テストで普通の反対語を書けと問題が出たら、普通ではないとか、不普通などと書いたら、たぶん✖でしょう。特殊だと正解でしょうか?あるいはもっと最適な言葉があるのかどうか、すぐには思い浮かびません。
まぁ、そんな前置きは本当は無用なのでして、普通と特殊はコインの裏表と言って良いかと思うのです。けれども、その割合からすれば、どんなことであれ「普通」の占める部分が圧倒的なのではないでしょうか。事象の中身にもよるでしょうが、普通という大きな塊の周囲、あるいは普通の中に、特殊というものがちょこちょこと在ると思うのです。
「特殊」は目立ちます。それゆえ、しばしば注目の元となったりします。大動脈である高速道路でトラックが事故を起こせば、それは大きなニュースとなりますが、国内の物流の99.99999…%は、その瞬間にあっても、事故を起こしていない普通のトラックによって行われています。その「普通」は、少しも目立ちません。そんな例え話を、かなり以前に聞いたことがありました。
今、「普通」と「特殊」について、どちらが良いとか悪いとかいった話をしているのではありません。前の記事に書いたお米の便り。その中で、「普通の農家」、「普通の栽培」と書きましたが、その「普通」とは、まさにこんな意味で書いたのでした。「特殊」なお米を求める人にとって、「特殊」な栽培をする農家がいれば、供給は安泰かのように思いますが、圧倒的大部分を占める普通の栽培が続かなくなれば、「特殊」もその後を追うような事態となってしまうのではないでしょうか。片面が無地のコインが無いように、「普通」が無ければ「特殊」も成り立ちません。「普通」も「特殊」もどちらも大事なんです。けれどもまずは、「普通」が続くこと。それが何よりも大事なのだと思います。
食糧の安定供給…。食べることは、いつだって大事だし、おろそかにして良いことではありません。少子高齢化、人口減少がどんな妙案をもってしてもすぐには好転しないように、落ちるところまで落ちた食糧生産体制というのも、そう簡単には回復しないものです。
いかがですかー 昆虫食、代用肉。遺伝子組み換えの食べ物と、毎日の医薬品とセットですよー。
見た目も良いですから、楽しく食べられますよー。