よみびとしらず。

あいどんのう。

熱風

2021-11-14 13:22:08 | 散文
その正義感の強さから
全てを憎んだ暁に
灯る火の粉に身を焼き尽くしたなら
私は灰となりさらさらと
それなのにいなくなることすら許されず
この場に残された
それはもはや正義感であると偽って
私は淋しさから目を背け続けた
炎は燃え上がるめらめらと
ただ一杯の水を求める勇気もなく僕たちは
弱音を吐いて彼女に怯える
ひとりの夜は眠れずに
わたしたちは熱く流されるものにさらされている

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