「リオデジャネイロ五輪」に出場する片山晋呉が3日午前、羽田空港からドイツ経由でブラジルへ出発した。1日に手元に届いたという日本選手団の公式服に袖を通し、「(五輪出場が)すごいことなんだな、という思いがすごく増してきました」と、気持ちはいよいよ五輪モードへ。5日に行われる開会式に参加した後、11日からの本戦に向けて準備を整える。
国内ツアー通算29勝、海外ツアーでの経験も豊富な43歳にとっても、112年ぶりに正式競技に復活する五輪でのゴルフは未知の世界だ。しかも、日本選手団としての派遣人数の割り当ての都合で、長年片山を支えているチームの一人、マネージャーを帯同できない。前週には「マネージャーとはこの16年間で初めて離れ離れ。ずっと任せきりだったから、どうしたらいいのか分からない」と心細さも口にしていた片山だが、この日は「僕だけでどこまでできるのか楽しみ」と吹っ切ってきた。
この日の出国を前に、1997年に亡くなった父・太平さん(享年53歳)の墓前で出場の報告を済ませたという。太平さんも五輪を目指して棒高跳びに打ち込んだ国体選手だった。片山は「獲ってきたらどんなことになるんだろうな?とは思っている。精いっぱい自分のゴルフをして、何色でもいいからメダルを首にかけて帰国したい」とメダル獲りを力強く宣言して出国した。見送りに来ていた母・節子さんは「お父さんの夢は叶わなかったけれど、こうしてわが子を見送れるのは素晴らしいこと」と話し、出国ゲートをくぐる息子に手を振り続けた。
リオ五輪のゴルフ競技は、男子が現地時間11日、女子は同じく17日に開幕。男女ともに4日間のストロークプレーで、それぞれ出場60人が個人戦のみでメダルを争う。男子は片山と池田勇太、女子は野村敏京と大山志保が出場。丸山茂樹が男女のヘッドコーチを兼任する。(編集部/塚田達也)
以上、GDOニュース
お金の関係で五輪辞退選手が多い中、片山、池田は引き受けたことに拍手を送りたい。
そして、歴史に残る活躍を期待しています。