かこにもんどりうった亀の背はさかさま
飛ぶように泳いだ海に別れを告げて
さかさまな視界はさかさまなまま
ときの海を渡りつちに棲む
あやふやな眼差しがとらえたものは
赤色とあお色の格子して
ふた色の明かりがともされようとも
わたしはここから離れない
雨のなかで照らされた
あの鏡はわたしをうつすことなく
水はしずんだ
猫はあまやどりして君を待つ
そらにのぼったお月さま
全てをみすえた
見向きもせずに
知らん顔きめこむ祈りをこめて
亀のいる大地にわたしは立つ
雨はやみそらすみわたりて月のぼる
猫はなおも動かずあまやどり
さかさまなそらは何をみたのか
海のない場所に潮騒はこだまし
夜は目を閉じた世界に呼応する
「オニさんこちら 手の鳴るほうへ」
飛ぶように泳いだ海に別れを告げて
さかさまな視界はさかさまなまま
ときの海を渡りつちに棲む
あやふやな眼差しがとらえたものは
赤色とあお色の格子して
ふた色の明かりがともされようとも
わたしはここから離れない
雨のなかで照らされた
あの鏡はわたしをうつすことなく
水はしずんだ
猫はあまやどりして君を待つ
そらにのぼったお月さま
全てをみすえた
見向きもせずに
知らん顔きめこむ祈りをこめて
亀のいる大地にわたしは立つ
雨はやみそらすみわたりて月のぼる
猫はなおも動かずあまやどり
さかさまなそらは何をみたのか
海のない場所に潮騒はこだまし
夜は目を閉じた世界に呼応する
「オニさんこちら 手の鳴るほうへ」
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