・・・じゃ、今から予約いれときます」

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うちに帰って、ドアを開けると、タイマーしといたご飯の、炊けた匂いが充満していた。
私は思わず、にっこりした。
(今夜のご飯は下の記事)

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お腹空いた!

2006-04-03 20:02:48 | 食べるもの・食べたもの
ごはんごはんごはんごはん・・・・

切干大根♪
炒めるときに鍋にくっついて、
油揚げが粉々になりましたが。笑


鶏がらスープで煮た青梗菜。
酒蒸ししたささみ肉をほぐして、ゴマドレッシング。

青梗菜を煮て残ったスープがもったいないから、
出汁をとってへろへろになった昆布を
細く刻んで青菜とともに煮てみたら、
見た目はひどいが味は美味いスープになった。



もりもり食べた。
コシヒカリがうまかった。

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