よみびとしらず。

あいどんのう。

ハート

2022-04-20 11:30:53 | 散文
音楽と重なる心音は
和らぎを覚えて
わたしはまたひとつ
ほんのひと匙の優しさを享受する
まるで優しくないわたしから
この受取手のない音楽を
どうか耳をふさいでと願うのは
ひねくれているからじゃないと呟く天邪鬼
心の本(もと)の音を辿れば天照らす月は夜に隠れた
儚く消えゆくかつてのあなたに教わったのは
偽りからなる本当の名前
その名にあなたは重ならず記憶から距離をおきわたしは見つめた
なんて悲しくなるその理由(わけ)を
生まれて差し出した心音ひとつ
優しくなりたいひとのこえ

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