痛みのためにあるわけじゃない世界で
身体は傷つき痛みばかりで
その傷口に触れる手のひらは太陽
あまりに眩しすぎる光を僕は嫌った
雲に覆われた空を心地良く思い
人々は灰色の空を批判する
みんなとは異なる理(ことわり)の
当然は受け入れられずにそこにある音楽は不協和音
そのなかでただひとつある輝きに
手を伸ばすことは負けな気がした
僕は負けず嫌いの頑固者
嫌われる要素しかないこの塊は
それなのに愛されている
愛のなんたるかを知らずして
それでも尽きることのない光ある場所
不器用なこの手のひらにも太陽は宿る
なんて厭わしく理不尽な新しい世界を
僕は嫌いになりきることが出来ずに俯いた
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