[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日に発表した7月の景気ウオッチャー調査では、景気の現状判断DIが45.1で、前月比3.9ポイント上昇した。判断の表現は「持ち直しの兆しがみられる」と16カ月ぶりに上方修正。英国の欧州連合(EU)離脱に伴う円高・株安などの先行き懸念が和らいだことから、先行き判断DIも2カ月ぶりの上昇に転じた。
現状判断DIは4カ月ぶりの上昇となった。企業動向関連、雇用関連、家計動向関連のすべてが上昇した。ただ、横ばいを示す50の水準は12カ月連続で下回った。
2─3カ月先を見る先行き判断DIは47.1で、前月比5.6ポイント上昇。50の水準は12カ月連続で下回った。
内閣府は、景気ウオッチャー調査の判断の表現を「景気は、金融資本市場が落ち着きを取り戻す中、持ち直しの兆しがみられる」と上方修正。先行きについては「引き続き海外経済や金融資本市場の動向等への懸念がある一方、経済対策への期待がみられる」とした。
7月調査では、英国のEU離脱や円高・株安の先行きに関するコメントが6月と比べて急減。「欧州の政情不安が一段落し、株価が戻ってきたほか、政府の経済対策が決定されることにより、消費マインドが幾分回復してくる」(近畿・百貨店)などのコメントが寄せられた。
以上、ロイター記事
《DIはディフュージョンインデックス(diffusion index)の略》景気の現状に関する街角の実感を反映した指標。3か月前と比較してその時点での景気良し悪しを評価するもので、内閣府が景気ウオッチャー調査に基づいて発表する。現状判断指数。
現状判断DI 45.1 2-3ヶ月先を見る先行き判断DI 47.1
過去の数値より上昇してるようだが、50の水準より下回っている。
過去よりよくなっているが、まだまだ、景気がいいとは言えない状況みたいですね。