ずれていたのかずらされていたのか
どちらにも
とれてとられて記憶は曖昧
都合の良いほうへと塗り替えられている
太陽は都合の良いほうへは沈まずに
鬼さんこちらと
鬼の本音は果たしてどちらであったのか
不正は不正解の末不成立となり
それでもなおここにたたずむ
鬼さんどちら
歪んだままでいたかった真っ直ぐな心は五十歩百歩
痛みを携えることにはお変わりなく
腹の中で膿んだ感情は産み落とされることなく
腹はふくれていく
空腹なまま
いつだって私の腹は減っていた
餓鬼の魂を空にかかえて
絵空事描いた空にあなたはいない
綺麗なままでいたかった
綺麗なままのあなたはそんなことを言った
濁った水辺に花は咲く
日沈み歪みは歪み正しくはあらず
ここにはないものばかりを願って世界は広がった
たどり着きたい場所は海の底
それなのに空ばかりを仰いでは
なんて透明な青色の空に
後ろの正面にいる誰かは直ちに
羽のない身体で飛び出した
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