あなたは何をしていましたか
その音楽が止まる前に
ほんの刹那にすべてを忘れて
うちに抱えていた感情も慟哭(どうこく)も
けろっとして晴れた明るい陽気に
あの澄みわたる青空を駆けめぐる
お天道様の顔と本音は知るすべもなし
わたしは本当のことを抱えて沈む
鳴り止まぬ声に耳をすませば何も聴こえず安堵した
ただの思い違いに心は揺れる
どんなに醜くとも悲しくなくとも
柔らかな歓びに溢れた毎日に
あなたは激怒した
そんなぬくもりに
歯を食いしばり息をもらしたのは春の風
目眩(めくるめ)く季節は執拗にわたしたちを謳歌する
人生讃歌の苦しみに
愛の花束を差し出すあなたはなんて意地悪な眼差しで
月の癒しにほんの少しの和らぎを得て
夜のなかわたしは険しい道を行き眠る
音のない言葉は徒然なるままあなたを待っていた
どんな意味にも染まらずに
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