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NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

シェイプ・オブ・ウォーターを観た

2018-06-17 | 備忘録
『シェイプ・オブ・ウォーター』をDVDで観た。

凄い丁寧な伏線の張り方と丁寧な回収の仕方だった。
伏線の張り方は綺麗過ぎる気もするけれど。
ストリックランドがイライザにたどり着くまでの経路で、
ゼルダではなく、ゼルダの夫に汚れ仕事をさせるのも流石と言うか、ずるいと言うか。

美術セットもミニマル(イライザの家と職場ととある人物の家ととある場所くらいしかない)
ながらも実在感とクラシック映画の雰囲気がちゃんとあった。

そして単なるおとぎ話にしないためか
ちゃんとセックスと暴力にも目配せをしている。
半漁人も唯の被害者ではなく獣性もちゃんと持っている。

よく出来ていて隙が無い。隙が無さ過ぎるというか。
志が高くて、トンでもないクオリティだと思うけれども、
今の僕には良くわからない。
多分、イライザが自分は孤独で、半漁人と同じと言ったことへの違和感からか。
確かに耳が聞こえて喋れないのはあのセカイではイライザだけだけど、
隣人のジャイルズもゼルダもイライザにはいるじゃんって思ってしまった。

『シェイプ・オブ・ウォーター』を作ったことで、
もう中野ブロードウェイでおもちゃを爆買いする必要は無くなった
と語ったデル・トロ監督のコメントが興味深かったです。
オタクの呪いは解けた。