よみびとしらず。

あいどんのう。

聖者の行進

2018-12-24 21:31:39 | 散文
まなごころ救われなかったかつての命に
鏡は割れて心すら砕きてこれを救う
たどり着いた先は暗闇なれども
そこもまた明らかな救いの地
どうどう、堂々巡りはとこしえに
どこまでも続く許されることのない罪と罰
それでもとまることのなかった命は
どうしても諦めることはできなくて
閉ざされた瞳の奥に迷いなく
迷い路は開かれた瞳の世界に四方八方散らばった
砕けた心はいつしか夜空の星となり
海の民はそれを自らの標(しるべ)とし
羊飼いはそのなかに名前をつけた
はじまりの物語の結末は
また新しい朝がやってくる

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