今更ながら、買ってしまった…
―『RED DEAD REDEMPTION』(RockstarGames)

サンディエゴとはいえ、さすがはロックスター。オープンワールドゲームのパイオニアだけあって、他社のオープンフィールドゲームとはグラフィックのクオリティが半端無い。というか、ノースの『Grand Theft AutoⅣ』より全体の雰囲気が好きだ。『GTAⅣ』とは異なり車も無く、ラジオも無いので基本的には西部劇的BGMのみ。世界観が確固としてある。
そういう世界の中でオープンワールド。メインミッションでストーリーを展開し、サイドミッション、ランダムミッションでボリュームを出す基本的な作り。メインミッションに関しては、失敗しても直近のチェックポイントからすぐにやり直すことができ、ストレスが溜まり難い。移動は基本は徒歩と馬。でも電車や馬車、キャンプから任意にショートカットも可能。
ゲームプレイの大きな要素を閉める射撃も2回エイムボタンを押せば、オートエイムになるのでその点でもストレスは回避され安楽にプレイできる。けれどそれが単純化による陳腐化をもたらしているかと言えばそうではなく、2回のエイムというゲームデザインで単純さを回避している。馬の移動にしても、キャンプでの移動にしてもワンクッション挟むことで単純化を退けている。
快適な操作周りであるのに、それが単純操作による難易度の低下、陳腐化に津ながらさせない施策を施せる全体のゲームデザインは本当にさすがとしか言いようの無い出来。下手なメーカーがやると、移動や射撃がやたら面倒でストレスフルなゲームデザインになったり、逆にユーザーフレンドリーすぎて全体が簡単化、単純化し、ゲーム自体の難易度が下がって陳腐になってしまうのに。
ストーリーテリングも秀逸で(とはいっても、リスニングが無理なので、字幕を大雑把に理解)、ミッション内容のバリエーションと共にユーザーを飽きさせないように、自然に物語とゲームプレイが癒合している。そしてこの物語も展開も演出も非常に映画的で良く出来ている。単純にムービーを垂れ流すだけの映画的ゲームとは一線を画している。(ただ一部の部分で危うい所もあるが)
物語的には、元アウトローが政府に強制される形で昔の仲間やらさまざまな敵と戦っていくという典型的なアクションモノのストーリー。そこにタイトルが意味する物語の本質を内包したり、文明移行期の話なりが組み込まれていて単純には帰さない。(英語力が無いので、ここをいまいち理解できなかったのが残念)それをロックスターならでは灰汁の強すぎるキャラが転がす。
それにしても話も演出も描写もエグイ。近代化以前のあけすけなセクシャルな描写やカニバリズム描写。バンディッツたちの振る舞いなどなど。本当にエグイ。でもこれこそ大人向けのゲームなんじゃないか。別に擬似セックスやパンツを晒すのがレーティングの使い方じゃないだろうと。重要なシーンの後で挿入される歌の演出なんかも大人味の秀逸さ。あそこは本当に素晴らしい。
ストーリーのラストも「赤き死の購い」らしくとってもビターで格好良い!
ただオープンワールド系として最高の出来ではあるけれど、自由に世界を歩き回って何でも出来るゲームって確かに素晴らしいんだけど、自由だからこそ飽きやすい(プレイヤーの意思や詰まることで展開から降りることが出来てしまう)のは気にかかった。面白いんだけど、やはりやってることは基本的に同じで、ストーリーテリングをするジャンルとしては必ずしも向いているとは思えないところも有る。
―『RED DEAD REDEMPTION』(RockstarGames)

サンディエゴとはいえ、さすがはロックスター。オープンワールドゲームのパイオニアだけあって、他社のオープンフィールドゲームとはグラフィックのクオリティが半端無い。というか、ノースの『Grand Theft AutoⅣ』より全体の雰囲気が好きだ。『GTAⅣ』とは異なり車も無く、ラジオも無いので基本的には西部劇的BGMのみ。世界観が確固としてある。
そういう世界の中でオープンワールド。メインミッションでストーリーを展開し、サイドミッション、ランダムミッションでボリュームを出す基本的な作り。メインミッションに関しては、失敗しても直近のチェックポイントからすぐにやり直すことができ、ストレスが溜まり難い。移動は基本は徒歩と馬。でも電車や馬車、キャンプから任意にショートカットも可能。
ゲームプレイの大きな要素を閉める射撃も2回エイムボタンを押せば、オートエイムになるのでその点でもストレスは回避され安楽にプレイできる。けれどそれが単純化による陳腐化をもたらしているかと言えばそうではなく、2回のエイムというゲームデザインで単純さを回避している。馬の移動にしても、キャンプでの移動にしてもワンクッション挟むことで単純化を退けている。
快適な操作周りであるのに、それが単純操作による難易度の低下、陳腐化に津ながらさせない施策を施せる全体のゲームデザインは本当にさすがとしか言いようの無い出来。下手なメーカーがやると、移動や射撃がやたら面倒でストレスフルなゲームデザインになったり、逆にユーザーフレンドリーすぎて全体が簡単化、単純化し、ゲーム自体の難易度が下がって陳腐になってしまうのに。
ストーリーテリングも秀逸で(とはいっても、リスニングが無理なので、字幕を大雑把に理解)、ミッション内容のバリエーションと共にユーザーを飽きさせないように、自然に物語とゲームプレイが癒合している。そしてこの物語も展開も演出も非常に映画的で良く出来ている。単純にムービーを垂れ流すだけの映画的ゲームとは一線を画している。(ただ一部の部分で危うい所もあるが)
物語的には、元アウトローが政府に強制される形で昔の仲間やらさまざまな敵と戦っていくという典型的なアクションモノのストーリー。そこにタイトルが意味する物語の本質を内包したり、文明移行期の話なりが組み込まれていて単純には帰さない。(英語力が無いので、ここをいまいち理解できなかったのが残念)それをロックスターならでは灰汁の強すぎるキャラが転がす。
それにしても話も演出も描写もエグイ。近代化以前のあけすけなセクシャルな描写やカニバリズム描写。バンディッツたちの振る舞いなどなど。本当にエグイ。でもこれこそ大人向けのゲームなんじゃないか。別に擬似セックスやパンツを晒すのがレーティングの使い方じゃないだろうと。重要なシーンの後で挿入される歌の演出なんかも大人味の秀逸さ。あそこは本当に素晴らしい。
ストーリーのラストも「赤き死の購い」らしくとってもビターで格好良い!
ただオープンワールド系として最高の出来ではあるけれど、自由に世界を歩き回って何でも出来るゲームって確かに素晴らしいんだけど、自由だからこそ飽きやすい(プレイヤーの意思や詰まることで展開から降りることが出来てしまう)のは気にかかった。面白いんだけど、やはりやってることは基本的に同じで、ストーリーテリングをするジャンルとしては必ずしも向いているとは思えないところも有る。