庭 2022-04-04 07:54:25 | 散文 庭で掃き掃除をしているとその一角がむずむずと動いたのちむくりと起きあがった。大きさは四方120センチほどで厚みは10センチにも満たない辺りか。土色の手足がか細く生えている。真っ直ぐに立ちあがると脇目もふれずに直進し、溝に落ちるとぐしゃりと崩れて動かなくなった。私はそれが落ちた溝と真四角くあいた穴を交互に見やりて大きくひとつため息を吐き、手に持っていた箒を近くの木に立て掛けると足元にあったはりみを手に取り溝の方へと歩いて行った。 « 満 | トップ | ムジカ »
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